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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17977.42(+228.11)△1.29%
□ナスダック
4929.51(+ 57.75)△1.19%
□S&P500
2081.19(+ 27.79)△1.35%
□ダウ輸送株
9096.60(+151.47)△1.69%
□半導体株(SOX)
718.53(+ 10.74)△1.52%
□NY原油先物(4月限)
43.88(- 0.96)
□NY 金先物(4月限)
1153.20(+ 0.80)
□バルチック海運指数
562 (+ 2)
□為替
(対ドル)121.36(前日比0.14円安)
(対ユーロ)128.23(前日比0.57円安)
□CME日経225先物
19330(+ 80)※大阪先物比
週明け16日のNY株式市場は、ドル高一服や欧州株の上昇を好感して大幅に反発しました。
朝方発表の2月の米鉱工業生産、3月のニューヨーク連銀景気指数、3月の米NAHB住宅市場指数はいずれも市場予想を下回る弱い内容でした。これらの経済指標を受けて早期利上げ懸念が後退し金利が低下。為替市場ではドルが対ユーロで弱含み、ドル高が企業業績を圧迫するとの懸念が後退しました。
この日の原油相場は6年ぶりの安値をつけましたが、株式相場への影響は見られず、中国の追加景気刺激策への期待で上海株式市場が5年7カ月ぶりの高値をつけたことや欧州株の上昇、特に独DAX指数が大幅高で過去最高値を更新したことなどが追い風となりNY株は上げ幅を拡大。主要指数は大幅反発で取引を終了しました。
S&P業種別指数では素材を除く9業種が上昇。ヘルスケア(医療)やテクノロジーなどが上昇率上位となっています。
個別銘柄では、医薬品のサリックス・ファーマシューティカルズが上昇。同社に買収提案を行っているカナダのバリアント・ファーマシューティカルズが買収価格を引き上げたことが買いを呼びました。バイオ医薬品のアムジェンやセルジーンなども上昇。ドル高一服で市場心理が改善しハネウェルやスリーエムなどの工業株が買われ、フォードやGMなどの自動車株も上昇しました。
19日に記者会見を行う電気自動車(EV)のテスラ・モーターズが上昇。UPSやフェデックスなどの運輸株やデルタ航空やアメリカン航空などが買われ、序盤は原油安で軟調だったエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギーも上昇に転じています。一方、アナリストが投資判断を引き下げた動画配信のネットフリックスと化学大手デュポンの下落が目立ちました。
ダウ構成銘柄では、ユナイテッドヘルス、スリーエム、プロクター&ギャンブル、トラベラーズ、ジョンソン&ジョンソン、IBMなど28銘柄が上昇した一方、デュポンが大幅に下落し、インテルが小幅安で取引を終了しました。
NY原油先物(WTI)は供給過剰感から5日続落。直近の安値を下回り、2009年3月以来ほぼ6年ぶりの安値で取引を終了しました。金先物はドル下落が支援材料となり小幅ながら3日続伸となっています。
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【2】本日の注目点と話題 **
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NYダウは大幅反発。独DAX指数は同指数初の1万2000乗せで過去最高値を更新しています。
CME日経225先物(円建て)は1万9330円で昨日の東京市場の日経平均終値1万9246円と比べ84円高い水準です。
◎日経平均株価と上下の節目
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2万0000円 心理的節目 大台
1万9500円 心理的節目
1万9330円 CME日経先物
1万9246円 昨日終値
1万9225円 3月SQ値
1万9008円 窓下限(3月12日高値)
1万9000円 心理的節目
昨日の日経平均株価は過熱警戒で4日ぶりに下落しましたが、賃上げ波及による消費拡大期待で下値は限定的でした。JPX日経インデックス400と東京株価指数(TOPIX)も小幅ながら4日ぶり反落です。
個別銘柄では、業績好調な川崎重工(7012)やマイナンバー関連のNTTデータが上昇。ブラジルのチョコレート会社の買収を発表した不二製油(2607)が大幅高。景気回復に伴い広告収入が増えるとの期待からフジHD(4676)や日テレ(9404)などの放送株も物色されました。
本日は日銀金融政策決定会合の結果発表があります。今晩からは米連邦公開市場委員会(FOMC、17~18日)も始まり、日米の金融政策に注目が集まります。尚、14:00に1月の景気動向指数改定値、引け後の15:30に黒田日銀総裁が記者会見を行います。
海外では3月の独ZEW景気予測指数や2月の米住宅着工件数の発表が予定されています。ちなみに、独ZEW景気予測指数とは、市場関係者に向こう6カ月間の景況感を聞いて指数化したもので、1年ぶりの高水準を記録した2月から一層の改善が見込まれています。
◎本日の新規上