「春節」の大型連休中(18~24日)、予想通りに百貨店など国内の消費市場は大活況を呈していました。
中国人観光客が多い東京・銀座の一等地にある三越銀座店では春節期間の免税売上高が1日平均で前年実績の3倍超となり、全体売上高に占める比率は4割近くに達したそうです。円安も消費を後押しし、ロレックスやオメガといった高額腕時計が飛ぶように売れています。
真珠のネックレスが人気を集めたミキモト銀座本店では訪日客向けの売り上げが全体の5割を超え、また東京ディズニーランドに近いイトーヨーカ堂の新浦安店も観光の合間に立ち寄る訪日客の買い物で免税売上高は5倍に跳ね上がったそうです。
訪日客の消費の盛り上がりは地方にも波及し、大阪のツルハドラッグ道頓堀店の売上高は開店以来最高を記録。プリンスホテルの札幌市や広島市にあるグループホテルは訪日客の宿泊が前年実績の2倍以上に増加。長崎県のハウステンボスは訪日客の入場者数が2割伸びたそうです。
株式マーケットでも椿山荘や太閤園を擁する藤田観光、三越伊勢丹など関連銘柄は大賑わいとなりましたが、春節が一旦終了し、今後の展開はより興味深い動きとなってきそうです。