日経記事みていて。。。。
何気なくテレビを見ていると、タレントの山口智充さん(通称ぐっさん)がテレビコマーシャル(CM)で飲んでいるビールに驚いた。理由は銘柄がアサヒビールの「クリアアサヒ 糖質ゼロ」だったこと。ぐっさんはキリンビールの「のどごし生」が2005年に発売して以来、キリンの顔だった。なぜわざわざライバル企業のイメージが染みついたタレントを使うのか。狙いと背景を探ってみた。。。。
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05年のキリン「のどごし生」の新発売キャンペーンの時のことだ。当時の荒蒔康一郎社長とぐっさんが登場し、ぐっさんが「営業部長」の名刺を配っていた姿は印象深い。以来、ぐっさんは営業部長を自任し、公私ともにのどごし生のPRに尽力したという。
確かにその迫力もあってか、「のどごし=ぐっさん」のイメージが確立した。実はぐっさんがのどごしのCMから離れて1年は過ぎたのだが、営業部長を辞めたという感覚はなかった。
そんなぐっさんをアサヒビールはクリアアサヒのCMに起用した。アサヒは「山口さんの元気で健康的なイメージと、食べる・飲むといったシーンにおいてお客様にそのおいしさを分かりやすく伝える事ができる。そこに大きな魅力を感じ、CMキャラクターに選定した」という。ところがぐっさんはアサヒの依頼を最初は断ったという。
経緯をアサヒに聞くと、「確かに山口さんは過去9年間、競合他社のCMに出演していたこともあり当社のオファーに困惑され、一度目は断られた。しかし、当社としては新ジャンルの主力商品のクリアアサヒ初の機能性商品ということもあり、すんなりあきらめきれなかった。そこでストレートな思いを手紙にしたためた」そうだ。
手紙は「キリンに配慮する心情は理解しているが、新商品のイメージにぴったりなので、ぜひコラボしたい」という趣旨だった。ぐっさんも2度の懇願にほだされ、受け入れた
ライバルのイメージは二の次で、そのタレントのキャラクターを優先した結果だった。だが世の中には有名タレントはごまんといる。色々なCMの作り方はありそうだが、ビール各社によると「ビールのイメージキャラクターに合うタレントはそんなに多くない」という。嗜好品だけに品行方正なイメージで、大人の雰囲気を醸し出すなど、条件は厳しい。このため各社が求めるイメージキャラクターはバッティングする