いい相場展開となってきた株式マーケット。昨日の日経平均株価は1万8264円まで上昇し、ついにリーマン・ショック直前の高値1万8261円(07年7月9日)を突破。この大きな節目を上回ったことで次のターゲットは心理的節目の2万円、そして2000年4月に付けた高値2万0833円となります。
強力に買っているのは外国人です。昨日、2月第2週(9~13日)の投資家別売買動向が発表されましたが、外国人は3週ぶりに買い越しとなり、買越額は158億円。一方、個人は4週連続で売り越しとなっており、売越額は4003億円と膨らんでいます。
年金基金の動向を反映する信託銀行は6週連続で買い越しで買越額は1122億円。証券会社の自己売買部門は4週連続の買い越しで買越額は3654億円となっています。
相場の中身を見ますと、強力に上がっているのは主力銘柄であり、外国人がニッポンを代表するいわゆる「コア」(中核)銘柄を積極的に買う動きが鮮明です。主要指数の動きを見ますと、昨日はTOPIXコア30の上昇率が0.92%、TOPIXが0.83%、JPX日経インデックス400が0.76%、日経平均は0.36%、東証マザーズ指数は0.30%と言った具合であり、コア銘柄中心の上昇相場であることがはっきりと分かります。
個別銘柄で見ますと一目瞭然。トヨタ自動車が8年ぶりに8000円台乗せとなり、ソニーは約4年10ヶ月ぶりの高値水準まで上昇、ファナックは上場来高値を更新、三菱UFJも1億株を超える大商いで昨年来の高値を更新といった具合に時価総額の大きいコア銘柄の上昇が顕著です。
こうした大きな相場の流れ・潮流をしっかりと捉えて臨みたいところです。