クボタ(6326):1770円(前週末+69.5円)
急反発。先週末に発表した決算、並びに自社株買い発表が評価材料になっている。第3四半期累計営業利益は1493億円で前年同期比3.2%増益、市場予想は40億円程度上回ったとみられている。通期予想は据え置きだが、上振れの可能性などが意識される状況に。また、発行済み株式数の0.6%に当たる750万株を上限とした自社株買いの実施も発表、需給妙味なども高まる形に。
旭硝子(5201):678円(同+41円)
大幅続伸。先週末に前12月期の決算を発表している。営業利益は621億円で前期比22%減益、従来予想の650億円は下回ったが、市場コンセンサス並みの水準で着地となった。今期予想は620億円で同横ばい見通し、市場予想は下回っているが、保守的な計画といった見方になっているようだ。業績懸念で中期的な水準訂正が続いている銘柄であり、PBR水準も0.7倍の水準になっている。決算発表を受けて短期的なアク抜け感が先行する形に。
東洋エンジニアリング(6330):363円(同-48円)
急落。先週末に発表した業績下方修正がネガティブなインパクトに。通期営業損益は20億円の黒字予想から70億円の赤字に下方修正、完成工事高は上振れも、インドネシア、米国、ブラジル、中近東、アフリカ案件で収益が悪化したもよう。上半期決算時に続いての業績下方修正となっており、足元での原油安も加わり、先行き不透明感が強まる格好に。
東洋建設(1890):605円(同+68円)
急伸。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は49.2億円で前年同期比2倍となり、通期予想は41億円から50億円に上方修正している。工事採算の改善が業績上振れの背景に。上方修正はしているものの、通常収益水準が大きくなる傾向の強い1-3月期を残しているだけに、さらなる上振れの可能性は高いといった見方が先行。
フィックスターズ(3687):2947円(同+408円)
4営業日ぶり反発で一時ストップ高に。6日大引け後に決算を発表。15年9月期第1四半期(10-12月)の連結営業利益は前年同期比51.1%増の2.14億円に拡大。上期計画に対する進捗率は86.9%に達している。株価は下降する25日線に上値を抑えられる格好での調整が続いていたが、この抵抗線を捉えている。
アサカ理研(5724):2259円(同+400円)
ストップ高。6日の引け後に上期及び通期業績見通しの上方修正を発表している。上期は黒字化となったほか、通期営業利益見通しは1.26億円から1.66億円に引き上げている。貴金属の価格が想定を上回って推移していることや、一部製品販売の前倒しによって、売上高が当初予想を上回る見込み。また、コスト削減の取組みが順調に進んでいる事も要因とのこと。足元きつい下げとなっていたことも影響して目立つ反発となっている。
東映アニメ(4816):3725円(同+60円)
3営業日続伸。決算を受けた急落後は、25日線レベルでの底堅い値動きをみせている。なお、岡三ではレーティング「強気」継続。目標株価を4100円から4400円に引き上げた。15年3月期通期の連結営業利益は微減を予想。16年3月期以降は海外展開の加速で連結営業増益を予想している。
ミクシィ(2121):4300円(同-315円)
買い先行後は伸び悩み。先週末に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は156億円で前四半期の97億円からは大幅な増益となり、市場予想も15億円程度上回る着地になっている。通期予想も従来の450億円から500億円に上方修正、こちらも市場予想は会社計画を若干上回る水準であったため、大きく上振れる形になっている。ただ、「モンスト」を主因とした上方修正には反応しにくくなっており、中国展開がやや期待値水準に達していないと見られることもあって、短期的には材料出尽しと受け止められているようだ。