わたくし、目下、ひともうらやむような非常に豪華なマンションに住んでいる。
そんな非常に豪華なマンションの2Fから、通りを見下ろすのがわたくしの日課なのである。
実は、この日課は偶然発生した。
このマンションに仕方なく引越したのは、言うまでもなく株でオオモウケしたからである。
ある日、
腰も曲がり90歳はオーバーしているようなご婦人、ミセス、ロビンソンがベビーカーを押して散歩している。
なにげに見ると、ロビンソンさんの前後をネコが1匹先導するように歩いている。
ご婦人が歩きを止めるとネコも止まり、ロビンソンさんを護衛するかのようである。
ご婦人は、雨の日は散歩しない。
天気の良い日にかぎっている。
だから、わたくしのささやかな日課も天気の良い日にかぎられる。
あるとき、おばあちゃんにたずねてみた。
おどろき、桃の木、山椒の木、このネコ、『ぶち』(勝手に名づけた。)は、おばあちゃんの飼い猫ではなかった。
近所のお寺の飼い猫だった。
『ぶち』は、天気の良い日は、おばあちゃんが散歩に出るだろう・・・・・と勝手に推測して
おばあちゃんの家の玄関付近をマークしているのだ。
そしておばあちゃんが出てくると、後になり先になりして随行するらしい。
映像か写真でお見せできればいいのだが、ネコにも肖像権の問題があるらしいので
アイキャンノットである。
・・・・・・ここまでお読みいただいたアナタ、連休はどこも行かないのでしょう。
ひまだもんねえー。