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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
19254.25(+263.14)△1.39%
◎TOPIX
1560.33(+ 13.70)△0.89%
◎売買高概算 31億9873万株
◎売買代金概算 4兆3072億円
◎時価総額 561兆4397億円
◎値上り銘柄数 1126
◎(昨年来)新高値 332
◎値下り銘柄数 602
◎(昨年来)新安値 1
◎変わらず 139
◎騰落レシオ(25日)
137.37%(前日比7.13%上昇)
◎サイコロ(日経平均) 8勝4敗
○○○●●○○●●○○○ 66.7%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+4.32%
75日線比+8.39%
◎為替
(対 ド ル)121.46 (前日比0.45円安)
(対ユーロ)128.49 (前日比0.21円高)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
222.4円(+ 1.6円)26134万株
2.三菱UFJ<8306>
789.5円(+ 16.1円)13457万株
3.新日鉄住金<5401>
325.6円(+ 6.6円) 6572万株
4.三住トラス<8309>
514.3円(+ 12.3円) 5541万株
5.日立 <6501>
811.0円(+ 13.9円) 4724万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
15900円(+ 420円) 2322億円
2.ファナック<6954>
26870円(+ 3135円) 1466億円
3.トヨタ自 <7203>
8257円(- 1円) 1110億円
4.三菱UFJ<8306>
789.5円(+ 16.1円) 1058億円
5.ファストリ<9983>
46275円(+ 760円) 883億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1140万株 買い1760万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が3日連続高、前日比263円(1.39%)の大幅高で1万9254円と1万9000円台に乗せて取引終了です。
昨晩のNYダウが259ドルの大幅高となるなど世界的株高継続の流れを受けて東京市場も朝方から幅広い銘柄に買いが先行。外国人に加えて公的資金による日本株買いへの根強い期待感、トヨタなど大手企業による賃上げ機運の高まりが及ぼす景気刺激効果、加えてメジャーSQ値1万9225円を上回ったことによる先高期待の一段の高まりも買いを誘い、終日高い水準での値動きとなっています。
尚、ファナック1銘柄で日経平均株価を123円押し上げています。SQ算出に伴う売買もあって売買代金は概算4兆3072億円と大きく膨らみ、上海総合株価指数は23ポイント高の3372です。
業種別では、不動産、機械、電機、鉄鋼、銀行などの上げが顕著です。
個別銘柄では、ファナックが3135円高の2万6870円と大幅高、連日で上場来高値を更新しています。4月に株主との対話窓口となる部署を設け、増配や自社株買いも検討すると報じられ、株主還元の強化を期待した買いが集まっています。
これで同社株は1月16日に付けた下押し局面での安値1万8705円から2ヶ月足らずで値幅にして8165円、率にして43%の上昇となります。
電通が3日連続高、240円高の5480円と昨年来高値を更新しています。ギリシャの広告会社、マインドワークスを買収したと前日発表しており、材料視した買いが入っており、加えて国内景気の回復で企業などによる広告費支出が拡大するとの期待も買い材料となっています。尚、同社は2020年東京五輪・パラリンピックのスポンサー企業の開拓を手がけるマーケティング専任代理店です。
「ZOZOTOWN」運営のスタートトゥデイが70円高の3105円と値を上げて昨年来高値更新。昨日の引け後に2015年3月期の年間配当を32円にすると発表。従来計画28円からの増配を好感した買いが入っています。アパレル通販サイト「ゾゾタウン」の利用が伸びています。
セブン&アイが96.5円高の4906円と9年ぶり高値水準まで上昇、連日で昨年来高値を更新です。春季労使交渉で大手企業を中心に賃上げの動きが広がっており、個人消費の拡大を期待した買いが入っています。
三菱重工が9円高の674.2円と値を上げています。無線で電気を送る実験に成功したと発表し、好感した買いが入っています。交通インフラや洋上風力発電など活用が見込まれる分野は多く、無線送電の5年後の実用化を目指すとしています。無線送電は電線を使わずに電気を送る技術です。
その他、富山に本社を置くジェネリックの日医工が11日連続高で44円高の2795円と連日で昨年来高値更新、椿山荘と太閤園を擁する藤田観光が2円高の480円、軽井沢などプリンスホテルを有する西武HDが30円高の3220円、テニスの錦織効果のWOWOWが60円高の6750円、炊飯ジャーの象印も3円高の952円と連日で値を上げています。
本日の新高値銘柄は、積水ハウス、亀田菓、ヤクルト、ABCマート、セブン&アイ、旭化成、電通、花王、日医工、ウェザーニューズ、クミアイ化学、TOTO、カシオ、ファナック、京セラ、村田製、日野自、三菱UFJ、京浜急行、JR東日本、JR東海、西武HD、郵船・・・等々です。
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【2】主な投資判断 **
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[クレディS証券]
据置き A
(1802)大林組 950→ 1,000円
据置き B
(1803)清水建設 800→ 880円
[UBS証券]
据置き A
(4751)サイバーエージェ 5,700→ 8,000円
引下げ A→B
(2413)エムスリー 2,700→ 2,450円
引下げ B→C
(8267)イオン 1,100→ 1,000円
[野村証券]
引上げ B→A
(7240)NOK 3,300→ 4,250円
引下げ A→B
(7313)TSテック 3,600円
[三菱UFJMS証券]
新 規 A
(6361)荏原 650円
据置き A
(6861)キーエンス 70,000→74,000円
据置き A
(7732)トプコン 3,200→ 3,300円
引下げ B→C
(4661)OLC 27,000→26,400円
[みずほ証券]
据置き A
(7453)良品計画 17,000→20,000円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】食料自給率 **
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国内で消費された食料がどれだけ国産で賄われたかを示す「食料自給率」という指標があります。
昨日は自給率目標の引き下げについて報じられていましたが、農水省が目標として掲げているのはカロリーベースの自給率で、この指標が登場したタイミングは米国が日本に対し農産物(牛肉やオレンジ)の自由化を迫った時期と重なります。
農業政策を担う農水省は、自給率を低く見せることができるカロリーベースの数値を使い、国民の危機感を煽ってきました。食料自給率には、世論を誘導し、既得権益を守る道具として利用されてきたという過去があります。
ちなみに、カロリーベースの食料自給率を計算する際、分子は「国内で生産された農産物のカロリー」、分母は「国内で供給された全カロリー」となります。
国内で供給された全カロリーとは何かと言いますと、日々大量に破棄・処分される売れ残り・食べ残し、つまり摂取されなかったカロリーも含んだ総計です。「飽食の時代」と言われて久しく経ちますが、飽食ゆえの低自給率であり、足るを知れば自給率は上がります。
自給率を上げるには国内の生産量を増やすことが必要との議論になりがちですが、破棄される量を減らすことが先決です。摂取しなかったカロリーを含めず、実際に摂取されたカロリーで国産の割合を求めれば、自給率は5割を超えると言われます。
スーパーで売られている卵は9割超が日本産ですが、卵を産むニワトリのエサはほとんどが輸入に頼るため、卵の自給率はわずか数%とカウントされており、これもおかしな話です。
また、国内生産分が分子で、輸入を含めた総量が分母にくるということは、輸入を止めれば自給率は100%になります。TPPが実現すれば農産物の輸入が増え、結果として自給率が下がるのは明白で、農水省が殊更にカロリーベースの食料自給率を示すのはいわゆる「大人の事情」です。
日本の農業の生産効率は高く、農業総産出額は約8兆5千億円で、これは世界でも上位の水準です。農水省はカロリーベースの食料自給率を39%と発表していますが、生産額ベースの食料自給率は69%に跳ねあがります。※いずれも農水省の平成25年度データです。
自給率の向上を目指すために国内生産を増やすというのであれば、生産額をベースとした自給率を示すべきであり、数値が低くでるカロリーベースの自給率が論拠として使われる裏には農水省の意図があり都合があります。
構想浮上からおよそ半世紀、北陸新幹線(東京~金沢間)が明日の金沢発6:00、東京発6:15の始発で開業します。開業後は東京~金沢間の所要時間が今までの約3時間50分から最速2時間28分へと約1時間20分短縮されます。ちなみに、東京~上越妙高間はJR東日本の管轄で、上越妙高~金沢間はJR西日本の管轄となるそうです。