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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
18047.58(+ 28.23)△0.16%
□ナスダック
4899.27(+ 5.43)△0.11%
□S&P500
2100.34(+ 3.35)△0.16%
□ダウ輸送株
9045.06(+ 11.00)△0.12%
□半導体株(SOX)
707.14(+ 2.06)△0.29%
□NY原油先物(3月限)
53.53(+ 0.75)
□NY 金先物(4月限)
1208.60(-18.50)
□バルチック海運指数
516 (- 6)
□為替
(対ドル)119.26(前日比0.73円安)
(対ユーロ)136.09(前日比1.54円安)
□CME日経225先物
18100(+100)※大証先物比
3連休明け17日のNY株式市場は3日続伸。ダウは過去最高値まであと6ドルに迫り、S&P500は連日で過去最高値更新です。
前週末にS&P500が過去最高を更新していたことから連休明けのこの日は利益確定の売り優勢で取引がスタート。16日のユーロ圈財務相会合でユーロ圏とギリシャの交渉が決裂したことも相場の重石となりました。
この日発表された2月のニューヨーク連銀製造業景気指数と2月のNAHB住宅市場指数はともに予想を下回る冴えない内容でしたが影響は限定的で、午後にギリシャが6カ月の支援延長を申請するとのニュースが伝わると投資家心理が改善し指数もプラスに転換。18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容を見極めたいとして慎重なムードもありましたが、主要指数はそろって続伸しました。
ダウは3日続伸となり、昨年12月26日につけた過去最高値(1万8053ドル)に次ぐ水準で取引を終了。S&P500は連日の過去最高値更新し、指数算出以来初めて2100台で終了しました。ナスダックも続伸し引き続き14年11カ月ぶりの高値水準で取引終了です。
業種別では、ヘルスケア(医薬品、医療機器等)の上昇が目立ち、金融やエネルギー(石油等)などが上昇した一方、一般消費財(小売り等)などが軟調でした。
個別銘柄では、好調な決算を発表したグッドイヤータイヤ&ラバーや医療機器のメドトロニックが上昇。アナリストが投資判断を新規「買い」とした小型カメラのゴープロが大幅上昇。また、下げて始まったJPモルガンやシティグループなどの金融株が上昇に転じたことも指数を押し上げました。
下げていた原油相場が上昇に転じたことでエネルギー大手のエクソンモービルやシェブロンは下げ幅を縮小。金相場の下落を受けて産金のゴールドコープやニューモント・マイニングなどが下落。アップルが6日続伸となり、分割後の高値を更新した一方、グーグルやマイクロソフトなどが軟調でした。
ダウ構成銘柄では、アメリカン・エクスプレス、インテル、ジョンソン&ジョンソン、JPモルガン、スリーエムなどが上昇。マクドナルド、プロクター&ギャンブル、コカコーラ、シスコシステムズ、エクソンモービルなどが下落しました。
NY原油先物(WTI)は3日続伸。序盤は売りが優勢でしたが、ギリシャ関連の報道や対ユーロでドルが下げたことが追い風となり上昇に転じています。金先物は大幅反落。中国の春節入りで需要が鈍るとの見方が相場を圧迫しました。
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【2】本日の注目点と話題 **
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CME日経225先物(円建て)は1万8100円と、昨日の東京市場の日経平均株価の終値1万7987円と比べ110円ほど高い水準となっています。
昨晩のNY株は、ダウが過去最高値まであと6ドルに迫り、S&P500は連日で過去最高値を更新しました。
なお、昨日の東京市場では、東証株価指数(TOPIX)が連日で昨年来高値を更新、07年12月28日以来ほぼ11年2カ月ぶりの高値水準となっています。JPX日経400は7日連続高、日経平均株価は小幅下落となっていますが、5日線が下値支持として機能していることもあり底堅さを見せていま
す。
個別銘柄では、春節入りによる訪日中国人観光客の消費への期待から百貨店のJフロント(3086)や高島屋(8233)がしっかり。「サマンサタバサ」ブランドを展開するサマンサJP(7829)が大幅高。東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランド(4661)やJR東日本などの鉄道株も物色されました。また、経営統合が伝わった片倉チッカリン(4031)とコープケミカル(4003)が急伸しています。
◎日経平均株価と上下の節目
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1万8261円 リーマンショック前の終値高値(07年7月9日)
1万8100円※CME日経先物(円建て)
1万8074円 直近高値(2月16日)
1万8000円 心理的節目
1万7987円※昨日終値
1万7907円 5日線
1万7886円 2月SQ値
本日は、1月の訪日客数、日銀金融政策決定会合の結果発表および黒田日銀総裁の記者会見が予定されています。金融政策については現状維持が大方の予想ですが、15:30の記者会見での黒田総裁の発言が注目されます。
海外では1月の米住宅着工件数、1月27~28日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨等々。中国では本日から来週24日(火)まで、春節(旧正月)のため7連休となります。(期間中は上海株式市場も休場)
その他のトピックとしては、日本郵政が豪物流を6千億円で買収、18歳選挙建成立の見通し、西海岸港湾の労使対立の影響でホンダやトヨタが米で減産、近鉄エクスがシンガポールの物流会社を1400億円で買収、トヨタが14年度下期の車用鋼板の価格を据え置き、三井不動がパナの大阪AV本拠地にららぽーと、ブリヂストンの最高益続く、ギリシャが6カ月の支援延長を申請する方針・・・等々。また、朝方のテレビでドクターシーラボの商品が中国人観光客に人気だとして取り上げられていました。
◎本日のIPO(新規公開)
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ファーストブラザーズ(東マ・3454)公開価格2,040円
ファーストロジック (東マ・6037)公開価格1,770円
◎本日の主な決算発表
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15:00 トレンドマイクロ(4704)
尚、本日はソニーの経営方針説明会が開かれます。今回示される新中期経営計画では「デバイス」「ゲーム」「エンタテイメント」を重点3分野に据え、最重要の経営指標には自己資本利益率(ROE)を掲げる見通しです。
◆今日の高島暦
< 相場の波動 > 吹き値売り方針
<相場高低判断> 前場保合えば後場高し
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【3】心に残る名言 **
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幸福は内面的なもの。どんなものを持っているかではなく、
私達がどんな人間であるかにかかわっている。
ヘンリー・ヴァン・ダイク