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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
18288.63(+155.93)△0.86%
□ナスダック
5008.10(+ 44.57)△0.90%
□S&P500
2117.39(+ 12.89)△0.61%
□ダウ輸送株
9102.82(+ 78.30)△0.87%
□半導体株(SOX)
734.51(+ 19.86)△2.78%
□NY原油先物(4月限)
49.59(- 0.17)
□NY 金先物(4月限)
1208.20(- 4.90)
□バルチック海運指数
548 (+ 8)
□為替
(対ドル)120.15(前日比0.31円安)
(対ユーロ)134.35(前日比0.39円安)
□CME日経225先物
18935(+ 75)※大証先物比
3月初日のNY株式市場は買い優勢で反発。ダウとS&500が過去最高値を更新し、ナスダック指数は15年ぶりに5000に乗せました。
朝方発表された1月の個人消費支出は0.2%減と2カ月連続のマイナスとなり市場予想も下回りましたが、米連邦準備理事会(FRB)が重視する物価指標の個人消費支出(PCE)価格指数が前月比マイナス0.5%と3カ月連続で低下し、利上げを急がさせる数字ではなかったことが買い安心感につながりました。
米供給管理協会(ISM)が発表した2月の米製造業景気指数は市場予想並みで前月から低下しましたが、天候や港湾ストの一時的な影響で実態は数字ほど悪くないとの見方から相場への影響は限定的。ユーロ圏の失業率の改善、ドイツの経済指標が良好だったこと、中国の追加利下げや今月から欧州中央銀行(ECB)の量的金融緩和が始動することなども追い風となり指数は上伸しました。
主要3指数が反発し、ダウとS&P500はともに史上最高値を更新。ハイテク株中心のナスダック指数は終値ベースでの過去最高値(5048)をつけた2000年3月10日以来の5000乗せで取引を終了しています。
業種別では、一般消費財(小売り、娯楽・メディア等)やテクノロジー、ヘルスケア(医薬品、医療保険等)などが上昇した一方、公益(電力等)とエネルギーが下げました。
個別銘柄では、会員制卸売のコストコが専属契約を結んだと報じられたクレジットカードのビザが上昇。携帯通信事業への参入を明らかにしたグーグルが買われ、ナスダック指数への影響が大きいアップルやフェイスブック、アマゾンなども上昇。ホームデポやターゲットなどの消費関連株、ウェルズファーゴ
やシティグループなどの金融株も上昇しました。
ボーイングやユナイテッド・テクノロジーズ、スリーエムなど景気動向に敏感な工業株、ファイザーやアムジェンなどの医薬品株も堅調に推移。無線ネットワークのアルーバ・ネットワークスの買収を発表したヒューレット・パッカードは小幅高で取引を終了。一方、業績への警戒感からエクソンモービルなどエネルギー株の一角が下げています。
ダウ構成銘柄では、ビザを筆頭にインテル、シスコシステムズ、ボーイング、ディズニー、ナイキ、ファイザーなどが上昇した一方、IBMやシェブロンなどが軟調でした。
NY原油先物は小反落。NY金先物は4日ぶり反落。バルチック海運指数(BDI)は小幅ながら5日連続の上昇です。
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【2】本日の注目点と話題 **
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海外市場は、独DAX、NYダウ、S&P500が過去最高値。ナスダックは15年ぶりの5000突破です。
CME日経225先物(円建て)は1万8935円と、昨日の東京市場の日経平均株価の終値1万8826円と比べ110円ほど高い水準。為替は円安に振れ、1ドル=120円台で推移しています。
◎日経平均株価と上下の節目
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2万0000円 心理的節目 大台
1万9000円 心理的節目
1万8935円 CME日経先物
1万8826円 昨日終値
1万8719円 5日線
1万8500円 心理的節目
昨日の東京市場は、円安進行が追い風となり日経平均が3日連続高。JPX日経インデックス400や東証株価指数(TOPIX)も3日連続高で、3指数ともに昨年来高値更新です。
個別銘柄では、東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランド(4661)が株主配分の強化を好感して買われ、4日連続で上場来高値更新。増配を発表したパナソニック(6752)が連日で上昇。自社株買いを発表した木村化工機(6378)が大幅高となり、同じく自社株買いを手掛かりにいすゞ自動車(7202)が昨年来高値を更新。お家騒動の大塚家具(8186)が連日の大幅高で取引を終了しています。
本日の予定は、
◎1月の毎月勤労統計速報(発表時刻8:30)
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勤労者の現金給与(賃金)の動向が示されます。名目賃金(額面)を物価指数で割って求められる「実質賃金」は、昨年12月まで18カ月連続で前年同月の実績を下回っています。円安による輸入品の値上がり、消費増税による価格転嫁で物価が上昇したのに比べ、賃金の伸びが小さいという状況が実質賃金の低下につながっています。
経済成長・景気回復に欠かせない個人消費を活発にさせるためには実質賃金が増えることが必要であり、政府が企業に賃上げを求めるのはこのためです。
その他、8:50に2月のマネタリーベース、15時過ぎに2月の国内ユニクロ売上高の発表があります。また、金融持ち株会社のあり方見直しを諮問する金融審議会総会が予定されています。
海外では、2月の米新車販売台数の発表があります。ガソリン安の追い風を受けて大型車の販売が好調で1月の米新車販売台数は前年同月比3.7%増、年換算では1666万台と1月としては9年ぶりの高水準を記録しています。また、現地夜(日本時間4日午前)にイエレンFRB議長が銀行規制について講演を行う予定です。
◎本日の主な決算発表
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15:00 ナトコ(4627)
15:30 ゼネラルパッカー(6267)
NY市場では取引開始前に家電量販店ベストバイの決算発表があります。
その他のトピックとしては、シャープが資本支援要請、原油価格に底入れの兆し、10~12月の企業の経常益過去最高、家計の外貨資産が円安で膨らむ、免税店が1万店超へ、百貨店5社2月増収、1月の都内ホテル稼働率は前年比横ばい、出光興産が大分でバイナリー発電設備、第一興商がカラオケ新ブランド、川崎船5年で設備投資3300億円、中外薬が米社から再生医療製品の開発販売権取得、OKI画像で年齢解析、三菱電はがん粒子線装置を小型化、アサヒ飲料と大塚製薬が自販機で提携、ピジョン6期連続最高益、伊藤園純利益54%減、SDエンター1株を2株に株式分割、ハチバンとAOIプロが自社株買い枠、グーグルが携帯通信参入、パラジウムが高値圏・・・等々。
◎明日以降の主な予定
4日(水)
2月のADP全米雇用報告
2月の米ISM非製造業景気指数
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
5日(木)
中国で全国人民代表大会(全人代)が開幕
欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表
ドラギECB総裁の記者会見
6日(金)
1月の景気動向指数速報
2月の米雇用統計
◆今日の高島暦
< 相場の波動 > 人気に逆行して動く日
<相場高低判断> 以下の安値あり
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【3】心に残る名言 **
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尺取虫の縮むのも伸びんがため。
日本の諺