4日の東京市場は利食い優勢の相場展開になりそうである。3日の米国市場では、前日にナスダックが約15年ぶりに5000ptを回復したことによる目先的な達成感と、雇用統計などの重要指標の発表を控えていることから利益確定の売りが先行。また、半導体メモリのマイクロン・テクノロジーが野村による投資判断引き下げを受けて下落した影響が、他の半導体関連への売りに波及した面もある。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の18730円だった。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好となろうが、円相場が1ドル119円65銭近辺と前日から円高に振れていることもあり、輸出関連などに売りが出やすいか。日経平均は2月に入ってからの上昇相場では上昇する5日線に沿ったトレンドを形成していた。これを割り込んでくる可能性があるため、上昇基調が続いていた銘柄には、いったん利益確定といった見方に向かいやすい。
もっとも、丸井G(8252)のような自社株買いなどの需給要因が押し上げている銘柄等は、引き続き強いトレンドが続きそうである。また、過熱警戒感が根強かったことから、押し目待ちの買い余力は大きいと考えられる。日銀によるETF買い入れや年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)への思惑などから、底堅さは意識されやすいだろう。