概況

ヒロろんさん

――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】NY市況                          **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞


□ダウ工業株      
17949.59(- 85.34)▼0.47%

□ナスダック       
5014.10(+ 19.50)△0.39%

□S&P500      
2097.29(-  3.11)▼0.15%

□ダウ輸送株       
8815.75(+ 22.05)△0.25%

□半導体株(SOX)    
707.12(+  4.83)△0.69%

□NY原油先物(5月限)   
55.26(- 1.12)

□NY 金先物(6月限) 
1203.10(+ 9.40)

□バルチック海運指数    
601   (+  3)

□為替      
(対ドル)119.68(前日比0.04円安)
        
(対ユーロ)128.49(前日比0.92円安)

□CME日経225先物 
20005(+ 35)※大阪先物比



 21日のNY株式市場は、冴えない決算でダウが反落。ナスダックはM&Aや決算期待の買いで続伸しました。

 アジアや欧州の株高の流れが継続し、NY株式市場も買い優勢で取引が始まりましたが、この日は手掛かりとなる経済指標の発表がなく、前日の大幅高の反動もあって上値の重い展開となりました。

 材料難の中で投資家の目は企業業績に向かい、化学大手のデュポンの四半期決算はドル高の影響で減収減益となり、先行きにの見通しについても慎重な見通しを示したことや、損保大手のトラベラーズも減益となるなど冴えない決算が相次いだことが市場心理を冷やしました。

 売り急ぐ動きは見られませんでしたが、ダウは構成銘柄のデュポンやトラベラーズなどが冴えない決算で値を下げたことが重石となり反落しました。一方、大型のM&A(合併・買収)案件が刺激材料となりバイオ医薬株の一角が上昇したことや決算発表を控えたフェイスブックなどが物色されたことが下支えとなりナスダック指数は続伸。3月20日以来、約1カ月ぶりの高値で取引終了です。

 S&P業種別指数では、ヘルスケア(医薬品等)や生活必需品(日用品等)、一般消費財・サービス(小売り等)が堅調だった一方、エネルギーや公益(電力等)、素材(資源、金属、化学等)などが軟調でした。


 個別銘柄では、イスラエルの製薬大手テバ・ファーマシューティカルに買収を提案された米後発薬大手のマイランが大幅高。1~3月の世界販売が好調だったゼネラル・モーターズ(GM)がしっかり。予想を上回る好決算を発表した機械・航空機関連のユナイテッド・テクノロジーズが上昇。決算期待でアマゾンやフェイスブックなどが堅調に推移し、デルタ航空やアメリカン航空なども上昇しています。

 一方、IBMが下落。前日夕に発表した決算で利益は堅調でしたが、売上高の減少が嫌気されました。減益決算を発表したデュポンやトラベラーズも下落。売上高が市場予想を下回ったバイクのハーレー・ダビッドソンが売られ、減益だったスポーツ用品のアンダー・アーマーが値を下げ、JPモルガンやシティグループなどの金融株も軟調でした。

 ダウ構成銘柄では、ビザ、シスコシステムズ、ユナイテッドヘルス、ボーイング、ユナイテッド・テクノロジーズ、ナイキなどが上昇した一方、トラベラーズ、デュポン、ゼネラル・エレクトリック、JPモルガン、マクドナルド、IBMなどが下落しました。


 NY原油先物(WTI)は反落。原油在庫が増加するとの見方で売りが優勢となりました。金先物は反発。為替市場でドルがユーロに対し下落し、ドル相場と逆の値動きになりやすい金相場は堅調に推移しました。小幅ながら上昇が続いているバルチック海運指数(BDI)は、1月30日以来、約3カ月ぶりの水準回復です。




     


――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】本日の注目点と話題                     **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞



◆昨日の日経平均株価は、中国人民銀行による金融緩和を好感して274円高で3日ぶりに反発。4月9日につけた終値ベースの年初来高値(1万9937円)まであとわずか28円、4月10日につけた取引時間中の年初来高値(2万0006円)まではあと97円という水準です。

 東証株価指数(TOPIX)は節目の1600ポイントを超え、07年11月2日以来およそ7年5カ月ぶりの高値水準となっています。上海株も大幅反発で年初来高値を更新、7年1カ月ぶりの高値をつけました。

 欧州株は英FT指数、独DAX指数ともに続伸。NY株はまちまちの展開でした。CME日経225先物(円建て)は2万0005円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万9009円と比べ100円ほど高い水準です。



◎日経平均株価と上下の節目
 ――――――――――――
 2万0833円 IT相場の時の高値(2000年4月12日)

 2万0008円 4月SQ値

 2万0006円 取引時間中の年初来高値(4月10日)

 2万0005円 CME日経先物

 2万0000円 節目、大台

 1万9909円 昨日終値

 1万9790円 5日線

 1万9740円 一目転換線

 1万9615円 25日線


 本日は、

◎3月の貿易統計(8:50)
 ―――――――――――――
 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、前回2月まで32カ月連続の赤字でしたが、赤字額は大幅に縮小しており、輸出が増加基調にあることから3月は貿易黒字に転じるとの見方があります。
 

◎3月の訪日外客数(14:00)
 ―――――――――――――――
 前回2月の訪日外客数は前年同月比58%増の138万7千人で、単月としては過去最高を記録しています。


 また、10:00から全国財務局長会議が開かれます。この会議は四半期ごとの開催で、各地域の企業への聞き取り調査などをもとにまとめた「経済情勢報告」が公表されます。その他、14:00に3月の民生用電子機器(薄型テレビやカーナビ等)の国内出荷実績の発表があります。

 海外では3月の米中古住宅販売件数、そして主要企業(下記)の決算発表が相次ぎます。



◎本日の新規上場
 ―――――――
 日本スキー場開発(東マ・6040) 公開価格3,570円

  ※日本駐車場(2353)の連結子会社


◎本日の主な決算
 ―――――――
 13:00 JSR(4185)

 15:15 日本電産(6594)



 また、海外ではボーイング、DRホートン、マクドナルド、コカコーラ、AT&T、フェイスブック、イーベイ、クアルコム、テキサス・インスツルメンツなどが四半期決算を発表します。



◆その他のトピックは、ANA出資比率で合意・スカイマーク5年内に再上場、日立とマツダが最高益・前期営業益、米国が核のごみ処分計画先送り・地元反対で、無線LAN向け周波数幅2倍に・総務省、カドカワがアマゾンと直接取引、日銀が物価見通し下方修正検討、中国の国有企業が債務不履行、免震不適合新たに90棟・東洋ゴム、全国百貨店売上高4月前半は約2割増で推移。

 国内電子部品大手6社の14年度の受注総額が過去最高に、ニコンとシグマが特許訴訟で和解、アジアで有料テレビ・日テレとソニー、ワコールが印で下着販売、コロプラがコーテクの課金ゲーム配信、タンカー運賃4割高・中東―極東間、ジャフコは株売却で最高益、出光興産の前期赤字が拡大・資源安で。

 島津の今期は8年ぶり最高益、大成建の前期営業益は20年ぶり水準、東京製鉄の前期純利益4.5倍増・配当増額、大王紙の前期経常上振れ、ソネックの前期一転増益・優待導入、総合メディ3期連続最高益へ、日農薬が上期業績を上方修正、SKジャパン今期最終を上方修正、CFS1株に対してウエルシ
ア0.2株、バナーズが自社株取得枠を増額、クボテックの委託保証金率引き上げ・22日売買分から、クックパッドがみんなのウェディングにTOBなど。



◎明日以降の主な予定

 23日(木)
 3月のパソコン国内出荷実績
       
 4月の中国HSBC製造業PMI速報値
       
 4月のユーロ圏PMI速報値
       
 3月の米新築住宅販売件数


 24日(金)
 レントラックスがマザース上場
       
 三機サービスがジャスダック上場
       
 3月の企業向けサービス価格指数
       
 4月の独IFO企業景況感指数
       
 3月の米耐久財受注額
       
 アップルが「アップル ウォッチ」を発売


◆今日の高島暦 

 < 相場の波動 >
 後場高の日 前場安は買い狙い良し

 <相場高低判断>
 意外の高値あらん





――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】心に残る名言                        **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞




   
「負けました」といって頭を下げるのが正しい投了の仕方。

    
つらい瞬間です。

    
でも「負けました」とはっきり言える人はプロでも強くなる。

    
これをいいかげんにしている人は上にいけません。


                  
      棋士 谷川 浩司
ヒロろんさんのブログ一覧