連日の真夏日。麦の穂が一気に黄色くなったこの頃。
夜のお散歩に出かけようと庭先に出た途端、蛍がす~っと飛んで行った。
爺ちゃんちの前の小川に蛍が飛んでいた。
あれ?今日は蛍が多く出ているな~と感じたが、ビックリするのはこれから30分後だった。
いつもの散歩コースを歩いて行くと、とあるせせらぎの音がする小川に至る。
ここは土畔の小川で水辺まで草が生い茂っている自然がそのままの場所だ。
なんとなんと蛍の大群が乱舞していた。まるで光のショーを観ている感じだった。
最初は何匹飛んでいるか数を勘定して見た。
10匹、20匹、50匹、100匹と最後は数えられないくらいの光の集合体だった。\(^^)/
「田舎暮らしはいいなぁ~」とつくづく感じる瞬間だ。
でもな~悲しい事もあったんだよ。去年蛍が乱舞していた別の小川がコンクリートに改修されていた。
コンクリートの川ではよどみがなくなり魚も住まず、水中生物も少ない。改修された場所では蛍は皆無だった。
蛍の幼虫は川で生息しカワニナ(たにし)を餌として水中で過ごす。
やがて水中から土手を這い上がり川渕の土の中でサナギで眠る。
麦の穂が熟れる頃、羽化して蛍となって飛び交う。
コンクリートになった川では土手がない。土もない。これでは蛍は生息できない。
自然を破壊するのはいつも人間だ。コンクリートにしなくても水の流れは保てる。なぜコンクリートにする必要があるのか?土木工事業者を潤すだけでしかないのにな。
蛍を育てても蛍から賄賂はくれないが土木工事業者からはお返しがある。
人間なんか全部死んでしまった方が地球は平穏になるのに…と ふと思った。