はるるっぴさんのブログ
投資の手助けになる相場の格言
先週、仕事で北京と上海に行ってきたビジネスマンより
現地のガイドさんから聞いた話を教えてもらった。
中国は、少し前と違って勢いはなくなっている。
上海万博までは、行け行けドンドンだったが、習近平体制になってから
共産党の汚職の取り締まりが強化されている。摘発を恐れて今までのように
賄賂をもらうのに慎重になっているので、景気にもマイナスになっているらしい。
中国らしい話です。
中国の経済問題も表面化すれば、世界経済に大きなダメージになるので、
引き続き、警戒する必要がある。
・・・
素人のひとりごと日記です。
(すべて正しくは信頼できる専門家へ)
投資の手助けになる相場の格言
書店で投資のコーナーに行くと
株で儲かりました~
FXで儲かりました~
などの本を見ることがある。
簡単に儲かる方法などないので、そのような本を読むよりも
少なくとも個人的には、先人の知恵から生まれた相場の格言を学んだ方がよい。
投資の手助けになるかもしれない。
今まで日記でも書いてきた相場の格言を含め思いつくままに書いてみたい。
ときどき相場の格言を復習するのもよい。
投資で経験を積むことによって、格言の意味を理解できるときもある。
また、その解釈の仕方もわかるようになってくる。
●人の行く裏に道あり花の山
この格言は日記で一番たくさん書いた。
みんなと同じ勉強をするのではなく、みんなと違う勉強をする。
みんなと同じことをして、成功するほど投資は甘くない。
ビジネスの世界でも通用する格言。
●もうはまだなり、まだはもうなり
投資の実戦でもこの格言に助けてもらうことがある。
相場で大きな影響力を持つ実力のあるヘッジファンドは
人間心理を徹底的に研究している。
自分の心理通りに動くと負けることが多い。
特に感情が入ってきたときには、この格言によって冷静になることができる。
●風林火山
長期投資家は風林火山でありたい。
チャンスが来るまで動かない。
チャンスが来れば、素早く動く。
そのためには、不断の努力が必要になる。
相場を休んでいるときも、マーケット動向をよく見ておく。
そうでないと、いざ出陣のときに動けない。
●材料に投資せず、需給に投資せよ
マーケットは、常に良い材料と悪い材料がある。
材料が出ても、どの程度株価に織り込まれているのか判断することは難しい。
市場専門家は、株が上がれば良い材料を説明し、株が下がれば悪い材料を
説明するだけなので、材料で投資判断するとその後も失敗する可能性が高くなる。
株価は、需要と供給で決まる。材料よりも需給で判断した方がよい。
簡単なところでは、信用の取り組みなどは必ずチェックする。
信用の投げがたくさん出てきたときは、チャンスのことが多い。
誰が買って、誰が売ってくるのか、できる範囲で調べる。
需給に関しても、ニュースで報道されていない情報の中に価値ある情報がある。
●投資は急ぐな。待つときは好機が来るまで何カ月でも待て
(本間宗久の格言より)
腹立ち売り、腹立ち買い、決してすべからず、大いに慎むべし。
●大勢の投資家が同じことをしているときは、その逆の行動が大儲けにつながる。
(本間宗久の格言より)
「陰陽自然の道理なり」とある。
多くの日本人は、預貯金などを通じて、日本国債を買っている。
新債券王 ジェフリーガンドラック氏がターゲットジャパンと言っていたように
将来、実力のあるヘッジファンドは、日本国債の空売りで大儲けすることになるだろう。
大儲けできるのは、大勢の人々と反対の取引をする頭脳明晰なヘッジファンドになる
ことがこの格言からも予測できる。
将来、預貯金をしている大勢の人々は損することになる。
(円安とインフレにより預貯金が目減りする。)
●投資に不慣れな人は、迂闊に市場に参加してはいけない。
(本間宗久の格言より)
米の高下は天性自然の理にて高下するものなれば、極めて上がる下がると
定め難きものなり。この道不案内の人は迂闊にこの商いすべからず。
初心者の中には、自分が「投資に不慣れな人」だと自覚のない投資家もいる。
●知ったらおしまい
豊島逸夫の手帖にも書かれている、「噂で買ってニュースで売る」や日記で書いた
「個別銘柄で、日経新聞の一面見出しによいニュースが出たときはいったん売りを考える」も
同じような意味になる。
ニュースなどで、多くの人が知るようになった情報は、情報ではない。
それを理由に投資をすると痛い目にあう。
何が価値ある情報か見分ける。
価値ある情報は、現場にあることが多い。
「投資で勝つためには、積極的に動いて情報を集める必要があります。
結局は、質の高い情報を持つ人が儲けられるのが、世の中の決まりです。」
(ネット情報より)
●投資の成功者から学ぶ
(日記より)
投資は成功者から学ぶべきと思う。
経験則上、10年以上の投資歴があり、リーマンショックや東日本大震災などの
波乱相場を乗り切って億以上稼いでいる投資家の話は参考になる。
テレビなどに登場していた「アベノミクスで儲かりました~」などと言っている人の
話は参考にならない。
ただ、本当に実力のある玄人の成功者(熟練度の高い投資家)を見つけることは
簡単ではない。
お医者さんの名医のように、本物はとても少ないので見つけるのはとても大変。
名医との出会いと同じように熟練度の高い投資家との出会いには運もある。
反対に騙されやすい投資家のことを「洗練された投資家」と言う。
このタイプの投資家は、たくさんいる。マスコミに登場することも多い。
(日本の機関投資家や投資信託のファンドマネジャーに多い。)
自分だけの力には限界があるので
投資の成功者、ビジネスの成功者などから学ぶ。
「できる人は実行する、できない人は教える」
机上の優等生の学者からではなく、経験豊富な投資の成功者から学びたい。
●朝の来ない夜はない、夜明け前が一番暗い
昨年10月18日の日記に
「日経平均のロケットスタートの条件が複数の統計データで点灯している。」
と書きました。
10月16日の夜に日記のコメント欄に
『個人的な考えですが、ここから下は絶好の買い場だと思います。
あとで振り返れば「あのとき買っておけばよかった・・・」になってもおかしくありません。』
と書きました。
わたしの株をやっている友人には
「夜明け前が最も暗い。夜明けは必ずやってくる。夜明けが来ない夜はない。
ピンチはチャンス! 今年3回目の絶好の買い場の状態」
と、この格言を使ってメールを送りました。
しかし、彼は買いませんでした。(-_-;)
後で、聞くと
「(自分が参考にしている)ネット上のプロの専門家たちはまだ下がると言っていたので
恐くて買えなかった」
と教えてくれた。
投資の格言よりも専門家の意見を参考にした結果
チャンスを逃してしまった。
●相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく
(アメリカの著名投資家ジョン・テンプルトンの言葉)
ある程度、投資経験を積むと、この言葉の意味もわかってくる。
ジョン・テンプルトンは、たくさん投資の参考になる言葉を残している。
ウォーレン・バフェット
ジョージ・ソロス
ジム・ロジャーズ
など
偉大な投資の成功者の言葉から学ぶことはたくさんある。
●相場は相場に聞け
自分の思うとおりに相場はならない。
そのときに、自分の考えに固執するのではなく、
自分の考えを相場にあわせる。
「臨機応変」といった便利な言葉もある。
自分の考えに固執してしまうと、損失を大きくするリスクが高くなる。
●損は小さく、儲けは大きく
個人投資家も力をつけてきて、損切りは早くできるようになっている。
ただ、利益を引きつけることができない個人投資家はたくさんいる。
特に短期志向の投資家に多い。
利益が上がると、どうしても利益を確定したい欲望が出てくる。
この点については
以前日記(セミプロとプロ投資家の違いのひとつ)で書いた。
「プロは不安をやわらげる理論をしっかりと持っているので
利食いの欲求をおさえることができる。
時間軸を有効に使っているので、大きく儲けるチャンスが増える。」
信用取引の評価損益がマイナスになっているのは
時間軸を武器にできない個人投資家が
「損を小さくできず、儲けも大きくできない」からでしょう。
みんかぶでは成功しても、実戦となると失敗する投資家は
利食いの欲求を抑える理論を持ち合わせていないかもしれない。
「大きく儲けて、小さく損する」
当たり前のことができるようになるには、やはり訓練がいる。
●悪い銘柄は良い銘柄を駆逐する
株で大損されているご年配の投資家で
この格言通りのことをされている人をたくさん見てきた。
儲かっている株から売り、損している株はそのまま持っている。
行き着くところ、手元に残る株は、ガラクタ株の大集合になる。
「わたしは、株で大儲けしたことがないのよ~」
「一度でいいから大儲けしたみたいわ~」(~_~;)
と言うご年配の個人投資家の方にくわしく聞いてみると
株価がある程度上昇すると、すぐに売っている。
売ったその資金で専門家のおすすめする出遅れ株を買ったりする。
儲かる訳ありません。
もし、お金が必要となり株を売って現金化するときには
たとえ含み損があっても悪い銘柄から売っていく。
投資の基本です。
「損して売りたくない、儲かっている方を売りたい」
と思うのは人間の欲望。
自らの欲望に勝って合理的な投資行動をする。
●高値おぼえ、安値おぼえは損のもと
高値と安値とよく覚えている。
本人は、それで
「わたしは株にくわしい~」(^.^)
などと言ったりする。
マーケットを取り巻く環境や需給は毎日変化するので
株価を覚えると逆効果になることもある。
高値と安値をよく覚えている投資家で
損している人を何人か知っているので、この格言も当たっている。
●相性のよい銘柄につけ
親戚で株をやっている人でいままでたくさん損してきた人がいる。
その人に投資アドバイスをするときは、この格言を利用している。
その方が今まで投資をしてきた中で、一番たくさん勝ったことをある銘柄を
縦に売買するようにアドバイスしている。
その銘柄で何回も勝ってきたことから
その銘柄は勝ち組の会社であることもわかる。
アドバイスする人の中には、次々と新しい銘柄をあげる人もいるが
それでは上手くいかない。
それぞれの投資家の相性のよい銘柄を聞いてアドバイスすることも一つの方法。
その投資家にとって、相性のよい銘柄だと、
その銘柄の値動きの特徴もわかっていることが多い。
初心者でなければ、その銘柄の決算書を見て、業績動向を
ある程度は理解することもできるようになっている。
もちろん、自分自身の投資でも同じことが言える。
この格言も実際の投資で役立っている。
少なくとも、成功する確率は高くなる。
●相場は確率に賭けよ
今まで出会ってきた投資家で
投資で上手くいってない人は、自分の勘で投資をしている人や
マスコミ情報、テクニカル分析などに頼って投資をしている人が多かった。
逆に数少ない成功している投資家は
統計分析や確率、歴史の話をする。
「歴史は繰り返す」
と言われる通り、同じ人間がすることなので
過去の統計データも参考になる。
ヘッジファンドは、このことをよく理解しているので
数学者や統計学者を採用している。
●山、高ければ谷深し、谷、深ければ山高し
投資家ならば歴史の教訓として知っている
ナポレオンのワーテルローの戦いのときに資産を2500倍に増やした
「ネイサンの逆売り・逆買い」
下落相場であれば、ぎりぎりの段階まで売り続け、
最終局面で最後の売り手が登場してくれば、一気に買いに転じる
一方、上昇相場であれば、ぎりぎりの段階まで買い続け、
最終局面で最後の買い手が登場してくれば、今度は一気に売りに転じる
実力のあるヘッジファンドは
買いたい銘柄があれば売り崩してから買い
売りたい銘柄があれば買いあがって提灯をつけてから売る
普通に買ったり、売ったりしてくれない。
その結果として
「山、高ければ谷深し、谷、深ければ山高し」
といったことも起きやすい。
ヘッジファンドがドンドン空売りを入れて
株価を暴落させてから、一挙に買戻すこともある。
下がれば下がるほど、反発力が大きくなる。
逆に、上がれば上がるほど、下げはキツクなる。
マーケットには行き過ぎがあるので、
そのときは売り買いの投資チャンスになる。
このようなことをわかっていても
現実にこのような場面に遭遇すると冷静さを失う投資家は多い。
当時の、ネイサンの仕掛けで大損した貴族と同じようになっている自分に気づく。
しっかりとした投資理論を持たないとそのようになりやすい。
●シマッタは仕舞え
投資をすると成功するときもあれば失敗することもある。
失敗したときにできるだけ損失を膨らませないことが重要。
「失敗したなぁ~」
「失敗したかなぁ~」
と思うようなときは早め目に反対売買をして手仕舞いした方がよい。
損失を確定するのがイヤなために、中途半端な気持ちで
「シマッタ!」
「けど損するのは、イヤ!」
「何とか上手く行きますように~」
と願っても希望的観測は、あまり叶わない。
ビジネスでも同じようなことがある。
勇気ある撤退も必要。
株式投資は、損切り出来てはじめて成功する。
●相場に欲は禁物
欲しいものがあるから、株で○○万円儲けよう~
などと欲を持って投資すると、○○万円損することになったりする。
日記で紹介した
「マーケットの魔術師」
プロ中のプロの投資家でも強い欲望を持ったために
大損した話が載っている。
欲は、正しい投資判断の妨げになる。
無機質になることも必要と書いた。
ヘッジファンドは投資にロボットを使っている。
ロボットには欲はない。
●相場は明日もある
オプション取引を得意とする個人投資家がいた。
その人は、株が下がると予想してプットオプションをたくさん買っていた。
しかし、結果は大外れで株価は上昇。大損して相当落ち込んでいた。
そのときに熟練度の高い投資家が一言アドバイスをした。
その言葉が
「相場は明日もある」
それを聞いて、オプション取引で大損した投資家は
救われたと言っていた。
投資で成功することはとても難しい。
何度も何度も失敗する。
落ちこむときもある。
一般的な説明と違いますが
最後まであきらめずに、一所懸命に努力するといつか報われる時がくる。
この格言は、心構えの良い投資家に希望と勇気を与えてくれる。
「相場は明日もある」