雑談

ヒロろんさん

 春たけなわ、野に山に花があふれる季節となりました。


 さて、昨晩のNYダウは279ドルの大幅安となっています。

(1)ギリシャ債務問題を巡る警戒感が強まったこと、

(2)中国当局が株式を空売りするため

の貸株を機関投資家に対して認めると伝わったこで中国株に対する警戒感が強まったこと・・・等々を嫌気し、週末前のポジション整理の売りに拍車がかかった形となっています。


 もっとも、ギリシャ債務問題を巡る警戒感から週末の東京市場は日経平均株価で232円安と先行して下落していたこともあり、シカゴ日経先物は1万9570円と東京市場の日経平均株価1万9652円よりも80円ほど安い水準にとどまっています。


 月曜日は金曜日に続いて下押しすることが想定されますが、ようやく押し目らしい押し目が巡って来た株式マーケット。下がると弱気になって上がると強気になる、多くの人はこういう心情になるのですが、やはり株式投資で成功するためにはその逆。


 株式投資で巨額の富を築いたウォーレン・バフェット然りであり、下がると血気盛んに前向きとなり、虎視眈々と安値買い(押し目買い)を狙う、こうした姿勢が往々にして投資成果の向上に繋がります。


 ここで思い出して頂きたいのが、外国人とともにこの度の上昇相場の立役者である公的資金の存在です。巨額の運用資産130兆円を有する「GPIF」(年金積立金管理運用独立行政法人)であり、そして主要3共済です。


 主要3共済とは、8兆円近い運用資産を有する「国家公務員共済組合連合会」(KKR)、運用資産約19兆円の「地方公務員共済組合連合会」、4兆円近い運用資産の「日本私立学校振興・共済事業団」(同3.8兆円)であり、3共済を合計しますと30兆円を突破します。


 日本株を積極的に買っている「外国人」に「GPIF」やKKRなどの「3共済」、そして上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(REIT)を買い続ける「日銀」、さらに活発度を増してくる企業の「自社株買い」、もっと申し上げますと「かんぽ生命」や「ゆうちょ銀行」も加わってきます。


 そうした機関投資家がこれからバケツで水を掬うが如く大量に株式を買ってきます。冒頭でも申し上げましたが、ようやく巡って来た押し目らしい押し目。安値買いチャンスと捉え、前向きな意味で大切に臨みたいところです。
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