さて、注目の米4月雇用統計の結果を受け、昨晩のNYダウは大幅高。267ドル高の1万8191ドルとなっています。
景気動向を敏感に映す非農業部門の雇用者数が3月から22万3000人増え、事前の市場予想22万人程度とほぼ同数。米景気が回復の勢いを取り戻す一方、金融政策の変更はしばらく先になるとの見方から買いが膨らんでいます。
シカゴ日経先物は1万9655円まで上昇しており、週末の東京市場の日経平均株価の終値1万9379円よりも280円ほど高い水準となっています。これを受け、月曜日の東京市場は朝方から買いが先行する楽しみな展開となってきそうです。
ところで、海外の投資マネーが割安感のある日本の不動産市場に流入しています。米国や北欧の年金ほか、中華系のアジアマネーなどであり、近年は世界中の主要都市の地価が高騰しているのに比べて日本の都市部はまだ出遅れ感があるからです。今、中国人観光客の「爆買い」が話題になっていますが、都心の高級マンションでも中国人客の購入は目を見張る勢いです。
一方、株式マーケットでは外国人に加えて年金など大きな『7頭の鯨(クジラ)』が強力な上昇相場形成の一役を担っています。今から半世紀前の1960年代、個人投資家の間で関心が高まった投資信託の販売が伸び、相場を動かす「池の中の鯨(クジラ)」と言われたことがあります。
当時の小さなマーケットを「クジラ」が泳ぎ、投資信託が買えば上がるという相場は日経平均株価を1年余りで2倍近くに押し上げました。
現在の「鯨」(クジラ)に例えられる公的資金を改めて確認しますと、
(1)「GPIF」(年金積立金管理運用独立行政法人)、
(2)「KKR」(国家公務員共済組合連合会)、
(3)「地方公務員共済組合連合会」、
(4)「日本私立学校振興・共済事業団」の主要三共済、
(5)「かんぽ生命」、
(6)「ゆうちょ銀行」、
(7)「日銀」を加えた『7頭の鯨』であり、日本株の買い余力は計27兆円と試算されています。
この『7頭の鯨』に(8)『外国人』を加えた巨額マネーが株式マーケットに流入しています。加えて、(9)自社株買いもこれから益々活発化してきます。下押し局面では鯨がここぞとばかりに活発に買ってきます。
短期的な揺さぶり、目先の動きに一喜一憂することなく微動だにしない中長期スタンスで大勢上昇という大きな流れにしっかり乗って行きたいところです。
この『7頭の鯨』に(8)『外国人』を加えた巨額マネーが株式マーケットに流入しています。加えて、(9)自社株買いもこれから益々活発化してきます。下押し局面では鯨がここぞとばかりに活発に買ってきます。
短期的な揺さぶり、目先の動きに一喜一憂することなく微動だにしない中長期スタンスで大勢上昇という大きな流れにしっかり乗って行きたいところです。