概況

ヒロろんさん

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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      
18029.85(- 17.73)▼0.10%

□ナスダック       
4906.36(+  7.09)△0.14%

□S&P500      
2099.68(-  0.66)▼0.03%

□ダウ輸送株       
9081.11(+ 36.05)△0.40%

□半導体株(SOX)    
705.16(-  1.98)▼0.28%

□NY原油先物(3月限)   
52.14(- 1.39)

□NY 金先物(4月限) 
1200.20(- 8.40)

□バルチック海運指数    
509   (- 7)

□為替      
(対ドル)118.75(前日比0.61円高)
        
(対ユーロ)135.34(前日比0.37円高)

□CME日経225先物 
18250(+ 70)※大証先物比



 18日のNY株式市場は、過去最高値圏にあることから利益確定の売りが優勢となりましたが、早期利上げ観測の後退が下値を支えました。ダウは4日ぶりに小反落です。

 朝方発表の1月の米住宅着工件数や1月の米鉱工業生産指数などが相次いで市場予想を下回ったことから市場参加者の景況感が悪化し、NY株式市場は軟調スタートとなりましたが、午後に公表される1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容を見極めたいとして下値も限定的でした。

 注目のFOMC議事要旨で、複数の理事が早期の利上げに懸念を示していたことが明らかになり、利上げを急ぐ必要はないとの認識が示されことから金利が低下、株式市場も下げ幅を縮小しました。ただ、過去最高値圏にあることから利益確定の売りが出やすく、議事要旨から利上げの時期などについてのヒントは得られなかったことから積極的な商いが見送られました。

 ダウとS&Pは小幅安で4日ぶり反落しました、ナスダックは6日続伸で約15年ぶりの5000台にまた近づきました。

 業種別では、公益(電力等)の上昇が目立ち、資本財(機械、防衛・航空機等)、生活必需品(日用品、飲料、食品等)などが堅調でした。

 個別銘柄では、原油安が逆風となったシェブロンなどのエネルギー株が軒並み安。著名投資家のバフェット氏が保有していたエクソンモービル株をすべて売却したと報じられたこともエネルギー株の重石となりました。また、エクソンについては製油所で爆発事故との報道もありました。金利上昇局面で買われやすい金融株は早期利上げ観測の後退で総じて軟調な展開です。

 一方、原油安が収益改善につながるデルタ航空やユナイテッド・コンチネンタルなどの航空株が上昇。市場金利が低下したことから利回りで買われやすい電力株が上昇。ナスダック上場でバイオ医薬品のアムジェンやセルジーンなどの他、アップルやフェイスブック、スターバックスなどが買われナスダック指数を下支えしました。

 ダウ構成銘柄では、ナイキ、プロクター&ギャンブル、アメリカン・エクスプレス、ボーイングなどが上昇し、エクソンモービル、シェブロン、インテル、JPモルガンなどが下落しています。

 NY原油先物(WTI)は翌日の週間在庫統計の発表を前に供給過剰感が意識され反落。金先物は続落。ギリシャ支援協議の進展期待などによるリスク回避ムードの後退で売りが優勢となり、終値としては1月2日以来、約1カ月半ぶりの安値で取引を終了です。

 CME日経225先物(円建て)は1万8250円と、昨日の東京市場の日経平均株価の終値1万8199円と比べ50円ほど高い水準となっています。




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【2】本日の注目点と話題                     **
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 昨日の日経平均は大幅反発で7年7カ月ぶりの高値。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸、JPX日経400は8日続伸でともに連日で昨年来高値を更新しています。

 個別銘柄では、訪日観光客の消費期待で代表格の三越伊勢丹(3099)を中心とした百貨店株、軽井沢などプリンスホテルの西武HD(9024)や椿山荘・太閤園、そしてワシントンホテルを有する藤田観光(9722)、他にも東京ディズニーリゾートのオリエンタルランド(4661)、ラオックス(8202)、マツモトキヨシ(3088)、JR東日本(9020)などが上昇しました。



◎日経平均株価と上下の節目
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 1万8500円 心理的節目

 1万8300円 リーマンショック前ザラバ高値(07年2月26日)

 1万8261円 リーマンショック前の終値高値(07年7月9日)

 1万8250円※CME日経先物(円建て)

 1万8199円※昨日終値

 1万8016円 5日線

 1万8009円 窓下限(2月17日高値)

 1万8000円 心理的節目  

 1万7886円 2月SQ値



 本日の経済指標等は、

◎1月の貿易統計(発表時刻8:50)
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 14年12月は貿易収支は6652億円の赤字でしたが、15年1月の赤字額は前月比で約2.5倍の1兆6800億円程度に拡大する見通しです。ただし、昨年1月の赤字額は2兆7950億円で、前年同月比では約4割減となる見込みです。



◎1月の全国百貨店売上高(発表時刻14:30)
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 14年12月の全国百貨店売上高は前年同月比1.7%減。先行して今月2日に発表された大手百貨店5社の1月の売上高(速報)は、三越伊勢丹と阪急阪神百貨店が前年実績を上回った一方、高島屋、大丸松坂屋、そごう・西武は前年実績に届きませんでした。



 その他、本日は2月の金融経済月報、1月の民生用電子機器(薄型テレビやカーナビ等)の出荷額などの発表があります。海外では週間の米新規失業保険申請件数、2月の米フィラデルフィア連銀景気指数などの発表が予定されています。

 その他のトピックとしては、車や電機のベアが昨年超え、三菱重工などカタールで都市交通受注、ソニーが全事業分社化、ガソリン約7カ月ぶり上昇、ギリシャが融資延長きょう申請へ、原油安で海外プラント棚上げ相次ぐ、タカキュー98%減益、鋼材の輸出価格が急落、塩ビ樹脂の輸出が6割増、中部飼は伊藤忠と資本業務提携検討、アネスト岩田や天馬が自社株取得枠設定、魚力株が3月10日付で1部指定・・・等々。




◎本日のIPO(新規公開)
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 ALBERT(東マ・3906)公開価格2,800円



◎本日の主な決算発表
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 14:30 不二精機(6400)

 15:10 ハマイ(6497)


 海外では、NY市場の取引時間中にダウ銘柄で小売り最大手のウォルマート、取引終了後に百貨店のノードストロームや産金のニューモント・マイニング等の決算発表が予定されています。

 尚、春節(旧正月)のため、中国、香港、台湾、シンガポールなどの中華圏の市場は休場です。



◆今日の高島暦 

 < 相場の波動 > 上放れ高

 <相場高低判断> 確かな気配を示す





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【3】心に残る名言                        **
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 人間十人十色ではなく、実は夢のある奴とそうでない男の二種類しかない。


                         
   高原 慶一朗
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