morioteruoさんのブログ

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投資顧問

8871 ゴールドクレスト
首都圏地盤の分譲マンションの中堅企業。クレストシリーズや首都圏のタワーマンション多数を分譲。少人数での効率経営に特色。経営者の相場観が的中しつづけで、過去に低価格で仕入れた事業用地を潤沢に保有する一方、余裕のある現金については手をつけず温存、リーマンショック時の金融停滞期を勝ち残り、残存者メリット享受。好財務体質を誇る。
4月15日に前期(15年3月期)の業績下方修正を発表した。下方修正の内容は、前期に販売・引渡しを予定していた大型物件に期ズレが生じたため。
下方修正の数値は、売上高300億円→197億円(前期比△34.9%)、営業利益54億円→33.5億円(△41.2%)、経常利益49億円→27億円(△46.2%)、純利益30億円→15.5億円(△49.4%)、1株当たり純利益84.1円→43.4円見込み。
しかし、株価は翌16日の市場で前日比+127円(上昇率+5.7%)と買われた。
期ズレの収益金額が下方修正の内容から大きく、その収益が今期(16年3月期)の業績を押し上げるため、今期の業績変化率が大きくなることが期待でき、かつ株価の先取性(半年~1年先取り)もあって、早くも株価に織り込む動きが出ている。
前期の業績はいったん大きく減収減益になるが、期ズレに伴う下方修正の詳細見通しが判明したことで、新川崎の物件の利益貢献の大きさに評価が高まった。
(期ズレの新川崎マンションは土地仕入れが10年前の安値土地のため好採算。第1期の引渡しを、3月から今期・9月に変更した)
そのうえで、今期の1500戸着工計画に変更はないため、今期は期を通じて(とくに下半期中心に)業績期待が強い銘柄。
また30日予定の日銀・金融政策決定会合にあわせて発表される日銀・展望リポートで、今年度の物価見通しが下方修正される見通し。これは原油先物価格の投機的な低下などの影響が足元でも残り、なかなか物価上昇の成果が日銀には確認できないため、一段の追加緩和が必要になってくる条件。
金利敏感の不動産業には、追加緩和の思惑が浮上することは、株価的に有利。30日の会合で追加緩和が見送られた後も、当面は追加緩和期待が市場では燻りつづけそうだ。
上記のように大型案件での期ズレと日銀・追加緩和期待の2つの手がかりで、当該銘柄は一段の上値を試すことが期待できる。
買いメドは2520円程度まで。想定の取り組み期間は3週間強程度になるが、細かいトレード対応が可能な方なら、最終部分に記載の投資アイデアを応用することも一考。想定目標株価@3000円付近への上昇に期待。
一方、損切りについては2060円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
まず4月30日の日銀金融政策決定会合については、一部で思惑視されるものの、追加緩和を決める可能性は低い。金融緩和のマイナス面(例えば過度の為替の円安など)も日銀内部では意識されているとの観測があり、黒田相殺をもってしても、従来よりも緩和への決断は容易ではないと見られる。このため30日の前場にいったん手仕舞い売りを終了して、換金を完了しておく。緩和策の有無、株価の動きを見て、安値局面で再取得する。
次いで同社は5月14日に前期決算を発表予定であるため、目標株価への到達有無に関係なく5月12日頃までに、もう1回手仕舞い売りを完了しておく。決算通過に伴う換金売り圧力の高まりを回避でき、15日以降に再取得。ここからは中期的に好業績を株価に織り込んでいく期待がある。
(27日終値@2453円に対する目標株価の想定上昇率+22.2%前後)
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