日本には何でも一番の「東京都」が存在する。トップはいつも東京であり、他の都市が東京と同列になる事を望まない一大勢力がある。
今回の大阪都構想住民投票では、大阪が城主(東京)と同列になる事を否決、永遠に東京の下僕で家老職にとどまる事に決した。
大阪市民が自ら選択した事であって、家来のまま過ごす道を選んだ。
本来改革は不安を伴う。良き事が起きるとは限らないからだ。将来の事はだれにもわからないからだね。
人間は3日住めば、そこがどんなところでも動きたくなくなるし愛着を持つものだ。
「住めば都」と言われる所以だ。
既得権益にどっぷりつかっている利害関係者は、当然改革に猛反対するは必定。
さらに「住めば都」の心情が起きる人の気持ち。不安な改革より目先の現状優先。
これらに真っ向から挑戦したのが橋下市長。平成の革命児だった。結果は挫折。
大きな理由としては前述の抵抗勢力の他に「丁寧な説明と穏やかな手順」が不足していた。
まるで暴走列車が走りまくったような市長選を経て住民投票に持ち込んだ手法には、多くの大阪市民は不安をぬぐえなかったのだろう。それが接戦の末での反対票多数になったと爺ちゃんは考えている。
トップに立つ者は事を性急に急ぐと失敗につながる事が多い。
人の心は急には変わり難いものなんだよ。ましてや「住めば都」に関する事には特にね。