kabukabumanさんのブログ

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損切りは勝者、塩漬けは敗者の手法

以前1勝9敗でも収支がプラスなら勝ちというお話をしましたが

これは極端な例で、個人的には3勝7敗が勝率から見た平均的な損益分岐点だと考えています。


平均的というのは個人差があるためで

その大部分はロスカットのタイミングだと言っても過言ではありません。


個人投資家が株式投資で資産を増やすためにはトレードエッジをプラスにすれば良いのですが

そのためには平均損失を如何に少なくするかがポイントです。


トレードエッジは「勝率×平均利益ー敗率×平均損失」で導かれる数値で表され

プラスなら利益、マイナスなら損失ということになります。


つまり年間の勝率が3割だったとすれば、損をした7割のトレードで一回当たりの損失額を減らせば

年間収支をプラスにすることは充分可能だという訳です。


そのためには勝ち目のあるトレードでしっかり稼ぎ

勝ち目が薄いと感じたトレードはさっさとロスカットする。

これさえ出来れば、勝率3割で充分利益が得られると思います。


一度ご自身で過去のトレード成果を振り返ってみて下さい。

「あの銘柄を買っていなければ年間収支はマイナスだった」とか

「あの銘柄にさえ手を出していなければプラスだったのに」そんな経験はありませんか? 


特に投資経験の浅い人ほど、年間収支のプラスとマイナスは紙一重だと思います。


敢えて「損切りは勝者、塩漬けは敗者の手法」などと大袈裟なタイトルを付けた理由は

こうした薄氷を踏むようなトレードから脱却するためには

ロスカットが如何に重要かということを単なる理屈では無く、より現実的に理解して頂くためです。


因みに、私自身も過去10年を振り返ってみると

勝率3割以下で年間収支はプラスだったという経験が二度あります。


何故そうなったかと云えば

負けトレードの平均損失額をロスカットによって最小限に食い止めることが出来たことと

自信のあるトレードはナンピンを交えて平均利益額を大きく出来たことが主な要因だと考えています。


無論確信が持てるトレードは稀ですが、自信があればとことん勝負をし

少しでも不安があれば、株価が自分の予想と逆の動きをした場合早目にロスカットする。

これが低い勝率で利益を得る唯一の方法だと思います。


勝率に拘っているうちは株式投資で成果を得ることは困難です。

3勝7敗でも勝てるという発想は、10回売買すれば7回損切り出来るということですから

損切りに対する抵抗は薄れる筈です。

その結果平均損失が減少し、相対的に収支は改善します。


また、株の売買収支はトータル管理に徹することが基本で

銘柄ごとの勝ち負けに拘っている限り、増えるのは利益ではなく塩漬けでしかありません。

しかも塩漬けは含み損というだけでなく、現金化していなかったばかりに折角の投資機会を逃す

所謂機会損失にも繋がるので、株式投資では極力避けるべきです。


殆どの人は長期間熟成した塩漬け株を思い切って損切ると気分が清々するのではないでしょうか。

その時の解放感を忘れなければ、日常の損切りで爽快感を味わえる様になり

その結果、投資の成果はぐ~んと改善する筈です。


躊躇なく損切り出来る人は勝者または勝者になる素質を持った人。

損切り出来ず、常に塩漬けを抱える人は敗者または何れ敗者になる人。

それだけはハッキリ言えると思います。









2件のコメントがあります
  • イメージ
    かわうそくんさん
    2015/3/1 17:47
    こんばんは。

    自分は、つなぎ屋ですが、
    今までは、相殺することが多かったです。

    でも、上げると思った時は、空売りだけを損切りする方が、利益が増えてる気がします。
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    kabukabumanさん
    2015/3/1 18:47

    かわうそくんさん こんばんは。


    しっかりリスクヘッジをされているんですね。流石です。


    >上げると思った時は、空売りだけを損切りする方が、利益が増えてる気がします。


    同様の話をよく耳にします。恐らくそれが正解ではないでしょうか。

    後は上へ行くか下へ行くかの判断次第ですね。

    そこは知識と経験がものを言うところですが

    ご自身の投資スタイルが確立されておれば

    判断基準も同様ですからより正確になると思います。


    かわうそくんさんは間違いなく勝ち組ですね。

    益々のご活躍をお祈りしています!

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