前回までのあらすじ
玉の輿の野望がついえそうです。
これはなんとかしなくてはいけません!
「皆の者、宮中の危機を脱するため、
王子を救出しなくてはなりません。」
「さすが王様。
さらわせておいて今さら救出を図るとは、
ご都合主義すぎて新しい!」
「わが身の愛おしさと国民の安全のため
王子を差し出す結果になりましたが、
王子の救出は愛のある行動です。
皆の者、なにか方法はありますか。」
「王様。ここは勇者を招聘し、
魔王を退治してもらうのが一般的な物語の流れだと思うのですが、どうでしょう。」
「自らの手を汚さずに解決する方法を押すとは、さすが騎士団長です。
ですが部下を危険にさらしたくないという愛でもありますね!
しかし、それはありきたりな物語ですね。
もう少しひねりが欲しいところです。」
「では軍を用いて、魔王の元に向かわせようと思うのですが、
どうでしょう?」
「なるほど、一見普通の手に見えて、実は普通の物語ではあまりない気がしますね。
そもそもなぜ普通の物語は軍隊でゴリ押ししないのでしょう。」
「やはり普通に考えると、
ありきたりだからじゃないですかね?」
「普通でしかもありきたりでしたか。それはいけません。
別の方法を取らざるをえません。」
「では王様、こういうのはどうでしょう。
武力によって解決するのではなく、謀略によって解決する方法は。」
「なるほど、それは新しい!
武力を使うよりも愛がありそうですね!
さっそく謀略を使いましょう。
魔王の元に使者を派遣してください。」
こうして、魔王の元に使者が派遣された。
続く、と思う!第四話へ