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大岡昇平による「現代小説作法」
少しでも小説について知りたくなって、
こうした分類に属する書籍に、
なるべく目を通すようにしている。
もうそろそろ、主要な書籍に書いてある以上のことは、
出て来ないだろうと思っていたが、
大岡昇平の書籍は違った。
★「現代小説作法」
大岡昇平著 ちくま文芸文庫 1,100円+税 2014.8.10.第一刷
スタイルがちょいと似ているといえば、
デイビッド・ロッジ「小説の技巧」かもしれないが、
彼は英国人なので、日本の小説への言及はない。
類書をそれなりに読み込んできているのに、
大岡のそれは、オイラのような初心者にとって、更なる目から鱗的な内容が多く、
付箋だらけとなった。
大岡は、これから小説を書こうという人のために、
この書籍を書いている。
死の直前まで手を加え続けてきたという彼の文章を読むと、
感動を覚えると同時に、
いくらヒネクレ者のオイラでも、素直に尊敬してしまう。
往時には「ケンカ太郎」と渾名されていたという人物とは
とても思えない記述で、
かなりの実績を持った人であるのにもかかわらず、
謙虚なのが心に響いてきて、シビれる。
付箋をした部分には、
いくらでも抜粋したい箇所があるのだけれど、
オイラだけの秘密にしておきたいので、
一切明かすことはしない。
小説を書くことに意欲のある初心者にとっては、
この大岡本が「新宿鮫」を読んでいるくらいオモロイことを、
オイラは保証する。
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