ある記事みて驚愕。。。。このまえは 日本人を紛争地域から運んでくれて
ありがとう。。日本で爆買いしてくれてありがとうでしたが・・・
行動力ありすぎ?分別なし?の侵略行動があきらかに。。。
ある時代だったら。。。戦争にもなりかねない。。
「しゅんせつ船とブルドーザーを使い、『砂の万里の長城』を築いている」。米軍の有力幹部があからさまな中国批判を繰り広げ、話題を呼んでいる。発言の主は、アジア太平洋を管轄するハリー・ハリス米太平洋艦隊司令官だ。
ハリス氏が問題視しているのは、中国がここ数カ月、猛烈な勢いで進めている南シナ海の岩礁などの埋め立てだ。中国は東南アジアの国々と領有権を争っている島や岩礁のうち、支配している7カ所で、「前例のない規模」(ハリス氏)の埋め立て工事を進めている。
日米の軍事専門家によると、「中国は南シナ海に複数の人工島をつくり、軍事拠点を築こうとしている」。
ハリス氏はこの工事について「深刻な疑念を引き起こしている」と非難。2002年に、中国が東南アジア諸国連合(ASEAN)と交わした南シナ海の「行動宣言」にも、反していると批判した
米議員や米政府高官にくらべると、米軍の制服組幹部はふつう、政治的な波紋を広げかねない発言には慎重だ。「米軍は安全保障の最前線にいるため、中国などを無用に刺激し、緊張が高まるのは避けようとする傾向がある」(米国防総省ブレーン)からだ。
■サンゴ礁に現れた「4平方キロメートル以上の土地」
それだけに、ハリス発言は異例だ。米ワシントン・ポスト紙によると、米軍幹部がこの問題をめぐり、ここまではっきりと中国を名指し批判したのは初めてだ。内情に通じた米安全保障専門家は指摘する。
「米海軍内では、中国の埋め立て工事に危機感が広がっている。彼らの中には、もっとはっきりした態度で、中国の行動をけん制すべきだという意見も出ている。ハリス氏の発言はこうした空気を反映したものだ」
中国による工事のすさまじさは、米戦略国際問題研究所(CSIS)がホームページで掲載している写真などをみると一目瞭然だ。当初は豆粒のようだった岩礁などに、ここ数カ月で、あっというまに複数階の建物や滑走路が築かれている。
ハリス氏によると、「中国はサンゴ礁に土砂を入れてコンクリートで覆い、4平方キロメートル以上の土地をつくりだした」という。埋め立て場所によって構造物の目的はさまざまだ。日米の安全保障担当者らは「軍用機が離着陸できる滑走路や、対空ミサイル、レーダーなどを設置するねらいがあるようだ」とみる。
米軍だけではない。ここにきてオバマ政権自体も批判のトーンを高めている。たとえば、国務省報道官も3月、埋め立ては「係争地に軍の前線基地をつくろうとする動きだ」と明言。中国が南シナ海に軍事拠点をつくろうとしていると非難した。
中国がこの工事を始めたのは、いまに始まったことではない。昨年秋ごろには、埋め立てが加速しているとの情報や報道がしきりに流れていた。
ASEANや、海上輸送路(シーレーン)への影響を心配する日本は懸念を強めていた。だが、「オバマ政権は当初、中東やアフガニスタンの戦争に忙殺されていることもあり、この問題では中国の受け身に回っていた」(アジアの有力外交官)。
では、なぜ、ここにきて米側の態度が厳しさを増してきたのか。埋め立て工事のすさまじさが衛星画像で明らかになり、オバマ政権としても、さすがに切迫感を抱き始めた――。これが第一の理由とみられる。
「中国は本気で、(米軍が優位にある)南シナ海の現状を変えようとしている」。米政府筋もこう懸念をあらわにする。米国が警戒しているのは、中国が南シナ海のあちこちに軍事基地を築き、米軍の活動を排除しようとすることだ。ここ数年、中国軍艦が米空母を執拗に追いかけるなど、そうした意図を感じさせる行動に出ている。
もうひとつ、オバマ政権の背を押しているとみられるのが、米政界にも南シナ海の動向への懸念が広がっていることだ。
「米国と同盟国、友好国の利益が長期にわたり、損なわれかねない」。3月19日、カーター国防長官とケリー国務長官のもとに、こんな書簡が有力な米上院議員から届いた。中国による南シナ海の埋め立てに、手をこまぬいているオバマ政権を批判する内容だった。
送り主は、軍事委員会のマケイン委員長や外交委員会のコーカー委員長。2人は野党・共和党だが、与党の民主党議員も署名者に名を連ねていた。
■米海軍から出始めた自衛隊への期待感
残りの任期が2年を切ったオバマ大統領が、任期中の功績のひとつにしたいと思っているのが、アジア傾斜路線(Re-balancing to
Asia)の推進だ。中国の台頭をにらみ、軍事、経済の両面で米国のアジア関与を強める路線で、環太平洋経済連携協定(TPP)もこの一環だ。
しかし、これ以上、中国による埋め立てを放置すれば、南シナ海の勢力図が変わりかねないだけでなく、「オバマ政権のアジア傾斜路線も、失敗だったとみなされかねない」(米共和党関係者)。
とはいえ、中東やアフガニスタンでの戦闘が続くなか、米軍が南シナ海に割ける精力は限られている。米海軍幹部からは最近、日本の自衛隊が南シナ海にも活動を広げ、中国軍などの情報収集に当たることへの期待感が出始めている。この問題は、日本にとっても対岸の火事ではない。