morioteruoさんのブログ

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投資顧問トリドール

3397 トリドール
ショッピングセンターなど集客の見込める施設のフードコート内での焼き鳥、うどん・お好み焼き店など多業態に展開してきた関西地盤のチェーン方式飲食店。直営店方式での出店体制、主力業態の「丸亀製麺」(客単価は約500円)は、15年4月末時点で851店体制。北海道から沖縄までうどん業界として初の全国47都道府県出店を達成済み。重複商圏の場合の他業態転換など、適正バランス出店体制と、1000店舗体制のボリューム追求を適合させながらブランド確立を進めた。その結果、うどん市場のマーケットリーダーの地位は揺るがない。海外店舗は92店舗(中国、インドネシア、タイ、韓国、台湾、ベトナムなど10ヵ国)。
「丸亀製麺」以外の業態には、焼き鳥の「とりどーる」、ラーメンの「丸醤屋」、焼きそばの「長田本庄軒」、ほかにカフェ業態などがある。
事業構成比は「丸亀製麺」が91%を占めて、圧倒的な主力業態。
5月14日に前期(15年3月期)本決算を発表した。売上収益872億円(前期比+11.5%)、営業利益41.7億円(+57.9%)などで大幅増益の好決算。しかし、これは株価に織り込み済み。
なお、前期・本決算からIFRS(国際会計基準)を任意適用した。これが混乱要因で発表翌日の市場で下落が目立った。14日終値1600円→15日終値1509円(下落率△5.7%)。混乱の原因は市場コンセンサスは従来どおり日本基準の数値、会社側がIFRSを採用したため数値に食い違いが生じたなかで、コンセンサス未達の誤解が生じた。
しかし18日に会社側が参考情報として日本基準の決算を発表。最終利益26.4億円(前期比+210.9%)、1株当たり純利益65.0円実績だったことを確認した。市場コンセンサスの1株当たり純利益62.6円予想を上回る実績だった。
このため18日からは買戻し優勢になった。なお現状株価は底値圏にある。

同社の売上好調と利益大幅改善の理由は、昨夏のテレビCMの放映とボリュームアップの商品施策が奏功したもの。
14年8月1日から、同社は初のテレビCM「肉盛りうどん『ヤバい』篇」をスポーツ系のタレント武井壮を起用して全国で展開。注目を集めて、来店客数も増加した。9月30日には新メニュー「タル鶏天ぶっかけうどん」をテレビCM展開。これも好評。
低調なメニューもあったものの、今年に2月はフェア原点のボリューム感を訴求する「Wカツカレーうどん」でテレビCMを展開、既存店売上高が前年同月比+14.0%と復調。3月の「だし玉肉うどん」も好調で4月の既存店売上高+17.0%と活況持続。年末~年始にやや弱かったという来客も、新フェア効果で改善して復調している。
会社側の今期(16年3月期)通期計画は、売上収益921億円(前期比+5.6%)、営業利益52.5億円(+25.9%)、税引前利益51.7億円(+43.1%)、当期利益29.7億円(+47.9%)、親会社の所有者に帰属する当期利益29億円(+46.7%)、1株当たり当期利益67.3円見込みとした。
日本基準の市場コンセンサスでは、今期の業績予想は、売上高925億円(前期比+5.9%)、経常利益69億円(+90.9%)、純利益40億円(+101.8%)、1株当たり純利益92.6円予想。
まだ市場に混乱が残るいまが安値取得のチャンスと感じた。
買いメドは1585円付近までで取得。3-4週間程度の想定取り組みで、想定目標株価@1950円付近への上昇を期待する。
損切りについては1320円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
(21日終値@1550円に対する目標株価の想定上昇率+25.8%前後)
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