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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17995.72(+138.94)△0.78%
□ナスダック
4942.44(+ 15.07)△0.31%
□S&P500
2079.43(+ 8.17)△0.39%
□ダウ輸送株
8928.13(+ 20.72)△0.23%
□半導体株(SOX)
715.03(+ 2.61)△0.37%
□NY原油先物(4月限)
50.00(+ 0.39)
□NY 金先物(4月限)
1166.50(+ 2.20)
□バルチック海運指数
568 (+ 3)
□為替
(対ドル)121.21(前日比0.34円安)
(対ユーロ)131.52(前日比0.20円安)
□CME日経225先物
18855(+ 65)※大証先物比
週明け9日のNY株式市場は、先週末の大幅安の反動やM&Aなどを手掛かりに買いが優勢となり反発しました。
この日は売買の手掛かりとなる経済指標の発表はありませんでしたが、先週末に早期利上げ警戒で大幅安となった反動で自律反発を見込んだ買いが優勢となりました。また、先週末の大幅安の要因となった雇用統計で、米連邦準備理事会(FRB)が注目する平均時給の伸びが鈍かったため、FRBは利下げを急がないだろうとの見方も買い戻しにつながりました。
この日から始まったECBによる国債購入が支援材料となり、M&A(企業の合併・買収)の話題やゼネラル・モーターズの自社株買い、アップルの新製品発表なども市場に活気を与え、相場は終盤にかけて上げ幅を拡大しました。
ダウは一時1万8031ドルまで上伸する場面がありましたが、1万8000ドルを超える水準では売りも出てやや上げ幅を縮小しています。
業種別では、資本財(機械、工業等)、一般消費財(小売り、メディア、娯楽等)、ヘルスケア(医薬品、医療機器、医療保険等)などが上昇した一方、エネルギーと通信が下げました。
個別銘柄では、この日のイベントで「アップルウォッチ」を発表したアップルがしっかり。50億ドル(約6000億円)の自社株買いを発表したゼネラル・モーターズ(GM)が上昇。2月の米国の既存店売上高が4%減となったマクドナルドもしっかり。組織を大きく再編したIBMも終日堅調でした。
チタン製品を手掛けるRTIインターナショナル・メタルズが急騰。非鉄大手のアルコアが同社を15億ドル(約1800億円)で買収すると発表しており、買収側のアルコアの株価は大幅安となっています。苦戦している中国で従業員を削減する方針が伝わった電気自動車(EV)のテスラ・モーターズが下落。ダウ構成銘柄から外れることになったAT&Tは続落です。
ダウ構成銘柄では、ユナイテッド・テクノロジーズ、ユナイテッドヘルス、シスコシステムズ、IBM、ディズニー、スリーエムなど25銘柄が上昇した一方、インテル、エクソンモービル、AT&Tなどが軟調でした。
NY原油先物(WTI)は3日ぶりに反発。先週は5日続落となりほぼ3カ月ぶりの安値をつけていたNY金先物は目先の戻りを狙った買いで6日ぶりに反発しました。
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【2】本日の注目点と話題 **
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NY株は反発し、欧州を代表する独DAX指数は4日続伸となり連日で過去最高値を更新しています。為替は円安方向で推移。円は対ドルで一時121円41銭まで下落し、約3カ月ぶりの安値をつけています。
CME日経225先物(円建て)は1万8855円と、昨日の東京市場の日経平均株価の終値1万8790円と比べ65円高い水準です。
◎日経平均株価と上下の節目
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1万9000円 心理的節目
1万8979円 直近高値(3月6日)
1万8855円 CME日経先物
1万8806円 5日線
1万8790円 昨日終値
1万8766円 一目転換線
1万8586円 直近安値(3月4日)
昨日の東京市場では、日経平均が3日ぶり反落。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落しました。
個別銘柄では、北陸最大手のドラッグストアのクスリのアオキ(3398)や富山に本社を置く日医工(4541)が上場来高値を更新。金沢・香林坊に旗艦店を有する老舗百貨店の大和(8247)が大幅高となるなど、北陸新幹線開業を間近に控えて北陸関連銘柄が物色されました。
東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランド(4661)が9日連続高で上場来高値を更新。建機レンタル最大手のカナモト(9678)なども大幅高となっています。
なお本日は、2月のマネーストック、1月の携帯電話国内出荷実績の発表。海外では、2月の中国消費者物価指数(CPI)、2月の中国工業生産者出荷価格指数(PPI)、2月の米中小企業楽観度指数、1月の米卸売売上高・卸売在庫の発表が予定されています。
◎本日の主な決算発表
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15:00
ドクターシーラボ(4924)、不二電機(6654) 等
その他のトピックとしては、街角景気の現状指数が3カ月連続改善、消費者心理に明るさ、1~3月GDPは民間予測2.7%増、アップルウォッチは4月24日発売、セブン&アイが関西スーパー大手に出資へ、日生が成長分野投融資に最大1兆円、金融機関に新たな規制案浮上、ECBが量的緩和を開始、インドネシアとタイで新車販売不振、オリックスがばら積み船21隻建造、三菱重工がドバイからロケット打ち上げ受注、良品計画3期連続最高益、FPG純利益2.4倍、テンボス46%増益、コムチュアや竹内製が増配、横河電が今期経常を上方修正、東京個別の前期新規入会者数は2.6%増、ヨロズが増配と優待拡充、ラオックスが公募増資、魚力が東2から1部に指定変更など。
◎明日以降の主な予定
11日(水)
1月の機械受注
2月の企業物価指数
2月の中国工業生産、中国小売売上高など
12日(木)
1~3月期の法人企業景気予測調査
2月の消費動向調査
2月の米小売売上高
13日(金)
メジャーSQ
1月の鉱工業生産指数確報・稼働率指数
2月の米PPI
3月の米消費者態度指数速報値
◆今日の高島暦
< 相場の波動 >
押し目をみせる日 吹き値売り方針良し
<相場高低判断>
人気にかかわらず上る
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【3】心に残る名言 **
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面白いねぇ、実に。オレの人生は。だって道がないんだ。
眼の前にはいつも、なんにもない。
ただ前に向かって身心をぶつけて挑む。
瞬間、瞬間があるだけ。
岡本 太郎