昨年中、私が日記内で一番お奨めした銘柄は、業績は冴えなかったものの「NTTドコモ」!!
空前絶後の約5000億円にも登る自社株買いを発表したのだから当然の事だ。
5000億円といえば市場を流動する浮遊株の大半がなくなるレベルなのだから当然の事だ。
当時の反応としては、持っていた人はおめでとうというコメントのみで大半の人が買おうとしなかった。約1550円ばかりの株価が約100円上がったところで、大半の人がドコモ株を買い漁る事を辞めた。
では今のドコモ株の株価はいくらでしょうか?
少なくとも600円くらい跳ね上がっている。約40%の利益を上げることができたという結果だ。
毎日売り買いしている人に尋ねてみたい。
原資に対してどのくらいのリターンを期待しているのか?
どこから考えても大きく上がると判っている株を買わずにどんな株を買っているのか?
色々な投資方法があるからその投資方法が間違いであると言えない。
だからこそどんな投資方法が最も効率良く、資産形成を容易にさせるのか?
今の日本株価は外国人が牛耳っていると言っても過言ではない。
日本人の大半は、既に利確して売ろうにも貸株を借りるしかない状況。
だからこそ日本人投資家が売れば上がるし、買えば下がる。
為替に大きく左右されるのもその象徴たる現象だ。
為替に大きく左右されるつまりは、日本人投資家の大半は目先の利益に目を眩ませ持ち株を増やせていない燦々たる状況なのではないか?
安倍首相は内需を拡大させる為に日本人に儲けてもらい、国内でお金をまわしてもらいたいはずだが、上がる事が確実な状況下においても敢えて買わない状況が昨年秋から年末にかけて続いた。
仕方がないので、海外勢に大半の利益を持って行かれないように年金機構フル出動させたという構図だろう。
買えるのに買うだけのお金を持っていないと時代錯誤甚だしい論調で民意を煽る政党もあり参加しない日本人もいるから一纏めにする事はできないが、いずれにしても今の日本人は情けない。
社員が会社の発展を望み、一生懸命働き業績を伸ばし相当な給料を受け取り、目指してきた生活を手に入れる。
そうして高度経済成長を成し遂げた日本人は、バブルやリーマンショックを経て大きく変わってしまったようだ。
我々個人投資家は、優良だと思える企業の株を買って応援する。
業績が上がればその恩恵を受け取る。株価ではなく配当としてね。
投資とはある意味、働かずしてその企業で働く社員と同じような立場を共有する事ができる。
企業を応援できる手段でもある。
年金機構の株式買付は、全国民が揃って自国企業を応援する事ができる有効な手段だと思う。
年金の原資を減らすなとか意味不明の発言をする人も多いが、僅か年利約0.4%の国債利回りで年金を運用すれば破綻するという当然の結果を論じない人は何を考えているのだろうか?