春色にわかに動きはじめ、心踊る季節となりました。
さて、年が明けて3ヶ月目。いい相場展開が継続していますが、皆様の投資成果は如何でしょうか。巷からはこうした相場環境にありましても「上手く行かない」、「儲からない」、「損をした」という声さえ聞こえてきます。
良く聞いてみますとそうした方は大方「短期投資」で売った買ったを頻繁に繰り返しており、相場が上がった時に「それ行けっ」とばかりに飛び付き、相場が少しでも下がろうものなら売ってしまう、或いは儲かったとしても「小股掬(すく)い」となり、小さく儲けて大きく損をするという悪循環に陥っています。
一方、儲かっている方はやはり徹底した「中長期投資」であり、ある程度の我慢を経て「辛抱銭」(しんぼうぜに)、大きな成果に繋がっています。ここでいう「儲かる」とは、短期的に少し儲かったという「小股掬(すく)い」ではなく、「大利」、大きな利益を意味します。
良くありがちなのが中長期の相場見通しを「明日はどうか」、「明後日はどうか」、「今日の昼からはどうか」・・・等々、短期と中長期がゴチャゴチャになることです。そうなりますと相場に取り組むスタンスが定まらず、まず上手く行きません。
「羊年、辛抱銭相場」は始まったばかりであり、ここからが本番です。目先の動きに一喜一憂して相場に振り回されることなく、徹底した中長期スタンスで臨みたいところです。
ところで、本日3月14日。東京と金沢を2時間半で結ぶ『北陸新幹線』が開業し、一番列車は午前6時に金沢駅を出発し、東京駅に8時32分に到着しています。今、その北陸の富山県や石川県は活気付いており、現地からはミニバブルとの声さへ聞こえてきます。
折しも今年は安倍政権肝煎り(きもいり)の地方活性化策「地方創生」が国策として推し進められており、地方創生の優等生になる可能性があります。
北陸・富山と言えば昔から「富山の薬売り」が有名であり、その北陸・富山に本社を置く後発医薬品専業最大手の『日医工』(4541)。
北陸新幹線開業・地方創生に適うテーマ性、加えて医療改革という国策関連としてのテーマ性にも沿うことから上昇余地大としてご紹介させて頂いた訳ですが、シナリオ通り大きく上昇。当時2000円前後だった株価は今週末の終値2795円まで一月半余りで値幅にして800円、率にして40%という大暴騰を演じています。
他にも北陸最大手のドラッグストアの「クスリのアオキ」が30%超の上昇となるなど北陸関連で大きく上昇した銘柄はいくつかあります。そうした銘柄はここまでは「理想買い」から上昇したきた訳ですが、ここで一旦材料出尽くしとなり、ここからは「現実買い」相場に移行します。すなわち、実際に収益拡大に結び付いているかどうかで上がる銘柄と上がらない銘柄という具合に2極化してきます。
ここで改めて関連銘柄をいくつか確認しますと、先のジェネリックの「日医工」、北陸最大手のドラッグストアの「クスリのアオキ」、北陸の老舗百貨店で金沢・香林坊店を旗艦とする「大和」(だいわ)、北陸地盤の電気工事会社「北陸電気工事」。
ヒトとカネが活発に動き始めることで潤うのは銀行であり、富山県内では「ほくぎん」の愛称で親しまれる北陸銀行を傘下に置く「ほくほくFG」、石川県を地盤とする地銀中位行の「北國銀行」。
富山県高岡市に本社を構える物流企業「トナミHD」。富山県に本社を置くロボット関連の「川田テクノロジーズ」、富山県高岡市本社で王子HDが筆頭株主の「中越パルプ」、福井県地盤のドラッグストアの「ゲンキー」、自動車用シート材大手で福井本社の「セーレン」。
金沢本社でプレハブ仮設住宅を手掛ける「日成ビルド」、石川県本社で鉄骨加工機大手の「タケダ機械」、石川県本社のディスプレー専業メーカーの「EIZO」、金沢本社で飲料用充填装置で国内最大手の「澁谷工業」・・・等々、改めて投資知識として押さえておいて頂ければと思います。