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[仁戸名のはんじさん]

　日揮、純利益９４％増

プラント３社、軒並み改善！！

　日揮は１４日、２０１６年３月期の連結純利益が前期比９４％増の４００億円になる見通しだと発表した。ロシア・西シベリアの「ヤマル」など大型の液化天然ガス（ＬＮＧ）プラントの工事が利益に貢献する。千代田化工建設も今期の連結純利益は９％増える見通しで、ともに減益を余儀なくされた１５年３月期からの回復を見込む。

　日揮の売上高は１３％増の９０００億円と過去最高を更新する見通しだ。けん引するのは１件当たりの受注額が数千億円規模に上るＬＮＧプラントだ。ヤマルの他、オーストラリアの「イクシス」の工事が進捗する。

　工事採算を示す売上高総利益率は８・７％と２・１ポイント改善するが、過去３年平均（１１％）と比べると利益率は下がる。

　１５年３月期の連結決算は、売上高が前の期比１８％増の７９９０億円、純利益は５６％減の２０６億円だった。カタールの大型ガス処理プラントの完工遅延で採算が悪化したほか、米国のシェールオイル関連資産を現存処理したことが響いた。

　千代建の１６年３月期の売上高は前期比２５％増の６０００億円、純利益は９％増の１２０億円を見込む。日揮と共同で手掛けるイクシスに加え、北米のＬＮＧプラント「キャメロン」などの収益が上乗せされる。

　東洋エンジニアリングの１６年３月期の最終損益は３０億円の黒字（前期は２０９億円の赤字）を見込む。前期に計上したブラジルの工事損失などがなくなる。

　　　　１５年５/15　日経朝刊