堅実さんのブログ
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この世でやるべきこと 5月1日(金)12時44分
(以下は4月14日の日記を修正したものです。)
日経新聞連載の「禁断のスカルペル」で、主人公の東子が夢を見る。海岸で母と男が歩いている。その近くに東子がいる。母は、東子に「あの世で楽しく生活している。東子はこの世でやるべきことがあるから、それをしっかりとやらなければいけない。」と言って去っていく。
それを見て、こう思った。そうだ、誰でもこの世でやるべきことがある。この世でやるべきことを、しっかりとやらなければ。
言葉は、ささいな事かもしれない。しかし、そのささいな事から、人は、一生を左右される言葉に巡り合うかもしれない。
改めて、自分のいたらなさを感じる。思えば、つまらない人生である。とるに足らない人生である。社会の隅で生きてきただけである。しかし、人が聞けば、そのあくびの出るような中に、僅かな生き方の違いで、数十年の間は、大きな違いとなる。
改めて、決意しよう。つまらぬ人生があたりまえと思えば、なんの不足もない。人は重い荷物を背負い山道を登るごとくである。つまらぬ人生訓よりも、なんと重たい言葉かと思う。日々の自らへの自制をどのように出来るかである。
時々、このつまらぬ自分を嘆くことがある。しかし、この老人にも、このささやかな、日記を、真面目に読んでくれる人がいる。その人の為にも、応援歌としてでも、時々、書くべきである。願うは「誰でも、生きてきた良かった。」と思える、そこに少しでも近づくことの出来るように。自己との闘いは、まだ、まだ続く。
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