本日の市況

ヒロろんさん
「人類最大の発明は複利である」とは、かのアインシュタイン博士が語った名言です。

 投資を行う場合には、リスク管理と同時に資金管理や計画が必要です。老後資金など、目的を持って貯蓄する場合、将来的にいくらの資金が必要になるのかが分かれば、「今の貯蓄を5%の利回りで回せば何年で倍になるのか」あるいは「5年、10年で資産が倍になるのに年率どれだけ利回り(投資収益)があれば達成できるのか」を計算し、計画を立てることができます。

 実はそれを簡単に計算する方法があります。72という数字を使えばおおよその計算が可能となります。

 たとえば、年率15%であれば何年で2倍になるかを計算する場合、72を15(利回り)で割ります。4.8になりますが、四捨五入で5年。つまり、年率15%で資産が増えていった場合、約5年で2倍になるという具合です。

 8年後に資産を倍にしたい場合には、72を8(年数)で割ります。つまり年率9%が8年後に資産が倍になる利回りです。


 この「72の法則」は簡単ですので覚えておきますと、マネープランを立てる際に役立ちます。
 
 株式投資で言えば、年率20%で複利運用(再投資)ができれば、運用資産は10年で6.1倍、100万円は619万円、1000万円は6191万円になります。また、20年では38.3倍となり、100万円は3833万円、1000万円は3億8337万円にもなります。

 「100万円を1年間で120万円にする」というのは、株式投資を行う上では地味な目標に感じられるかもしれませんが、数年をかけて継続できれば効果は絶大です。






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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  
20133.90(+224.81)△1.13%

◎TOPIX  
1621.79(+ 12.91)△0.80%

◎売買高概算   27億9542万株
◎売買代金概算   2兆8967億円
◎時価総額   583兆2267億円

◎値上り銘柄数 1126  
◎(年初来)新高値 153
◎値下り銘柄数  606  
◎(年初来)新安値   6
◎変わらず    149

◎騰落レシオ(25日) 
97.27%(前日比0.77%上昇)

◎サイコロ(日経平均) 7勝5敗 
○○○●●○●○●●○○ 58.3%

◎カイリ率(日経平均) 
25日線比+2.52%  
75日線比+8.52%

◎為替  
(対 ド ル)119.47(前日比0.17円高)
     
(対ユーロ)128.67(前日比1.10円安)

◎出来高上位

1.みずほ  <8411> 
232.5円(+  5.7円)52344万株

2.三菱UFJ<8306> 
879.2円(+ 25.2円)17025万株

3.野村   <8604> 
760.8円(+ 32.8円) 7590万株

4.日立   <6501> 
837.0円(+ 29.7円) 5079万株

5.新生銀  <8303>   
253円(+    5円) 4599万株

◎売買代金上位

1.日経レバE<1570> 
17500円(+  390円) 2018億円

2.三菱UFJ<8306> 
879.2円(+ 25.2円) 1495億円

3.みずほ  <8411> 
232.5円(+  5.7円) 1211億円

4.三井住友 <8316>  
5241円(+  191円)  905億円

5.トヨタ自 <7203>  
8462円(+   15円)  710億円


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り870万株 買い1290万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅高、前日比224円(1.13%)高の2万0133円と終値ベースで2万円の大台に乗せて取引終了です。ITバブル時の2000年4月14日以来、約15年ぶりとなります。

 昨晩のNYダウは85ドル安でしたが、浜田内閣官房参与が昨日の講演で消費者物価指数がインフレ目標を達成できないのであれば追加緩和をする必要があると述べたことで4月30日の日銀金融政策決定会合での追加緩和の可能性が強く意識され、幅広い銘柄に買いが先行。株価上昇に拍車を掛ける形となっています。

 日立の最高益更新報道もこれから本格化する国内主要企業の3月期決算発表への期待感を高めて買いを誘い、終日2万0100円を中心に高い水準での値動きとなっています。売買代金は概算で2兆8967億円、上海総合指数は104ポイント(2.4%)高の4398と大幅高です。

 業種別では、銀行、証券、空運、不動産、機械、建設などの上げが目立ち、石油、陸運、鉄鋼などは下げています。

 個別銘柄では、日立が3日連続高、29.7円高の837円と値を飛ばしています。15年3月期の営業利益が5800億円強と前の期に比べて1割増えた模様と報じられ、2期連続の最高益更新となることから好感した買いが入っています。中国でエレベーターをはじめとした社会インフラ事業が好調です。

 大成建設が16円高の697円と値を上げています。15年3月期の連結営業利益が700億円強と前の期より30%増えた模様と報じられ、従来計画からも160億円強上回り、好業績を好感した買いが入っています。土木事業が増収となり、建設事業の利益率が好転しています。

 自動車内装品のトヨタ紡織が31円高の1604円と値を上げています。全日本空輸と国内線の普通席に使う新シートを共同開発したと発表し、好感した買いが入っています。同社は自動車用シートで国内最大手で、近年は鉄道など非自動車分野向けを強化しています。新シートは6月から順次導入されるため今期から業績にプラス寄与する公算が大です。

 大王製紙が71円高の1258円と連日で年初来高値更新。15年3月期の連結経常利益が前の期から87%増えて210億円程度になった模様と報じられ、好感した買いが入っています。段ボール原紙の値上げや紙おむつの販売増が寄与します。

 パソコン周辺機器メーカーで無線LAN上位のメルコが101円高の2502円と値を上げています。無線LAN向けの周波数幅を2017年までに約2倍に広げると報じられ、関連メーカーとして物色の矛先が向かっています。WiMAXサービスのワイヤレスゲートも235円高の3490円と値を飛ばしています。

 その他、NTTデータが110円高の5620円、炊飯ジャーの象印マホービンが86円高の1805円と大幅高、世界最大級の超電導フライホイール蓄電システムを材料にクボテックが5日連続のストップ高で100円高の770円、業績上方修正でTPP関連の日本農薬が82円高の1300円と値を飛ばしています。

 本日の新高値銘柄は、清水建、日曹達、東ソー、電通、日油、富士フイルム、コーセー、クミアイ化、オークマ、森精機、三菱電、パナソニック、三菱UFJ、三井住友、ふくおかFG、ほくほくFG、NTTデータ・・・等々です。







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【2】主な投資判断                        **
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[バークレイズ証券]
 据置き   A
(4452)花王  6,300→ 6,900円

 据置き   A
(4527)ロート  2,000→ 2,100円

 据置き   A
(4921)ファンケル  2,000→ 1,800円

[ゴールデンS証券]
 据置き   A
(6146)ディスコ 13,400→12,400円

 据置き   A
(6728)アルバック  2,330円

 据置き   A
(6756)日立国際 1,920→ 1,870円

[野村証券]
 据置き   A
(4997)日本農薬  1,850→ 1,950円

 据置き   A
(6594)日本電産  8,400→ 8,800円

 据置き   A
(6770)アルプス電気  2,800→ 3,300円

[SMBC日興証券]
 引下げ A→B
(6502)東芝  680→  610円

[三菱UFJMS証券]
 据置き   A
(9681)東京ドーム  600→  650円

 据置き   C
(7267)ホンダ  3,550→ 4,000円

[みずほ証券]
 据置き   A
(8591)オリックス 1,950→ 2,100円

※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【4】テニスと株式投資                      **
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 チャールズ・エリスの著書「敗者のゲーム」(副題:なぜ資産運用に勝てないのか)は、投資について書かれた大変有名な本ですが、その中で著者が述べている個人投資家のための戒めや助言をいくつか下記にご紹介させていただきます。


◎投機的判断で動いてはいけない。

 もしあなたが衝動に駆られ、どうしても市場の動きを見ながら売買しようというなら、あなたはプロと相場を張っていることを自覚して、投資額をラスベガスでプロとギャンブルする場合の金額程度に抑えたほうがよい。


◎新しい金融商品に投資してはならない。

 この手のほとんどは、投資家に保有されるためというより、投資家に売るために設計されている。


◎運用と投資について勉強すること。人間の心理についての勉強に集中すること。

 というのは、ほとんどの大失敗は情緒的なものが原因で、計算上のものではないからだ。あなたの運用の結果はあなたの思い通りにならない。しかし、相場の動きに対してあなたがどうするかは、あなた自身で決められる。そして、そのことの方が長期的な成功をもたらす上で、はるかに重要な鍵を握っているからだ。


◎「計画」は「実行」が伴って初めて意味を持つ。

 「プレーのプランを立て、プランどおりにプレーしろ!」という名コーチの指示を、投資家は運用に当てはめればよい。



 ちなみに本の中で著者は、素人(初心者)の株式投資をテニスに例えて、自分自身のミスのため負けるべくして負けるゲームであるとしています。



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