kabukabumanさんのブログ
初心者が嵌りやすい押し目買いの罠
人気銘柄・ファンダ良好・割安、それでも株価が上がらないという経験はありませんか?
「ファンダが良好な人気株の待ちに待った押し目がやって来たので喜こんで買いました(*^^*)」
ところが・・・・・
この時の投資家心理 ➡
こんなに安く買えるとは思っていなかったので超ラッキー!\(^o^)/ヤッター!
我慢した甲斐があったなあ。久しぶりに満足出来る売買が出来たわん。(*´pq`*)ムフッ
後はジリジリ値を戻すのを待つだけっちゃ!(・∀・)ニヤニヤ
さて、その後株価は一旦下げ止まったのですが一向に反発する気配がありません。
それでも「これだけ安く買えたんだから果報は寝て待てだ!」と高を括っていると
意外にも株価は再び下落を始めます。(例えば-5%くらい)
この時の投資家心理 ➡
「何で?そんな馬鹿な。有り得ネエ。もしかすると安く買い集めている大口が居るに違いない。
だとすれば暫く辛抱したら一気に暴騰するかも。(*´pq`*)ムフフフフッ」
しかし予想に反して株価のジリ貧状態は続き、含み損がどんどん増加。(-10%くらい)
この時の投資家心理 ➡
「どう考えても売られる理由なんて見当たらないのに何故こんなに売り圧力が強いの?
まあ元々人気のあった銘柄だし、業績もいいし材料もあるから10%くらいは直ぐに戻すやろ ^^;」
その後下げ止まって一安心したのも束の間、再び株価は下落を始めます。(遂に-15%)
「マジかよ???絶対有り得ネエ!ヾ(・ω・`;))ノぁゎゎヾ((;´・ω・)ノぁゎゎ」
「しかしみんかぶのpicksは買い予想ばかり。やはり幾ら何でも底値に違いない。(--;)イジイジ」
「今更損切り出来ないし、売った途端上がりそうだから辛抱しよう、どうせ長期だし。(^_^;)」
さてその後どうなったかといえば、結局株価は買値まで戻ることはなく
含み損が20%を超えたまま未だに塩漬け中!
ここまでの話は決して珍しいことではなく、むしろ日常的にお目に掛かるケースだと思います。
ファンダを徹底的に分析し、テクニカル指標も一通り確認した上で辛抱強く押し目を待ったつもり。
それに決して地合いが悪い訳でもなく、自分としては九分九厘安値で買えたという確信があった。
にも関わらず何故こんなことになってしまうのでしょう?
その答えは、恐らく「需給の壁」に気付かなかった所為だと思われます。
言い換えると「価格帯別売買高」を無視して買ってしまった結果ではないかということです。
価格帯別売買高(価格帯別出来高)とは、過去の出来高を価格帯ごとに集計したものです。
つまり一定期間内の出来高がどの株価水準のところで膨れているかを確認することで
今後株価が何処まで上がるか、或は何処まで下がりそうかをある程度予測することが出来ます。
(価格帯別売買高グラフの解かり易い説明はこちら)
http://www.miller.co.jp/report/wakaru/20111019.html
(価格帯別売買高グラフ)
取引されている証券会社に分析機能があると思うので一度活用されては如何でしょう。
因みに、日経新聞プレミアムチャートでも確認出来ます。
(銘柄コードを入力して、右上の価格帯別売買高をクリックして下さい)
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/smartchart.aspx?scode=0101
「需給の壁」は上値(or下値)の余地や、株価の上昇・下落のスピードを推測する大事な指標ですが
経験の浅い人は見落すことが多く、その結果「押し目買い」の罠に嵌ってしまうのだと思います。
ファンダ良し!割安度良し!それなのに株価はさらに下落してしまう。 ʅ(。◔‸◔。)ʃ ナゼナゼ?
こうしたトラップに嵌るのは、調整局面まで辛抱し、納得出来る指し値で買えた時に多く
自分では絶対割安だと信じているので、気持ちは反転して上昇トレンド入りを待つだけです。
しかも大抵の場合、買った直後は株価が予想通りジリジリ上昇に転じやすく
「良し!来た!」と思うのですが、戻りのピッチは徐々に鈍り、やがて足踏み状態になります。
そして暫く均衡を保ったとしても、数日経つと力尽きたかの様に下落を始めるのです。
またこうした現象は、人気銘柄が相場全体の下げに足を引っ張られて大きく売られた後に
割安になったと判断して「押し目買い」を入れた時に高い確率で起こると思います。
しかし累積売買高を事前に確認することで、「押し目買いの罠」を回避することが出来ます。
累積売買高が積み上がると、その価格帯で含み損を抱えた投資家の戻り売りの圧力が強まります。
これが「上値抵抗ライン」や「需給の壁」となり、株価の反発を抑える大きな要因です。
どんなにファンダが優れていても、戻り売りが重圧となって上昇力や反発力を鈍らせてしまいます。
ですからこの壁を打ち破って株価が上昇するためには
売り圧力を吸収して余りある大きな買いエネルギーが必要になります。
しかしそんなに強いエネルギーは余程のサプライズがない限り簡単には生まれません。
押し目買いをしたつもりが、結果的に高値掴みになり、損切りや塩漬けを余儀なくされるのは
累積売買高を無視していたか、読み違えていたケースが多いと思われます。
<まとめ>
◇ローソク足が短期的・中期的な基調転換を捉えるのに対し
価格帯別の累積売買高は需給の全体像を三次元的に判断出来る指標である
◇価格帯別売買高から「上昇余力」や「上昇スピード」が推測出来る
◇上昇余力が自分の得たい目標利益や目標期間に即している銘柄を選択すべき
つまり自分が買いたい株価と、価格帯別出来高の厚い価格帯までの値幅で判断するという訳で
価格帯別出来高の厚い価格帯がすぐ上にあれば、株価が上昇してもすぐ頭打ちになる可能性が高く
得られる利益も小さいということです。
逆に現状の株価よりずっと上の方に価格帯別出来高の厚い価格帯があれば
より大きな値幅取りが可能という訳です。
自分では押し目を待って完璧なタイミングで買ったと思っても
そこが価格帯別出来高の厚い部分であれば、結果的に高値掴みになり兼ねないので要注意です。
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はじめまして(^^)
とってもためになる記事ありがとうございます。
恥ずかしながら価格帯別出来高どう活用するのか知らなかったです(^^ゞ
いまキャノンでうねり取りやってるので参考にします!
nyantanさん こんいちは。コメント有難うございます!
お役に立てれば嬉しいです。(*^^*)
ただ株価を決める要素は価格帯別出来高以外にも沢山ありますから
株価が反転しない原因が解からない時に、ふと思い出すというのが実状です。
理屈は知っていても、日々のトレードは直感で行うことが多いので
自分自身への戒めを込めてこの日記を書きました。
ご健闘を祈ります!◆\(・・)/◇
まさに私がこのパターンです(笑)
1番底で突入して一時は上昇しますが
節に跳ね返され、含み損へ転落です(^^;
2番底、3番底狙いに切り替えると
いつの間にか上昇して、高くて買えない時も多いです(^^;
にゃんさん おはようございます!
にゃんさんだけではないと思いますよ。
私もしょっちゅうですから。^^;
先月のことですがクルーズが面白そうだったので買ってみたんです。
人気セクター、業績好調、材料あり、チャートも上昇トレンドに転換したばかり
それに何と云っても割安だったので。
ところがいざ買ってみると売り圧力が凄くって・・・(^_^;)
モルガンが空売っているのは承知していましたが
やはり割安に放置されている銘柄はクセが悪いと思い
5日目に損切ったんです。
ところが売ったその日に新しい材料が発表され翌日からmax18%上昇しました
しかしこういうことは短期投資には付き物ですから仕方ありませんね。
その後デジタルガレージに乗り換えたのですが
買って3日目まではクルーズと全く同じ状態で早速含み損を抱えました。
でも今度は辛抱した甲斐があって漸く上昇トレンドに復帰しそうです。
2020円を超えれば上げ足が早まるのでは?と期待していますが
この世界、そんなに甘くないんですよね(^^;