概況

ヒロろんさん


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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      
17856.78(-278.94)▼1.54%

□ナスダック       
4927.37(- 55.44)▼1.11%

□S&P500      
2071.26(- 29.78)▼1.42%

□ダウ輸送株       
8907.41(- 96.16)▼1.07%

□半導体株(SOX)    
712.42(-  7.83)▼1.09%

□NY原油先物(4月限)   
49.61(- 1.15)

□NY 金先物(4月限) 
1164.30(-31.90)

□バルチック海運指数    
565   (+ 5)

□為替      
(対ドル)120.83(前日比0.73円安)
        
(対ユーロ)131.02(前日比1.38円高)

□CME日経225先物 
18860(-130)※大証先物比



 先週末6日のNY株式市場は、早期の利上げが意識され大幅反落となりました。

 朝方発表された2月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比で29万5000人増となり、市場予想(24万人増)から大きく上振れ。失業率は予想(5.6%)よりも低い5.5%に低下するなど、労働市場の改善が進んでいることを示したことから早期の利上げに対する警戒感が強まりました。

 早期の利上げが意識されたことから米長期金利が上昇し、為替市場でドル高が進行したことで海外売上比率の高い米企業の業績を圧迫するとの見方も売りにつながりました。

 主要指数はほぼ一本調子で下げ幅を拡大し大幅反落。ダウは2月9日以来およそ1カ月ぶりの安値で取引を終了。下げ幅は今年3番目の大きさとなっています。

 この日はS&P業種別指数の全10業種が下落。公益(電力等)を筆頭に、ヘルスケア(医薬品、医療機器等)や生活必需品(日用品、食品・飲料等)等が下落率上位となっています。

 個別銘柄では、ダウ構成銘柄から外されることになったAT&Tが下落。代わって新たにダウ構成銘柄に採用されることになったアップルがしっかり。19日の指数算出から適用になります。アナリストによる強気な見方を手掛かりに証券会社のチャールズ・シュワブが上昇。増配など株主配分への期待が高まっている金融大手バンク・オブ・アメリカも堅調でした。

 金相場の大幅下落を受けてニューモント・マイニングなどの産金株が大幅安。慎重な業績見通しを示した事務用品量販店のステープルズが下落。ドル上昇で海外からの観光客が減少するとの懸念からハイアットやマリオットなどのホテル株も軟調に推移。有利子負債が多く金利上昇が収益圧迫につながる電力株の値下がりも目立ちました。

 この日はダウを構成する全30銘柄が下落。ジョンソン&ジョンソン、ファイザー、コカコーラ、マクドナルド、メルク、スリーエムなどが下落率上位となっています。

 NY原油先物(WTI)は続落。NY金先物は大幅安で5日続落。為替市場でドル高が進んだことや、早期の利上げが観測が商品相場を圧迫しました。




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【2】本日の注目点と話題                     **
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 先週末のNY株は利上げが意識され大幅安となりましたが、独DAX指数は連日で過去最高値を更新しています。

 CME日経225先物(円建て)は1万8860円と、先週末の東京市場の日経平均株価の終値1万8971円と比べ110円ほど安い水準です。為替は対ユーロで円高となった一方、対ドルでは円安が進み、一時3カ月ぶりの121円台をつけています。



◎日経平均株価と上下の節目
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 1万9000円 心理的節目

 1万8971円 先週末終値

 1万8860円 CME日経先物

 1万8813円 5日線

 1万8767円 窓下限(3月5日高値)

 1万8703円 一目転換線


 先週末の東京市場では、日経平均が大幅続伸でほぼ15年ぶりの高値。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸し、ともに昨年来高値を更新。JPX日経インデックス400は初の1万4000乗せとなっています。

 個別銘柄では、ファミリーMとの経営統合が報じられたユニーGHD(8270)が大きく上昇し、業界再編への思惑からセブン&アイ(3382)やローソン(2651)、ポプラ(7601)などのコンビニ株が物色されました。

 インバウンド消費関連として名古屋を地盤に中古品や免税販売を手掛けるコメ兵(2780)が大幅高。アップルの新製品への期待を背景に太陽誘電(6976)や日本航空電子(6807)など、アップル関連銘柄の上昇も目立ちました。




 本日の予定は、

◎10~12月期国内総生産(GDP)改定値(発表時刻8:50)
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 民間調査機関の予想(中央値)は、年率換算2.2%増と、2月16日発表の速報値と変わらずとなっています。


◎2月の景気ウオッチャー調査(同14:00)
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 景気の動きを敏感に感じとるスーパーの担当者やタクシー運転手らに景気の実感(景況感)を尋ね、景気が「よくなった」と答えた人の割合を指数化したもので、生活する人の景気実感をあらわすことから「街角景気」とも言います。また、株式相場との連動性も指摘されています。

 ちなみに先月10日に発表された1月の景気ウオッチャー調査では、足元の景況感を示す現状判断指数が45.6で、2~3カ月先の景気をみる先行き判断指数は50ちょうどと、ともに2カ月続けて上昇しています。



 尚、海外では、欧州中央銀行(ECB)による域内国債の買い入れ(量的金融緩和)が始まり、米アップルがサンフランシスコでイベントを開催します。



◎本日の主な決算発表
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 15:00
 東日本ハウス(1873)、学情(2301)など



 その他のトピックとしては、日本国内2月の銀聯カード利用額600億円、ネットショッピングは家計支出の8%、米議会がドル高批判強める、外食で賃上げ広がる、REIT含み益が急回復、JXと東京ガスが首都圏でLNG火力増設、Jディスプレが石川県に液晶新工場、三菱UFJが国内外で資産運用業
務拡大、東レが高級衣料を企画、カシオはDJ機器参入、京セラはベトナムで複合機生産を増強、稲葉製作41%減益、しまむら初の連続減益、カナモトは最高益、中国家電大手がソニー分社のスマホ事業に関心、スズキの中国新車販売2月20%減、豊商事が自社株取得枠、広ガスが東証2部から1部に指定変
更・・・等々。



◎明日以降の主な予定

 10日(火)
 2月の中国CPIとPPI
       
 1月の米卸売売上高


 11日(水)
 1月の機械受注
       
 2月の企業物価指数
       
 2月の中国工業生産、中国小売売上高など

 12日(木)
 1~3月期の法人企業景気予測調査
       
 2月の消費動向調査
       
 2月の米小売売上高


 13日(金)
 1月の鉱工業生産指数確報・稼働率指数
       
 2月の米PPI
       
 3月の米消費者態度指数速報値


◆今日の高島暦 

 < 相場の波動 >
変化日にして、前後場仕成りを異にする

 <相場高低判断>
晴れは高く、雨は安し




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【3】心に残る名言                        **
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  人生は心一つの置き所

      
  晴れてよし、曇りてよし富士の山

        
  もとの姿は変わらざりけり


              
    山岡 鉄舟(明治時代の政治家)
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