概況

ヒロろんさん


――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】NY市況                          **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞


□ダウ工業株      
18035.53(- 74.61)▼0.41%

□ナスダック       
5023.64(- 31.78)▼0.63%

□S&P500      
2106.85(-  7.91)▼0.37%

□ダウ輸送株       
8701.47(-108.88)▼1.24%

□半導体株(SOX)    
692.19(-  4.05)▼0.58%

□NY原油先物(6月限)   
58.58(+ 1.52)

□NY 金先物(6月限) 
1210.00(- 3.90)

□バルチック海運指数    
595   (-  6)

□為替      
(対ドル)119.10(前日比0.08円安)
        
(対ユーロ)132.39(前日比2.89円安)

□CME日経225先物 
19805(-235)※大阪先物比



 29日のNY株式市場は、GDPの急減速が嫌気され反落しました。


 米商務省が朝方発表した1~3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比0.2%増と、市場予想(1.0%増)を下回り、昨年10~12月期の2.2%増から急減速。これを受けて景気回復の鈍さが意識されNY株式市場は売りが先行しました。

 欧州株が軒並み下落したことや医療保険のヒューマナや短文投稿サイトのツイッターなどの失望決算も相場を圧迫し、ダウは一時156ドル安まで下げ幅を拡大しました。

 午後に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、米連邦準備理事会(FRB)は景気認識を下方修正するとともに、利上げ時期を巡る表現は前回3月の文言を踏襲し、ほぼ市場の予想どおりの内容でした。今回の声明を材料視する向きは少なく、声明発表後のNY株は方向感なくマイナス圏で推移しました。

 なお、東京市場が休場だった28日のダウは72ドル高でしたが、この日の下げで帳消しとなっています。

 S&P業種別指数は、エネルギーが上昇し、素材(非鉄等)や金融がしっかり。一方、ヘルスケア(医療保険、医薬品等)や生活必需品(日用品、たばこ等)、一般消費財(小売り等)などの下落が目立ちました。


 個別銘柄では、時間を前倒しして四半期決算を発表したツイッターが大幅安。発表時間が早まったことと内容の弱さに投資家は驚き、下げ幅が拡大しました。冴えない決算を発表したカジノ運営のウィン・リゾーツが急落し、同業のMGMリゾーツなども大幅安。同じく失望決算でヒューマナが大きく値を下げ、ユナイテッドヘルスなどにも売りが波及。アップル・ウォッチの一部に不具合が見つかったアップルが下落。デルタ航空やアメリカン航空などの下落も目立ちました。

 一方、好調な決算を発表したタイヤのグッドイヤー・タイヤ&ラバーが上昇し、同じく好決算を手掛かりにメディアのタイムワーナーがしっかり。買収への思惑でクラウドサービスのセールスフォースが大幅高。身売りの可能性が浮上したホテル運営のスターウッド・ホテルが買われ、好決算を発表したヒルトン・ワールドワイドも上昇、同業のマリオットなどにも買いが波及しました。


 NY原油先物(WTI)は続伸しました。週間の在庫統計で原油在庫が予想ほど増加しなかったことが好感され買いが先行。終値としては昨年12月11日以来、およそ4カ月半ぶりの高値水準となっています。NY金先物は、目先の利益を確定する動きで3日ぶり反落です。




 

――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】本日の注目点と話題                     **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞



◆28日の日経平均株価は75円高で反発。29日の上海総合指数はほぼ横ばい。欧米の株式市場は下落しました。

 CME日経225先物(円建て)は1万9805円で、28日の東京市場の日経平均終値2万0058円と比べ250円ほど安い水準です。


◎日経平均株価と上下の節目
―――――――――――――
 2万0076円 5日線

 2万0058円 28日終値

 2万0008円 4月SQ値

 2万0000円 節目、大台

 1万9863円 一目基準線

 1万9805円 CME日経先物

 1万9709円 25日線



◆本日の予定は下記のようになっています。

  8:50
    3月の鉱工業生産速報(市場予想:前月比2.3%低下)

 14:00
    3月の住宅着工戸数 (市場予想:前年比1.9%減)



 尚、本日開催の日銀金融政策決定会合では、日銀が追加緩和に動くかどうかに注目が集まります。決定会合後には黒田日銀総裁が記者会見を行います。

 日銀は決定会合を開くのに合わせて4月の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表しますが、先日は展望リポートで示す2015年度の物価上昇見通しを従来の1%から0%台後半に下方修正することも含めて検討していると報じられ、2%の物価目標を掲げる黒田日銀は物価見通しの下方修正とセットで追加緩和に動くとの見方が広がりました。ただ、エコノミストの予想では現状維持・追加緩和なしが大勢となっています。


 海外では、4月のユーロ圏消費者物価指数速報値、3月の米個人所得・個人消費支出、週間の米新規失業保険申請件数、1~3月の米雇用コスト指数、4月の米シカゴ購買部協会景気指数などの発表が予定されています。



◎新規公開
 ――――――
 テラスカイ      (東マ・3915)
 公開価格1,700円


 デザインワン・ジャパン(東マ・6048)
 公開価格2,750円




◎主な決算発表
 ――――――
 11:30 商船三井(9104)
       川崎汽船(9107)


 11:40 マネックスG(8698)


 12:00 郵船(9101)


 14:30 牧野フライス(6135)、京成(9009)


 15:00 アサヒG(2502)
       JT(2914)
       野村不(3231)
       コロプラ(3668)
       富士フイルム(4901)
       日電硝子(5214)
       TOTO(5332)
       富士通(6702)
       ソニー(6758)
       村田製(6981)
       ヤマトHD(9064)
       JAL(9201)


 15:30 キリン(2503)
       ヤマハ(7951)
       野村HD(8604)
       ANA(9202)


 16:00 遠藤照明(6932)
       電源開発(9513) など



 海外では、ビザ、エクソンモービル、セルジーン、リンクトイン、AIG等が決算を発表します。


◆その他のトピックは、1~3月の米GDP急減速・利上げ後ズレ観測強まる、首相「痛切な反省」米議会演説、再生エネ倍増・経産省の電源構成案、14年度税収がリーマン前の07年度を上回る、トヨタが個人向け新型株、伊藤忠が上海でネット通販、ペプチドリームが米メルクと共同研究、ロームが車向け半導体など増産、武田が上場来初の最終赤字・訴訟和解金を引当。

 オリエンタルランド今期5期連続最高益、ディズニーシーにアナ雪アトラクションを17年度導入、富士重の今期営業益最高に、アイシンなど最高益・トヨタ系列が好調、積水化の前期純利益が最高に、セコムの前期経常2期連続最高益、パナのテレビ事業8年ぶり黒字、ドコモの今期最終3期ぶり増益、任天堂の前期営業損益は250億円黒字、川重の今期は3期連続で最高益更新見通し・増配も、TDK今期純利益31%増・増配も。

 アルプス電が増配、シマノが業績予想を上方修正、信越化の前期純利益13%増、山パンの1~3月経常は36%増、NEC今期純利益13%増、三井造の今期純利益78%減、ガンホー1~3月の純利益11%減・ソフトバンク保有の自社株を買い取り、ホンダの今期純利益は5250億円・市場予想下回る、マキタの今期は減収減益、IHIが特損計上・売上高も予想に届かず、第一三共が連結純利益を下方修正、新日鉄住金が10株を1株に併合・単元株式数は100株に・・・等々。



◎明日の主な予定

 31日(金)

 3月の全国消費者物価指数
       
 3月の失業率・有効求人倍率
       
 3月の家計調査
       
 3月の毎月勤労統計速報
       
 4月の新車販売台数
       
 4月の大手百貨店売上高
       
 4月の米新車販売台数
       
 4月の米ISM製造業景況感指数


◆今日の高島暦 

 < 相場の波動 > 押し目買い方針の日

 <相場高低判断> 一時高く永く続かぬ



ヒロろんさんのブログ一覧