米雇用統計を好感、レンジ突破を意識したスタンスに

ヒロろんさん

 6日の米雇用統計の結果を受けた欧米市場の動向を踏まえてからのスタートになる。1月の雇用者数は25万7000人増加し、市場予想の22万8000人増を上回る伸びを示した。市場では下振れを警戒していたこともあり、ポジティブ視されよう。
 一方で、6日の米国市場ではスタンダード・アンド・プアーズがギリシャ国債を1段階格下げしたことが重石となっており、今週も外部要因に振らされやすい状況か。ただし、主力処は概ね通過したが、基本的には決算発表を見極めながらの個別対応が続きそうである。

 今週は10日にソフトバンク(9984)が4-12月期決算を発表する。サプライズは期待しづらいものの、足元で調整が続いていることもあり、アク抜けにつながるかが注目される。また、ミクシィ(2121)が6日に決算とあわせて通期計画の上方修正を発表している。同日のPTS(市場外取引)では4490円と東証終値比125円安と冴えない状況。足元で弱い値動きが続いていたこともあり、売り一巡後のアク抜けの動きともなれば、個人主体の売買をより活発化させそうだ。

 為替市場では米雇用統計を受けて1ドル119円台と円安に振れて推移しており、買い安心感につながりそうである。今週は祝日を挟むため商いは膨らみづらい状況だが、祝日明けには、政府は新年度・平成27年度予算案を12日に閣議決定し、国会に提出する方針であり、政策期待なども高まりやすい。日経平均は17400-17850円辺りでのもち合いが続いている。ギャップ・アップ後はこう着になりそうだが、レンジ上限の突破を意識したスタンスへの意識が高まりそうである。
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