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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
19640.54(+242.56)△1.25%
◎TOPIX
1578.55(+ 17.84)△1.14%
◎売買高概算 20億9545万株
◎売買代金概算 2兆4149億円
◎時価総額 568兆7916億円
◎値上り銘柄数 1290
◎(年初来)新高値 187
◎値下り銘柄数 480
◎(年初来)新安値 9
◎変わらず 108
◎騰落レシオ(25日)
105.58%(前日比5.64%上昇)
◎サイコロ(日経平均) 6勝6敗
○●○●●○●●○○●○ 50.0%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+1.97%
75日線比+7.91%
◎為替
(対 ド ル)119.58(前日比0.60円安)
(対ユーロ)130.61(前日比0.07円高)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
215.0円(+ 2.9円)12895万株
2.三菱UFJ<8306>
788.0円(+ 23.4円) 8927万株
3.新日鉄住金<5401>
301.8円(+ 7.7円) 5128万株
4.ユニチカ <3103>
56円(+ 1円) 4717万株
5.レナウン <3606>
258円(- 12円) 4018万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
16670円(+ 420円) 1952億円
2.三菱UFJ<8306>
788.0円(+ 23.4円) 700億円
3.ソフトBK<9984>
7090円(+ 115円) 574億円
4.トヨタ自 <7203>
8410円(+ 77円) 532億円
5.ファナック<6954>
27225円(+ 795円) 395億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り540万株 買い480万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅高、前日比242円(1.25%)高の1万9640円で取引終了です。
昨晩のNYダウが117ドル高となったこと、円相場が円安に振れたこと、加えてシカゴ日経先物が大きく上昇したことを受け、東京市場も朝方から買いが先行。日銀は明日まで金融政策決定会合を開いており、1日発表された3月の日銀短観が芳しくなかったことから追加金融緩和への思惑も広がっており、引けにかけて上げ幅を拡大しています。尚、日本郵政とゆうちょ銀行、かんぽ生命の3社は今年8月~12月に同時上場する予定であり、思惑買いから三菱UFJが値を上げています。売買代金は概算2兆4149億円、上海総合指数は97ポイント(2.5%)の大幅高で3961です。
業種別では、石油、鉄鋼、銀行、商社、不動産、化学などの上げが顕著です。
個別銘柄では、臨床検査薬大手で便潜血検査用試薬でシェア5割超の栄研化学が87円高の2123円と値を飛ばして昨年来高値更新。大腸ガンの疑いがあるかを調べる検査薬を2016年度上半期(4~9月)にも薬局やドラッグストアなどで市販すると報じられ、材料視した買いが入っています。
鉄骨・橋梁大手の駒井ハルテックが18円高の272円と7%の上昇。昨日の引け後に2015年3月期の連結純利益が従来計画より3億円多い7億円になったと発表。上方修正を好感した買いが入っています。首都圏の再開発や東北の復興工事が高水準で鉄骨や橋梁の受注が想定よりも伸びています。
サイボウズがストップ高で80円高の412円、昨年来高値を更新です。11時に米ドロップボックスの日本法人ドロップボックス・ジャパンと協業すると発表。材料視した買いが集まっています。業務アプリ構築クラウド「Kintone」とエンタープライズ向けクラウドストレージサービス「Dropbox for Business」の連携ソリューションを今秋から提供を開始する計画です。
三井不動産が59円高の3678.5円と昨年来高値更新、三菱地所が38円高の2871.5円、住友不が81円高の4585円となるなど大手不動産株が上昇。明日まで日銀金融政策決定会合が開催されており、1日に発表された3月日銀短観が市場予想を下回ったことから、追加緩和策への期待が高まっています。
その他、中国での事業拡大期待からオリンパスが85円高の4325円、軽井沢などプリンスホテルを有する西武HDが95円高の3290円と昨年来高値更新、全農系農薬大手の北興化学が好業績発表で32円高の443円と大幅高、ゆうちょ銀行上場に絡んで思惑買いから三菱UFJが23.4円高の788円と値を上げています。
本日の新高値銘柄は、石油資源、長谷工、グリコ、山パン、カルビー、明治HD、ヤクルト、キッコーマン、栄研化学、帝人、花王、富士フイルム、資生堂、ブリヂストン、三菱電、ソニー、キヤノン、三井不、西武HD・・・等々です。
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【2】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
引上げ B→A
(1802)大林組 700→ 930円
[メリルリンチ証券]
据置き A
(9062)日本通運 700→ 770円
[クレディS証券]
据置き A
(4452)花王 6,000→ 7,000円
据置き A
(4927)ポーラオルビス 5,350→ 8,300円
引下げ A→B
(7936)アシックス 2,800→ 3,300円
[モルガンSMUFJ証券]
据置き A
(6503)三菱電機 1,700→ 1,900円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(7545)西松屋チェーン 1,030→ 1,180円
[みずほ]
据置き A
(9742)アイネス 1,110→ 1,170円
据置き A
(8593)三菱UFJリース 660→ 670円
引下げ A→B
(7220)武蔵精密 2,800→ 2,700円
[大和証券]
据置き 1
(8056)日本ユニシス 1,440→ 1,690円
据置き 1
(8276)平和堂 2,700→ 3,300円
据置き 1
(4503)アステラス製薬 2,200円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【3】日銀決定会合の注目点 **
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今日と明日の2日間の日程で日銀金融政策決定会合が開催されています。
2%の物価目標に対し「2年程度の期間を念頭に、できるだけ早期に実現する」として、大量の国債やETF(上場投資信託)などを購入して市場に資金を供給する異次元金融緩和に踏み切ってから約束の2年を迎えての今回の会合となります。
2月の消費者物価上昇率は増税分を除けば0%で、近い将来再びマイナスになるとの見方があり、さらには3月の日銀短観が景気の足踏み状態を示唆するという状況にあって、日銀は「2年で2%」のコミットメントを堅持する見通しで、物価目標達成に向けて早ければ月内の決定会合での追加緩和もありえる
との見方が浮上しています。
ちなみに、月内では、きょう明日と30日に決定会合が予定されています。
尚、日銀は当初ETFの買い入れ額を年間約1兆円、REIT(不動産投資信託)の買い入れ額を年間約300億円としていましたが、14年10月31日の追加緩和でそれぞれ年間約3兆円と年間約900億円に増額しています。
ちなみに、昨日までの15年の累計買い入れ額は、ETFが7946億円、REITが312億円となっています。
先日は野村アセットマネジメントの「日本企業価値向上ファンド」(当初設定1千億円超)が新たに設定され、本日は新光投信の「新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド」(同630億円)の新規設定がありました。GPIFなどの年金や日銀による買いが話題になってきましたが、投信設定に伴う実需の買いも相場の下支えとなっています。