セクターでは鉱業、海運、保険、鉄鋼、証券、情報通信などが堅調。一方で、電力ガス、空運、電気機器、ガラス土石などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、過半数を占めている。売買代金上位では、ソフトバンク、ファーストリテのほか、JT(2914)、ソニー(6758)、マイクロニクス(6871)が堅調。一方で、トヨタ自(7203)、みずほ(8411)、日立(6501)、OLC(4661)が利食いの動きもあって、売り買い交錯。
高値警戒感が根強いものの、ソフトバンク(9984)がけん引する格好で、日経平均は連日で昨年来高値を更新している。インデックスに絡んだ売買も観測されているが、やや手掛けづらさが窺える。そのため大塚家具(8186)など、材料のある銘柄等に資金が集中する展開になりやすいようだが、資金の逃げ足の速さも警戒されるところであろう。
そのため比較的流動性があり、低位の材料株などでの短期的な値幅取り狙いの物色に向かいやすい。直近IPOなども日替わり的な物色とはいえ、資金が向かいやすいだろう。
また、日経平均をみると押し目待ちに押し目なしの状況である。3月期末に向けた貸
し株返却などの需給要因もあるなか、売り方には厳しい状況になりそうである。取り組み妙味の大きい銘柄などには、買い戻しを狙った思惑なども働きやすいだろう。