ド田舎で暮らすと大都会で住みたくなくなる訳(^^;

 過疎高齢化が進む日本。

特に過疎と高齢化が激しい地方。爺ちゃんが住むド田舎もその典型例だ。


 地区の集会があっても参加者は80%が高齢者だ。

今日は神社の清掃日に当たった。住民が全戸出席して清掃する筈だった。爺ちゃんの地区は21世帯いる。それが参加者は14世帯だけだった。


 欠席が7世帯。住民間の絆が強い田舎で地区の行事に欠席する事はまずない。特に神社事にはね。

3分の1が出られない状況なんだよ。

理由は80歳を超えていて体が不自由だったり、病気を抱えていたりと高齢に伴い作業が不可能になっている。


 今でさえこんな現状なのに10年後になったらどうなる?

今日の欠席者は多分全員亡くなっているだろう。同居する家族はいない訳だから「死亡=廃墟又は空き家」になる。

10年後には住民世帯の3分の1が消える。20年後には今の世帯から3分の2が消える。残り3割だ。


 こんな過疎のド田舎でも高齢者達はこの地を動こうとはしない。

人情の厚い住民達の輪。入口に鍵をかけなくても暮らして行ける安心感。隣がどこの誰かもわからない大都会では恐ろしくて暮らせない。


 更に田舎を離れられない理由がある。自然豊かな環境なんだよ。

春が来たら周囲の山々は新緑に覆われ、一日中さえずるウグイスの声(ホ‐ホケキョ~♪)

朝起きて窓を開けたら爽やかで美味しい空気が流れ込む。小鳥のさえずり。小川のせせらぎ。

これらの音を聞きながら一日の生活が始まる。


 庭に草花を植え、畑に野菜の苗を育て、自家栽培での無農薬で新鮮な野菜が食卓に並ぶ。

飲み水は深山から湧き出るミネラル豊富で柔らかい天然水。

都会の塩素消毒した臭い水道水とは段違いの美味しい水だ。


 花が咲きほこる春の景色、新緑が濃くなってゆく夏、強い日差しも山々の木々の緑が和らげてくれ、夜は山から吹き下ろす冷涼な空気が日中の残暑を消してくれる。

秋は全山が紅葉し、赤や黄色の見事な色で山々が染まる。庭のモミジの木々もカラフルな衣装を着る。


 冬は木々が葉を落とすが落ち葉を踏みしめて歩く山道は情緒がある。

時折顔をのぞかす猿や鹿さん達。夜は猪さん達が闊歩する。動物と人間が共存する世界を実体験できる。


残りの寿命を考えるとこの地で過ごしたいと誰もが考えている。

4件のコメントがあります
1~4件 / 全4件

こんばんは。


便利さと自然の中の安らぎとは共有できないかも。


若者には田舎暮らしは無理、無理。


精力、筋力、金力、色欲、金欲があるうちは田舎に住めないよ。^^;


名前はリスでも都会に住むリスね。^^

りす栗さん
こんばんは。

都会にいると、いずれ田舎にとか思うけど、この便利さは手放すといけないかも。

ちなみに、田舎でじいさんたちが集まって「若者を呼ぶには」という相談してもさっぱりいいアイデアがでない、という悲しい現実も?

こんばんは。


霧島の山々を眺めたら他所の地には行けませんよね~^^


みんな故郷が一番です。

確かにそのとうりですね

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