kabukabumanさんのブログ
着々と進む関連企業の完全子会社化
ご存知の様に、最近の東京株式市場は最大の買い手がGPIFで
日銀がETFを通じバックアップしているという構図が浮き彫りになっています。
しかし新興市場は東一のお祭りムードとは全く無縁の状態で
マザーズ指数に至っては、未だに年初来高値を更新するどころか
むしろ年初来安値を警戒したくなるほど惨憺たる有様です。
こうした中で、中小銘柄の企業再編が進んでおり、新たな投資機会が生まれつつあります。
例えば2月4日に4182三菱ガス化学 が持ち分法適用会社の7942JSP(東証1部)を子会社化。
2月9日には4185JSR が持ち分法適用会社の4557医学生物学研究所(ジャスダック)を子会社化。
続く10日には5757CKサンエツが約16%の株式を持つ5753日本伸銅(東証2部)を子会社化。
さらに12日に8804東京建物が子会社の3225東京建物不動産販売を完全子会社化すると発表。
また今月13日には、8242エイチ・ツー・オー リテイリングが
資本・業務提携していた7604梅の花(東証2部)の子会社化を検討中と報じられるなど
親子上場”の廃止を前提にした完全子会社化の流れが本格化している様な気がします。
無論、中には業績不振の企業が好業績の持ち分法適用会社を連結化し
連結決算を良く見せたいという意図があるかも知れませんが
中長期的には経営の効率化に繋がるため市場は歓迎します。
因みに親子上場はここ数年でかなり解消されましたが、まだ完全だとは言えません。
例えば今月上旬4222児玉化学が突如出来高を伴って上昇しました。
同社は5938LIXILグループに対し洗面化粧台などを供給していますが
以前からLIXILによるTOBの噂があったため、連想買いが入ったのではないかと推察しています。
また、現在蚊帳の外にあるマザーズ銘柄の中には、一昨日四半期決算を発表した3653モルフォの様に
極めて成長性の高い有望企業が沢山あることも事実です。
今は閑古鳥が鳴いているマザーズ市場ですが、何時までもこの様な状況が続くとは考え難く
第二、第三のモルフォが登場して何とか相場を活気付けて欲しいものです。
積極的に祭りに参加するのも立派な投資戦略ですが
今のうちに将来有望な中小型株や新興株を仕込むのも、有効な投資戦略ではないかと思います。