相場三昧伝 昭和の日の真實

むかし、屈原が泪羅に身を投じたる、あやめぞ薫る5月なり。


4月29日昭和の日、倫敦市場にて。噫々、吾は、EUR/DOLの売りポジションをすべて喪う。

保合ゐ相場上限、1.10ドルロウワーにてストップ・ロス・ハンティングが起こりけり。

結局、4月のレンジ相場は、おわりにけり(上方アウトブレイク)。


 東京市場がなひ(昭和の日)ので、流動性の低いところを、付け狙われたのだらふか。

すなはち、ブル派のショートスクイズならんや。


これを如何に解すれば良ひのだらふか。

本間宗久さまの酒田五法に照らしてみると、4月月足は、「踏み上げ化け線」と見つけたり。

「踏み上げ化け線」とは?

「下落相場の途上で、予想外の材料の出現で、狼狽気味に買い戻される現象」。

「ダマシであり、市場が冷静さを取り返せば、下落再開。」

とフィスコ社の山下政比呂先生は、「酒田五法 本間宗久伝」で解釈されておられる。



五月にはいれば、5月12日が、希臘國のIMFへの債務支払ひ期限なり。

とすると9日には、希臘は、支援案に合意せねばならぬ。

國庫がカラになりまするぞ。

まず、ここらへんが今回の希臘問題の落としどころでは、あるまひか。

まだユーロは、上がるな。下落再開は、そのあとならんや。


お歌

五十路は、歩いていかふよ。

走るなかれ。

ときどき休まふ。



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