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投資顧問無料ルネサスエレクトロニクス

6723 ルネサスエレクトロニクス
大手半導体メーカー。 三菱電機および日立製作所から分社化していたルネサス テクノロジと、NECから分社化していたNECエレクトロニクスの経営統合によって、2010年4月に設立された。
主要製品はマイクロコントローラ(マイクロコンピュータ)いわゆるマイコン、メモリ、ASIC(特定用途向け集積回路)。
同社のマイコンは、技術優位であり、新世代製品として40nmマイコンを14年から量産している。車載用マイコンでは世界1。東日本大震災発生直後の混乱では、同社の車載用マイコンの納入遅れが自動車産業のサプライチェーンを寸断した程だ。
5月12日に発表の前期(15年3月期)・本決算は、売上高7910億円(前期比△5.0%)、営業利益1044億円(+54.4%)、経常利益1053億円(+79.7%)、純利益823億円(前期実績△52.9億円)、1株当たり純利益49.4円実績。
微減収ながら大幅増益の好決算。しかも、最終利益までの黒字確保は初めて。また四季報予想や市場コンセンサスなども上回る水準での着地になった。
事業の選択と集中で売上高は微減収ながら、注力する車載向け半導体(エンジンや車体などの制御系、カーナビなど情報系)の増加(前期比+6.4%)や円安が業績を支えていると見られる。
今期(16年3月期)は現時点では第1四半期業績のみ予想を開示。売上高1800億円(前年同期比△14.0%)、営業利益250億円(△7.4%)、経常利益230億円(△9.2%)、純利益200億円(△5.7%)、1株当たり純利益12.0円見込み。減収減益見込みながら、従来の同社からは想定以上に前向きの業績計画と受け止められる。1Qの想定為替レートはドル/円117円、ユーロ/円130円、円安効果が期待できる状況。
市場コンセンサスの通期業績予想は、売上高7462億円(前期比△5.6%)、経常利益1081億円(+2.6%)、純利益837億円(+1.6%)、1株当たり純利益50.2円予想としている。
会社計画が円安効果で上振れ、通期では市場コンセンサス並みで着地する確度は高いとみている。
この業績面からの評価が試算では1080円付近の評価になると期待できる。
また車載マイコンの首位企業として、運転支援システムへの期待も高い。ナビ、オーディオ、運転支援などの機能を持つ統合コックピット向けシステムの開発も推進している。
これとは別に15日に米半導体メーカーのアバゴ・テクノロジーズが、買収を視野に同社やザイリンクス、マキシム・インテグレーテッド・プロダクツなどと接触したことが明らかにされて、思惑が株価刺激材料になりそうだ。アバゴは複数の投資銀行と買収について協議しており、100億ドル超を支出する可能性もあるという。ただ、3社との協議はいずれも進展していないと報じられた。実現可能性は未知数ながら、株価上昇を支える買い材料のひとつに数えることができそう。深追いはしないまでも、相場の強気ムードを背景に株価4桁台復帰があると見ている。
買いメドは998円程度まで。想定取組期間は3週間程度。想定目標株価@1080円付近への上昇を期待。
一方、損切りメドは820円割れでリスク許容に応じて要検討と考える。
(22日終値@974円に対する目標株価の想定上昇率+10.8%前後。)
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