ヒロろんさんのブログ

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雑談

 先ごろ米ハリウッドのドルビー・シアターでアカデミー賞の授賞式が行われました。

 華やかな舞台上で最も印象に残ったのは、映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」の脚本でアカデミー脚色賞を受賞した脚本家のグレアム・ムーア氏のスピーチ(下記)です。

「16歳の時、私は自殺を図りました。しかし、そんな私が今ここに立っています。私はこの場を、自分の居場所がないと感じている子供たちのために捧げたい。あなたには居場所があります。どうかそのまま、変わったままで、他の人と違うままでいてください。そしていつかあなたがこの場所に立った時に、同じメッセージを伝えてあげてください。」


 ところで、よくポジティブ・シンキングなどと申しますが、「できる・やれる」という強い思い込み(意思)はやる気を生み、それが良い結果をもたらすということは異論のない事実です。

 しかしながら、ポジティブに考えてはみるものの、潜在意識のどこかで「できない」ことの理由を探し、結局「無理・難しい」といったマイナス思考に囚われてしまって可能性を潰しているケースがいかに多いことか・・。

 「こうなりたい・こうしたい」と強く願う。自分に期待し、まわりからも期待される。やがて望んだような結果になる。心理学ではこれを「ピグマリオン効果」と呼びます。

 ちなみにピグマリオンの名はギリシャ神話に基づいており、バーナード・ショーはこれを題材に同名の小説を書き上げました。そしてその小説をモチーフにしたのがオードリー・ヘップバーン主演の映画「マイ・フェア・レディ」であり、ジュリア・ロバーツ主演の「プリティ・ウーマン」です。

 現実においてもあらゆるサクセス・ストーリーの根底にはピグマリオン効果が見出されます。そしてこのピグマリオン効果は本人の考え方しだいで発揮されるもので、誰にでも期待できるというのが素晴らしいところです。



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