経済アナリスト、木下 晃伸（きのした てるのぶ）です。
●本日、カナダより戻ってきました
午後3時半、14時間の飛行を経て、成田空港に到着しました。
それにしてもカナダは遠いだけでなく広いですね、、、
結局、帰りの飛行機も含めて、飛行機に7度も乗っていました。
カナダ国内も飛行機が主な移動手段となるためです。
カナダの雄大さはもちろん、資源の魅力にも触れることができました。
今年に入り、海外6カ国目となりましたが、いつも刺激を受け、活性化されます。
今年後半も、海外企業の取材をどんどん行っていこうと考えています。
現地で見たことを肌で感じていただくだめ、
アメーバオフィシャルブログ「テルノブログ」より、
カナダ訪問記をお届けしています。
詳細は、現地写真と共に、
アメーバオフィシャルブログ「テルノブログ」からどうぞ！
http://ameblo.jp/terunobu-kinoshita/
●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る！投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。
本日もよろしくお願い申し上げます。
※本資料の利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)を
お読みいただいた上、ご利用ください。
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【経済アナリストが斬る！投資に役立つ3大ニュース】
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１．東証―買い一巡後下げる
２．韓国貨物労組スト終結へ
３．近ごろの自分に大きな過ちはないか
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１．東証―買い一巡後下げる
●日経平均株価、続落
●自国の資源有無で株価にも明暗
●本日まで訪問していたカナダはどうか？
日経平均株価は続落。
朝方の外国証券経由の売買注文（市場推計、株数ベース）は売り越しだったが、
前日に300円超下げたことから自律反発もあり、小高く始まった。
原油価格が下落したことも相場のプラス材料となったが、
投資家の様子見姿勢は強く、買い一巡後は下げに転じ、
一週間ぶりに1万4,000円を割り込んだ。
こうした動きは日本だけにとどまらない。
特に、資源「輸入国」は厳しい状況が続いている。
原油の7割超を輸入に頼るインドや世界最大の石炭生産国でありながら、
エネルギー全体で見れば輸入国に転落してしまう中国の株価も厳しい。
しかし、資源立国であるかどうかによって株価は明暗を分けている。
例えば、本日まで訪問していたカナダの代表的株価指数である
S&Pトロント総合指数は絶好調だ。
株価チャートはこちらから（Bloomberg）
http://www.bloomberg.com/apps/quote?T=jpquote.wm&ticker=SPTSX:IND
ここ2ヶ月は、世界的に楽観姿勢を強めた投資家がこぞって買っていた。
それは騰落レシオにも現れていた。
もう一段の下落を考えると共に、
資源への投資をポートフォリオの一部に組み入れることを実践しておきたい。
今回の下げは、投資家の心理に起因するものであり、
昨年のパニック的な突発的な下落とは様相が異なる。
来る反発を待ちたい。
２．韓国貨物労組スト終結へ
●全国ストが7日ぶりに終結に向かう見通し
●貨物連帯は運送料の19％値上げで合意
●サムスン等大手荷主との交渉は続いており、部分的なストは続く見通し
米牛肉輸入問題を発端に、
物価高などまでを含む政府批判のストが広がる韓国で、
トラック運転手で構成する労働組合、
全国運輸産業労働組合貨物連帯（貨物連帯）による全国ストが
7日ぶりに終結に向かう見通しとなった。
貨物連帯は大手物流業者の業界団体、コンテナ運送事業者協議会との間で
19日、運送料の19％値上げで合意し「ストを終了する」との声明を発表した。
妥結水準は21.5％の賃上げを要求する貨物連帯と、
16.5％が限界とする協議会のほぼ中間で決着した。
貨物連帯によると、中央組織の交渉と並行し、
地域や事業者間で進めた交渉も六〇―七〇％が妥結した。
ただ、現代自動車やサムスン電子、ＬＧ電子など
一部の大手荷主との交渉は続いており、部分的なストは続く見通しだ。
貨物連帯のストで、コンテナ貨物の80％を扱う釜山港が
機能不全に陥るなどの影響は出たが、長期化による経済への大打撃は回避された。
また、韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領は19日記者会見し、
米国産牛肉の輸入再開への反発を発端に広がったデモなど一連の混乱について、
5月22日に続いて再び国民に謝罪した。混乱は静まりつつあるようだ。
今回のデモがどれだけ各企業に影響を及ぼすのか、
静観するだけでなく直接取材することで確認したい。
３．近ごろの自分に大きな過ちはないか
●諫言を求めた池田光政公に対し、八右衛門曰く
●部下はどういった場面で諫言をすべきか
●代替案なき意見は、単なる愚痴
江戸初期の岡山藩主・池田光政があるとき、
近ごろの自分に大きな過ちはないか家臣に尋ねたそうだ。
諫言（かんげん）を求めてのことである。
これに泉八右衛門がズバリ答えた。
「恐れながら、それが嫌にて候」。
なるほど、と考えさせられる。
というのは、概して「自分に過ちがないか」といったことを聞く経営者や
上司ほど、本当に諫言を伝えると、聞く耳を持つどころか、
逆に気分を悪くするものだ。その点で八右衛門は強いと思う。
部下の立場であれば、諫言を伝えることができるというのは、
経営者や上司を思う気持ちもあるだろうが、
自分に自信があり、覚悟があることの表れだと思う。
こういった優秀な部下をマネジメントすることがこれから、
ビジネスパーソンにとって非常に重要なスキルになってくるだろう。
ただ、部下は意見を言えばいいのか、というとそれは違うと思う。
私は「意見するなら代替案まで出さなければ、単なる愚痴」だと考えている。
そして、代替案を出すだけでなく、
それを実行して結果を出すことまでを約束できないのであれば、
経営者や上司に意見をする資格はないように思う。
言われて文句を言うことは誰にでもできる。
代替案を出し、実行し、結果を出すということは、非常に苦しいことの連続だ。
部下はこういう覚悟を持って意見を具申する必要があるし、
経営者や上司は、そういった覚悟を持った部下の諫言には、
耳を済ませなければならないと思う。
逆に、単なる愚痴だと思えば、
部下を指導する必要が求められるのではないだろうか。
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