――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】NY市況 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
□ダウ工業株
17826.30(-279.47)▼1.54%
□ナスダック
4931.81(- 75.98)▼1.52%
□S&P500
2081.18(- 23.81)▼1.13%
□ダウ輸送株
8647.50(- 60.86)▼0.70%
□半導体株(SOX)
696.09(- 9.99)▼1.42%
□NY原油先物(5月限)
55.74(- 0.97)
□NY 金先物(6月限)
1203.10(+ 5.10)
□バルチック海運指数
597 (+ 4)
□為替
(対ドル)118.90(前日比0.10円安)
(対ユーロ)128.47(前日比0.32円安)
□CME日経225先物
19570(-120)※大阪先物比
先週末17日のNY株式市場は、中国株の下落懸念やギリシャ懸念などでリスク回避の動きが強まり、大幅続落となりました。
中国市場の取引終了後に中国当局が個人投資家に対し信用取引の規制強化を打ち出す一方、証券会社などの貸株を解禁する空売り規制の緩和を発表。この報を受けて香港市場の夜間取引で中国株(H株指数)先物が急落したことに加え、ギリシャの債務不履行(デフォルト)の可能性も意識されたことで世界的に警戒感が強まりました。
半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が先行きに慎重な見方を示し、クレジットカード大手のアメリカン・エクスプレス(アメックス)の四半期決算が減収だったことや機械のハネウェルが業績見通しを下方修正したことなども投資家心理を冷やしました。
週末を控えて株価が高値圏にあることから手仕舞い売りも出やすく、ダウは4月2日以来、約2週間ぶりの安値で取引を終了。ダウの下げ幅(279ドル安)は3月25日以来ほぼ1カ月ぶりの大きさでした。
S&P業種別指数は全10業種が下落し、一般消費財・サービス(小売り、娯楽・メディア等)やテクノロジー、金融などの下落が顕著でした。
個別銘柄では、追加の人員削減計画を発表した油田サービスのシュルンベルジェが上昇。買収観測でジェネリック医薬品のマイランが物色され、好業績を手掛かりに動画配信のネットフリックスが続伸。また、ストレージ(外部記憶装置)メーカーのシーゲートやウェスタンデジタル、EMCなどの上昇が目立ちました。
一方、ハネウェルが売られ、同業種のダナハーやスリーエムなども値を下げました。赤字決算とともに弱気な業績見通しを示したAMDが急落。減収が嫌気されたアメックスも大幅安となっています。1~3月期決算で1兆6千億円の赤字を計上したゼネラル・エレクトリック(GE)は、特殊要因を除いた実質利益が市場予想を上回ったことから小幅安にとどまりました。
この日はダウを構成する全30銘柄が下落。アメックスやトラベラーズ、スリーエム、シスコシステムズなどが下落率上位となっています。
NY原油先物は7日ぶりに反落。前日まで6日連続で上昇しており、この日
は利益確定の売りが出ました。資金の逃避先となりやすい金先物は、世界的な
リスクの高まりを受けて反発しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】本日の注目点と話題 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
◆先週末17日の世界の株式市場は、日経平均が232円安(1.17%)の大幅安となった一方、上海株は大幅に続伸し、7年1カ月ぶりの高値を連日で更新(その後の香港市場の夜間取引で中国当局の信用規制と貸株解禁を嫌気して中国株H株指数先物は大幅下落)。
欧州株式市場は軒並み安となり、中でもギリシャ支援で最大の拠出国でもあるドイツの株価指数(DAX指数)は2.58%安の大幅下落となっています。NY株式市場も売りが先行し、ダウは約2週間ぶりの安値で取引を終了しました。
CME日経225先物(円建て)は1万9570円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万9652円と比べ80円ほど安い水準です。
◎日経平均株価と上下の節目
――――――――――――
1万9844円 5日線
1万9753円 一目転換線
1万9652円 先週末終値
1万9581円 25日線
1万9570円 CME日経先物
1万9500円 心理的節目
1万9466円 一目基準線
1万9424円 窓下限(4月6日高値)
◆本日は、2月の第3次産業活動指数、3月の白物家電の国内出荷実績、3月の粗鋼生産量、3月の全国コンビニ売上高、4月の月例経済報告などの発表があります。
海外では3月のシカゴ連銀全米活動指数の発表が予定されています。
◎本日の新規上場
―――――――
Hamee(東マ・3134) 公開価格2,530円
◎本日の主な決算
―――――――
15:00 KOA(6999)
16:00 安川電機(6506)
また、海外ではモルガン・スタンレー、ハリバートン、IBMなどが決算を発表します。
◆その他のトピックは、中国当局が信用規制と貸株解禁、TPP日米事務レベル協議で牛肉と豚肉は大筋合意、賃上げ17年ぶり水準、武田薬が京大とのiPS創薬に200億円拠出、ユーグレナが米大と航空機バイオ燃料を研究、Jフロントが千趣会に資本参加、上海株の時価総額が日本株を上回る。
GWの旅行予約が好調、カルティエなどの高級ブランドが値上げ、三菱自がロシアでの生産を一時休止・販売低迷で、日立建機は鉱山用無人ダンプ公開、伊藤園が1本400円のお茶、旭硝子が中国でガラス基板生産、大塚家具は秋までに全店改装、空コンテナ融通システムを他社に開放・日通、日本無線が高性能気象レーダー開発
パナの前期純利益7割増、古河電の今期営業益3%%増、アステラス前期営業益5割増、SPKは18期連続増配、サトーHD今期営業益6%増見通し、ICU前期経常69%増、エレマテック配当上積み、日製鋼の今期は7期ぶり営業増益、スズキ減益でも増配、電通国際情報サービスは一転減益、長谷川香料が優待導入、Jフロントが自社株取得枠設定、アドバネクス10月1日付で10株を1株に併合、ニイタカ株は24日付で第1部指定・・・等々。
◎明日以降の主な予定
21日(火)
シーアールイーが東証2部上場
3月のスーパー売上高
2月の景気動向指数改定値
3月の全国百貨店売上高
4月の独ZEW景気予測指数
22日(水)
日本スキー場開発がマザース上場
3月の貿易統計
3月の民生用電子機器の国内出荷実績
4月の経済情勢報告(全国財務局長会議)
3月の訪日外客数
3月の米中古住宅販売件数
23日(木)
3月のパソコン国内出荷実績
4月の中国HSBC製造業PMI速報値
4月のユーロ圏PMI速報値
3月の米新築住宅販売件数
24日(金)
レントラックスがマザース上場
三機サービスがジャスダック上場
3月の企業向けサービス価格指数
4月の独IFO企業景況感指数
3月の米耐久財受注額
アップルが「アップル ウォッチ」を発売
◆今日の高島暦
< 相場の波動 >
よく動く日 寄付き跡の足取りについて駆引きせよ
<相場高低判断>
確かな気配を示す
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】心に残る名言 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
私は実験において失敗など一度たりともしていない。
これでは電球は光らないという発見を、今までに、2万回してきたのだ。
トーマス・エジソン