大塚家具は、今月18日から全国16店舗で「大感謝フェア」を開くと発表したそうです。
実父で創業者の大塚勝久氏と経営権を争って株主総会で対決した3月27日以来、初めて公の場に姿を現した久美子社長が「創業者の築いた価値あるDNAを継承しながら、新しい時代に適応していく」と宣言し、「お客様の信頼を取り戻したい。社員総出で誠心誠意おもてなしします」と来店を求めたそうです。
発表会見では、白のスーツ姿で登壇した久美子社長は、第一声で「今回の騒動で多くの方に心配をかけ、信頼を損ねて申し訳ありませんでした」と頭を下げたそうです。
その上で「多くの方に叱咤激励を頂き、『家族にとって大事な家具』を扱っている責任の重さを改めて痛感した」と語ったそうです。
父娘の争いは、勝久氏が築いた会員登録制のビジネスモデルと、久美子社長が打ち出す「気軽に入店できる接客スタイル」の路線対立が原因だったそうです。
その象徴ともなった新宿ショールームでは、セール開催に合わせて正面入口の接客カウンターを縮小、入店時に求める会員登録を廃止し、販売員が来店客に付添う接客手法も改めるそうです。
ただ、販売する商品群について久美子社長は「低価格路線に走ることはない。良いものを安く提供するのがこれからも基本だ」と強調したそうです。
「大感謝フェア」は今月末まで実施、通常価格から最大5割引きのセールを行うそうです。
親子間の抗争で企業イメージを傷付け、再需要期である2~3月の商戦に大きく出遅れた大塚家具は、「新生」を掲げた大規模セールによってどこまで持ち直せるかが注目されそうです。
ニトリの路線とは一線を画すようですね。
話題性のあるうちに業績も回復させておきたいですね。
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