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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
18214.42(- 10.15)▼0.06%
□ナスダック
4987.89(+ 20.75)△0.42%
□S&P500
2110.74(- 3.12)▼0.15%
□ダウ輸送株
9082.17(- 49.63)▼0.54%
□半導体株(SOX)
716.67(+ 4.68)△0.54%
□NY原油先物(4月限)
48.17(- 2.82)
□NY 金先物(4月限)
1210.10(+ 8.60)
□バルチック海運指数
533 (+ 9)
□為替
(対ドル)119.39(前日比0.58円安)
(対ユーロ)133.69(前日比1.17円高)
□CME日経225先物
18870(+ 70)※大証先物比
26日のNY株式市場は、利益確定の売りでダウは小幅反落。ナスダックは反発し、ほぼ15年ぶりの高値で終えました。
週間の新規失業保険申請件数は市場の予想よりも増加し、1月の消費者物価指数(CPI)が前月比0.7%低下で下落率は約6年ぶりの大きさとなった一方、1月の米耐久財受注の伸び率は市場予想を上回るなど、朝方発表された経済指標は強弱まちまちの内容でしたが、ダウの過去最高値更新が続いた後だけに利益確定の売りが出やすく、ダウとS&P500はマイナス圏での推移となりました。
原油相場が下げ幅を拡大するに連れ、ダウとS&P500も一時下げ幅が拡大しましたが引けにかけては前日終値付近にまで値を戻しています。ハイテク株の比率が高いナスダック指数は反発。主力どころの上昇がナスダック指数を押し上げ、再び2000年3月10日以来の高値となっています。
業種別では、ヘルスケア、テクノロジー、生活必需品などが堅調だった一方、エネルギーの下落が目立ちました。
個別銘柄では、顧客管理サービスのセールスフォース・ドットコムが好業績を手掛かりに大幅上昇。腕時計型端末を4月に発売する予定のアップルは、3月9日に開催するイベントの招待状を送付したことが材料視され上昇。グーグルやフェイスブックなども上昇しナスダック指数を押し上げました。
一方、原油在庫の積み上がりが嫌気されてエクソンモービルやシェブロン、シュルンベルジェ、ハリバートンなどエネルギー関連株が下落。クラウド事業への投資を拡大するIBMは上昇して始まりましたが買いが続かず下落に転じています。過去の住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売問題に絡み引当金を積み増したことが明らかになった金融のモルガン・スタンレーも下げました。
ダウ構成銘柄では、マクドナルド、ジョンソン&ジョンソン、シスコシステムズ、アメリカン・エクスプレス、コカコーラなどが高く、キャタピラー、シェブロン、IBM、エクソンモービル、ディズニーなどが下げています。
NY原油先物は大幅反落。週間の在庫統計で原油在庫が予想以上に積み上がっていたことが嫌気されたことや為替市場でドルがユーロに対し上昇したことが売りを誘い、終値としては1月29日以来、約1カ月ぶりの安値で取引を終了しました。
金先物は、金融緩和が長期化するとの見方を背景に資金が流入し続伸。バルチック海運指数(BDI)は3日連続上昇です。
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【2】本日の注目点と話題 **
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NY市場ではナスダック指数が反発し15年ぶり高値。欧州市場では英FT指数と独DAX指数がともに過去最高値を更新しています。
CME日経225先物(円建て)は1万8870円と、昨日の東京市場の日経平均株価の終値1万8785円と比べ90円ほど高い水準となっています。
◎日経平均株価と上下の節目
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2万0000円 2000年4月以来、約15年ぶり大台
1万8870円※CME日経先物
1万8785円※昨日終値
1万8554円 5日線
1万8500円 心理的節目
1万8360円 窓下限(2月20日高値)
昨日の東京市場は、主要指数が揃って上昇。日経平均株価は1万8800円に迫り、約15年ぶりの高値となっています。
ところで、昨日はゴールドマン・サックス証券が1年後の東証株価数(TOPIX)の目標水準を1770に引き上げたことが話題になりましたが、TOPIXの昨日終値(1521)と目標水準を比べますと16.4%の上昇余地があり、これを単純に日経平均に当てはめますと2万1800円という水準が導きだされます。
尚、昨日の騰落レシオは、再び140%を超える高水準となっています。
個別銘柄では、春節期間の訪日外国人の来店増で百貨店の三越伊勢丹(3099)やJフロント(3086)などに物色が向かい両銘柄ともに昨年来高値を更新。また、自動運転車関連として追突防止装置を手掛けるイリソ電子(6908)や赤外線センサーを手掛ける日本セラミック(6929)などが上昇。川崎汽船(9107)や飯野海運(9119)など海運株の上昇も目立ちました。
本日の予定は、
◎1月の全国消費者物価(発表時刻8:30)
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昨年12月は前月比2.5%上昇でしたが、1月の予想値は2.3%上昇と伸びが鈍化する見通しです。
昨年4月の消費増税による押し上げ分(2%)を除いて1%を下回る状況が続いており、日銀による追加緩和観測や2%目標達成時期の先延ばしするとの見方も浮上していることから物価動向への注目度は高まっています。
◎1月の家計調査(発表時刻:8:30)
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昨年12月の家計調査で消費支出は前年比3.4%減でしたが、1月は4%前後の減少が見込まれています。
◎1月の鉱工業生産指数速報(発表時刻8:50)
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昨年12月確報値は前月比0.8%増でしたが、1月は伸びが加速し3.0%程度の増加が予想されています。2月、3月の予測値も注目です。
◎1月の商業動態統計速報(発表時刻8:50)
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商業販売統計から名を改めた商業動態統計では小売業販売額が示されます。昨年12月の小売業の販売額は前年比0.1%増(確報)でしたが、1月は1.2%程度の減少が見込まれています。尚、百貨店やコンビニ、スーパーなど業態別の売上動向も示されます。
◎1月の住宅着工戸数(発表時刻14:00)
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昨年12月の前年比14.7%減に対し、1月は11%程度の減少が予想されています。
その他、1月の完全失業率は前月の3.4%から横ばい、1月の有効求人倍率も前月の1.15倍から変わらず横ばいと予想されています。また、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が四半期(昨年10~12月期)の運用報告を発表する予定です。
海外では2月の米消費者態度指数確報値、10~12月期の米GDP改定値、2月のシカゴ購買部協会景気指数、1月の米仮契約住宅販売指数などの発表があります。
ちなみに先月末に発表された10~12月期の米GDP速報値は、年率換算で2.6%増と、7~9月期の5.0%増から大きく減速しており、今晩発表の改定値では2.0%増程度への下方修正が見込まれています。
◎本日の主な決算発表
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12:00 内田洋行(8057)
14:00 HIS(9603)
15:00 ダイドードリンコ(2590)
その他のトピックとしては、ヤマハ発が四輪車、電子書籍100社連合でアマゾンに対抗、電機労使交渉は3千円軸に攻防、子どもNISAは来年4月から、病院内の薬局がOKに、車8社の1月の国内生産は10%減、JR東海がリニア本格工事開始へ、パナが介護施設を全国展開、西武の3カ年計画はホテル軸に2割増益、日清紡が東京シャツ買収、JSRはバイオ医薬の米社買収、東京エレク経営統合期日を延期、花王フリーCFを拡大、日本駐車場の純利益2.1倍、パーク24は純利益2割減、原油反転狙い原油関連に資金流入、オリックスがふるさと優待導入、ネクソンが自社株取得枠、リョーサンが増配と自社株取得枠、SBI期末一括配当を増額、CTCが1株を2株に分割など。
◆今日の高島暦
< 相場の波動 > 弱日柄にして、じり安を辿ることあり
<相場高低判断> 人気と反対相場出づ
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【3】心に残る名言 **
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発見とは人と同じものを見ながら、
人の気づかないものを見つけることである。
セント・ジェルジ(ハンガリー医学者)