【投資脳のつくり方】指数型投信じわり

木下 晃伸さん
木下 晃伸さん
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。

●雨は嫌ですね

今日は、なんだかバタバタとした日になりました。
雨も降っていたからでしょうか。

いまから、マネックス証券さんの主催パーティーに参加です。
多くの方々にお会いできることが楽しみです。

●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。

本日もよろしくお願い申し上げます。

※本資料の利用については、必ずプロフィール画面の
重要事項(ディスクレーマー)をお読みいただいた上、ご利用ください。

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【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】
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1.指数型投信じわり

2.インド、追加利上げに賛否

3.教わり上手、一人前の近道

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1.指数型投信じわり

 ●純資産残高、アクティブ型に迫る勢い
 ●手数料の安さが評価
 ●アクティブに自分で行なうことも株式投資の醍醐味

投資信託で日経平均株価など指数に値動きが連動する
インデックス(指数型)ファンドに個人投資家の人気が高まっている。

昨年4月からこの5月までに日本株アクティブファンド型は、
解約が契約を約8,000億円上回る資金流出となった。
一方、指数型ファンドは逆に約6,000億円の資金流入を記録。
純資産残高も2年前はアクティブ型が指数型を3割近く上回っていたが、
現在はともに5兆円強と拮抗してきた。

私はかねてから、指数型の投資信託への投資魅力を説いてきた。
なかでも、ETFの登場は指数型への投資を簡単に安易にした。
さらに大事なことは、アクティブ型はなかなか指数型に勝てないという実態がある。
また、海外株への投資も、ETFを通じて、ずいぶん簡単になった。
iShares MSCI Emerging Markets Indx (EEM)など新興国全体に投資する商品もある。
ただ、株式投資には、自分が立てた仮説が当たることや、
自分が応援する企業の株価が上昇することも大きな魅力がある。
もちろん、外れてしまい、塩漬けになったり、
損を確定せざるを得ないこともある。
いずれにせよ、ストレスがかかることだが、これも十分な株式投資の魅力だ。
ETFで資産を築きつつ、個別株投資でも
株式投資の醍醐味を味合うという二本立てが良いのではないだろうか。

(出所)2008年6月26日付日本経済新聞朝刊7面


2.インド、追加利上げに賛否

 ●インド追加利上げに、株式市場売り買い交錯
 ●資源国ブラジルにもインフレの影響が
 ●資源価格の状況に、変化が見られる可能性を考えておく

インド準備銀行(中央銀行)が24日、
今月二度目の利上げを実施したことをめぐり、
同国内で評価が分かれているようだ。

インフレが世界中を駆け巡り、特に資源輸入国では深刻な事態となっている。
ただし、資源国も同様だ。例えば、ブラジル。
国内総生産(GDP)の6割が個人消費で支えられている同国にとっても、
インフレが重くのしかかる。

カード利用残高は今年3月末で530億レアル(約3兆5,000億円)と
1年前の1.5倍に膨れ上がっている。
こういった状況では、インフレによる価格上昇は
消費者に大きなマイナスインパクトとなって現れてしまうだろう。

資源高が起こっても、旺盛な世界需要の増大により、
マイナス部分に焦点が集まらなかった。
しかし、ここにきて、マイナス面があまりにも目立ち始めている。
サブプライムローン問題に端を発したマネーフローの変化が、
新興国においても影響を受けているという証拠だ。

こうした状況は、新興国への投資に黄色信号がともったとみるべきだろうか。
ポイントは、資源価格の一本調子の上昇に
ストップがかかる可能性をどう考えるかだろう。
世界的な負担があまりにも増大してしまった資源価格に
調整の気運が高まるのであれば、
その可能性をベースに資産運用を心がけなければならないと思う。

(出所)2008年6月26日付日本経済新聞朝刊9面


3.教わり上手、一人前の近道

 ●「師匠」徹底的に真似る
 ●興味を示し、話を引き出す
 ●誰を師匠にするかは、弟子の仕事

人から教わること、また、教わる姿勢を忘れてしまったビジネスパーソンは、
成長が止まり、退化していくと考えた方がいい。
本日の日経産業新聞では、各業界の具体的事例に焦点を当て、
「教わること」の方法論が掲載されている。

●先輩の営業手法などを徹底的に聞いたり、実際に一緒に営業に出向いた。
そこで、気づいたのは、徹底して教えを請えば
「相手が過去に経験した失敗も含めて“仮想体験”できる」ということ。

●こちらが興味を示せば「相手はたくさん話してくれるようになる」。
新しい分野でも短時間で「業界通」になり、
適切にアドバイスできるようになったという。

まさに、私は仕事において、上記二つを体現してきているように思う。
ファンドマネジャーとしては、上司の発想法も含めて徹底的に真似をしたし、
企業訪問では、興味を持って話を聞くことで、
短時間でその業界について知識が深まる。

しかし、一方で、アナリスト時代には、ある上司に
「あなたの言うことは間違っていると思うから聞きません」と言ったこともある。
どの人の真似をするか自体も、真似をする側の力量が求められていると思う。

(出所)2008年6月26日付日経産業新聞27面


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木下晃伸(きのしたてるのぶ)
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