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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17824.29(- 60.59)▼0.34%
□ナスダック
4744.40(- 20.70)▼0.43%
□S&P500
2055.47(- 7.05)▼0.34%
□ダウ輸送株
8932.47(- 34.11)▼0.38%
□半導体株(SOX)
671.85(- 3.84)▼0.57%
□NY原油先物(3月限)
51.69(+ 1.21)
□NY 金先物(4月限)
1234.60(-28.10)
□バルチック海運指数
559 (- 5)
□為替
(対ドル)118.96
(対ユーロ)134.66
□CME日経225先物
17810(+150)※大証先物比
先週末6日のNY株式市場は、利益確定の売りで反落しました。
この日前半は、米労働省が朝方発表した1月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想を上回る増加となり、米景気の力強さを好感した買いで主要指数はプラス圏で推移しました。
ただ、雇用市場の改善で利上げの前倒しが意識され金利が上昇したことが株式相場の上値を圧迫。格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)がギリシャ国債の格付け引き下げを発表し、ギリシャの債務問題への不透明感が強まったことも投資家心理を悪化させ買いが縮小。
週初から前日までの4日間でダウは719ドルも上昇していたこともあって引けにかかて利益確定の売りが優勢となりました。ダウは1週間ぶりに下落しましたが、週間の上げ幅(659ドル高)はおよそ3年2カ月ぶりの大きさとなっています。
業種別では通信と金融が上昇し、公益(電力等)やヘルスケア(医薬品や医療保険等)、ハイテク、生活必需品(日用品、たばこ、飲料等)などが軟調でした。
個別銘柄では、好調な決算を発表した短文投稿サイトのツイッターやビジネス向け交流サイト(SNS)のリンクトインがともに大幅高。防衛機器大手エクセリスの買収を発表した通信機器のハリスが大幅高となり、エクセリスは急伸。金利上昇による収益改善期待でバンカメやシティグループなどの金融株も
買われました。
一方、増益決算を発表したウェアラブルカメラのゴープロは、成長の持続に懐疑的な見方が強まり大幅安。配当利回りで買われる傾向がある電力などの公益株は金利上昇観測を背景に軒並み下落。産金のニューモント・マイニングやバリックゴールド、非鉄のアルコアなども下げています。
ダウ構成銘柄では、ベライゾンを筆頭にJPモルガン、ゴールドマン・サックス、AT&T、ファイザーなどの11銘柄が上昇した一方、インテル、ナイキ、ビザ、ジョンソン&ジョンソンなどの19銘柄が下落しました。
NY原油先物(WTI)は続伸。米資源開発大手ベイカー・ヒューズの集計で北米のリグ(石油掘削設備)の稼働数が大幅に減少していることが明らかになり、需給が改善するとの見方を背景に買いが先行。雇用統計で雇用者数が事前予想以上に増加したことも原油相場の追い風となりました。金先物は続落です。
CME日経225先物(円建て)は17810(大証比150円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
先週末のNYダウは、前日比60ドル安の1万7824ドルと5日ぶりに値下がりしています。
シカゴ日経平均先物は1万7810円と6日(金)の東京市場の日経平均株価1万7648円と比べて160円ほど高い水準となっています。
週末のNY市場の円相場は、対ドルで1ドル=118円95銭~119円05銭(6日16:00台は117円27銭前後)と大幅に円安が進行しています。一時119円23銭を付け、1月12日以来、約4週間ぶりの円安・ドル高水準となっています。
1月の米雇用統計が堅調な内容となったことを受け、米景気の先行きに強気の見方が広がっています。米長期金利は上昇、日米金利差の拡大に伴い円売り・ドル買い(円安・ドル高)の動きとなっています。
対ユーロは1ユーロ=134円60銭~70銭(同134円46銭前後)で推移しています。
NY原油は、前日比1.21ドル高の1バレル=51.69ドルと2日連続で上昇しています。
NY金価格は大幅安、前日比28.1ドル安の1トロイオンス=1234.6ドルと2日連続で値下がりしています。1月の米雇用統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)が年央までに利上げに踏み切るとの観測が強まり、金に売りが出ています。
= 1月の米雇用25.7万人増 市場予想上回る =
米労働省が6日(金)発表した1月の雇用統計(速報値)は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の雇用者数が前月比25.7万人増と市場予想の23.4万人増を上回っています。同日発表した昨年11、12月の改定値は42.3万人(従来数値は35.3万人)、32.9万人(同25.2万人)にそ
れぞれ上方修正しています。時間当たりの賃金も上昇に転じるなど、労働市場が回復していることが示されています。
1月の失業率は5.7%(市場予想は5.6%)と前月に比べて0.1ポイント上昇しています。失業率の小幅な上昇は米景気の回復を受け、求職者が一時的に急増した影響と見られています。
6日(金)の日経平均株価は、前日比143円高の1万7648円となっています。週間ベースでは小幅安、前週末比25円安と3週ぶりに値下がりしています。
本日は、8:50に12月の国際収支の発表が予定されています。経常収支(海外とのモノやサービス、投資などの収支状況)の事前予想は3500億円程度の黒字(11月の同・速報値は4330億円の黒字)となっています。6ヵ月連続で黒字となる見通しです。
14:00に1月の景気ウォッチャー調査が発表されます。12月の調査では、街角の景況感を示す現状判断指数(DI)は前月より3.7ポイント高い45.2と5ヵ月ぶりに上昇しています。景気判断の分かれ目とされる50の水準を5ヵ月連続で下回っています。2~3ヵ月先を見る先行き判断DIは前
月より2.7ポイント高い46.7と7ヵ月ぶりに上昇しています。50の水準を4ヵ月連続で下回っています。
本日は、15:00台に住友金属鉱山、ダイキン工業、16:00台は日産自動車などが決算発表を予定しています(詳細は下記参照)。
その他、今週の主な国内経済指標・行事として、12日(木)は政府が15年度予算案を国会提出、12月の機械受注、1月の都心オフィス空室率、1月の工作機械受注・速報値。13日(金)はオプションSQなどが予定されています。
海外では、今晩は10~12月期のインドGDP、G20財務相・中央銀行総裁会議(~10日、イスタンブール)。10日(火)は1月の中国消費者物価指数、1月の中国生産者物価指数、国際エネルギー機関(IEA)の中期石油市場リポート。11日(水)は1月の米財政収支など。
週後半の12日(木)はEU非公式首脳会議(ブリュッセル)、1月の米小売売上高、シカゴ自動車ショー(~22日)。13日(金)は10~12月期のユーロ圏GDP、10~12月期のドイツGDP、1月の米輸入物価指数の発表などが予定されています。
今週、15年3月期第3四半期(4~12月)の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。
【9日】(月)
住友鉱(5713)、荏原(6361)、
パイオニア(6773)、日産自(7201)、
NOK(7240)、島津(7701)
【10日】(火)
大成建(1801)、大林組(1802)、
清水建(1803)、鹿島(1812)、
エアウォータ(4088)、太平洋セメ(5233)、
三菱マ(5711)、SMC(6273)、
千代建(6366)、、ゼンショー(7550)、
サンリオ(8136)、三井不(8801)、
東急(9005)、小田急(9007)、
ソフトバンク(9984)、関西ペ(4613)、
本決算:山パン(2212)、ライオン(4912)、
昭和シェル(5002)、シマノ(7309)
【12日】(木)
長谷工(1808)、日揮(1963)、
電通(4324)、日医工(4541)、
セガサミー(6460)、岩谷産(8088)、
西武HD(9024)、
本決算:サッポロHD(2501)、アサヒ(2502)、
キリンHD(2503)、カゴメ(2811)、
SUMUCO(3436)、楽天(4755)、
住友ゴム(5110)、JUKI(6440)、
ヤマハ発(7272)、ユニチャーム(8113)
【13日】(金)
サントリーBF(2587)、マツキヨHD(3088)、
大塚HD(4578)、DIC(4631)、
リクルート(6098)、DMG森精機(6141)、
MS&AD(8725)、ソニーFH(8729)、
第一生命(8750)、東京海上(8766)、
住友不(8830)、東映(9605)、
本決算:東燃ゼネ(5012)・・・等々。
◆主なニュース
・農協改革、大筋決着へ JA全中の監査・指導権撤廃
・景気判断、改善に引き上げ 昨年12月一致指数上昇
・電子納税、自宅で完結 本人確認は携帯電話で可能に
・楽天、営業益1000億円台 前期、通販と金融好調
・百度、訪日中国人「スマホ無料」 三井不などと連携
・三井不動産、営業益15%増の見通し 4~12月期
・ディーゼル乗用車が復権 トヨタ、8年ぶりにSUV
・新型バイオ医薬品の開発が加速 第一三共や日本新薬
・商社、東南アで工業団地拡張 双日はレンタル工場増
・中国、原油先物取引を外国人に開放 国際市場に育成
◆経済指標等
・国際収支(12月と14年、財務省)
・貸出預金動向(1月、日銀)
・企業倒産(1月、民間信用調査会社)
・特定サービス産業動態統計(12月速報、経産省)
・米労働市場情勢指数(1月)
◆その他
・主な決算
住友鉱(5713:非鉄金属と電子材料が2本柱)
ダイキン(6367:エアコン世界首位)
日産自(7201:ルノー傘下、合計販売台数世界4位)
・海外決算 ハスブロ(玩具)
ロウズ(ホームセンター)
・G7景気先行指数(OECD)
・G20財務相・中央銀行総裁会議(イスタンブール、10日まで)
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【3】心に残る名言 **
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常識とは18才までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。
アインシュタイン