堅実さんのブログ

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無縁坂 4月17日(金)12時50分

 実は、この歌の題名を知らなかった。もう35年も前になるか。当時、若くして独身だった。そして上野公園、不忍の池など、ガールフレンドとよく歩いた。歌詞の中に「忍、不忍、無縁坂」とある。忍、不忍は、不忍の池だろうか。無縁坂は、上野から湯島天神に行く途中の、あの坂道を言うのだろうか。丁度、不忍の池から、本郷の東大にかけて、崖になっている。そして東大の中もよく歩いた。当時は、安田講堂は、学生運動の後で、入り口が塞がれていた。


 結局、その人とは縁が無く、無縁坂のようになり、その後の消息はもう、分からない。生きているのか、死んでいるのかもわからない。時々浮かぶ、この題名の分からない歌を、もしかしてと思い、無縁坂で調べた。


 有った。無縁坂との再会である。不忍池から崖に向かって歩いていくと、石段が有り、登り切ったところが、東大病院である。病院の脇を過ぎると、安田講堂の裏手に出る。その脇を登りつめると、左に三四郎池があり、法文1,2号館となり、正門に出る。あの正門の守衛さんも、もう居ないだろう。なつかしいとも思うし、戻らない過去である。


 この歌は、何故かふっと出て来る題名の分からないものだった。人の運命とか、出来事とかは、不思議なものである。その後、よくまあ、生きてきたものと思う。丁度、今こうして文を書いているが、これを読む人とも無縁であるような気がする。しかし、無縁であるにも関わらず、やはりこうして書いている。その先には何があるか。人と人との続きは、有っても切れてしまうものだろう。そこは、何か、切ない望みが有っても、切なさで終わるものだろうか。

時間が取れれば、そのだらだらした坂道を歩いてみたい。ただ一人で歩いてみたい。全てとは無縁の、孤独の思いを巡らせて。


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https://www.youtube.com/watch?v=QtQtJEBeV_w 








 



 



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