雑談

ヒロろんさん

 昨年12月の20日午前、東京駅限定で開業100周年を記念した特別デザインのIC乗車券Suika(スイカ)が1万5千枚限定で発売されました。

 1枚2000円で1人3枚まで購入可能で、早朝から9千人以上が並び、その模様が朝から報じられていました。しかし、あまりの混乱ぶりに収拾がつかなくなり、約8千枚程度を販売したところで駅側は突然販売中止を通達。対応のまずさもあって、混乱が騒動になり、騒動が暴動になりかけました。

 翌日にはインターネット競売(オークション)サイトに記念Suikaが出品され、20万円で落札されたケースもあったそうです。これらの事はすべてテレビ等で報じられています。

 当初は限定販売でしたが、販売元のJR東日本は期限内に申し込みすれば希望者全員に販売する方針に転換、その結果が昨日発表されました。

 それによりますと、申込受付件数は226万5千件で、申込枚数は計499万1千枚、当初販売予定の約333倍に達したそうです。

 混乱ぶりを報じたニュースが大きな宣伝効果を生み、それを見た人が「そんな人気があるのなら」と思い、同じように思った大勢の人々が申し込んだ結果、希少性はほぼなくなりました。行動経済学における一つの事例としても使えそうなエピソードです。

 ちなみに、年度内に発送できるのは約10万枚で、すべての発送が完了するのは来年の3月頃だそうです。

 
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