ニコン(7731):1442円(前日比-110円)
急落。前日に発表した決算内容が嫌気されている。第3四半期累計営業利益は267億円で前年同期比32%減益、通期予想は従来予想の530億円から360億円に下方修正している。実績値はコンセンサスを若干程度下回ったに過ぎないものの、通期のコンセンサスは500億円強の水準であったため、想定以上の下方修正の形となっている。露光装置の下振れが背景のようだ。野村では今期以降の業績予想を大幅下方修正するとして、投資判断を「ニュートラル」から「リデュース」に格下げしている。
日新製鋼(5413):1402円(同+195円)
急伸。昨日の引け後に発表した決算内容が好感されている。第3四半期累計営業利益は154億円で前年同期比23%増益、通期予想は195億円から220億円に上方修正している。通期予想の市場コンセンサスは200億円レベルであったとみられる。鉄鉱石やニッケル価格の下落がマージンの拡大に寄与したもよう。また、通期の配当金は前期の15円から40円にまで引き上げを発表、利回り妙味なども高まる格好に。
大同特殊鋼(5471):523円(同+35円)
急反発。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も430円から580円に引き上げている。来期は原料安、原油安というダブル安によって、営業利益は12.3期並みの水準に回帰すると予想、風向きが逆風から追い風に一気に変化した現在は投資好機と判断しているようだ。16.3期営業利益は300億円を予想、260億円強レベルの市場コンセンサスを大きく上回ると考えている。
ザイン(6769):1448円(同-193円)
大幅反落。14年12月期決算を発表している。営業利益は前期比2.4倍の3.72億円となり、会社計画3.48億円を上振れて着地した。15年12月期予想については、営業利益を同89.8%増の7.06億円としている。堅調な内容だが、事前の観測報道で15年12月期営業利益は10億円前後になりそうだと伝わっていたことから、失望売りが先行しているようだ。なお、14年12月期末の配当を従来予想の8.00円から9.00円に増額している。
アクロディア(3823):1921円(同+184円)
強い値動きで昨年来高値更新。前日には、スマートフォン向けパズル RPG「対戦パズル バトルブレイブ」がKamcord社のゲームプレイ動画共有サービス「Kamcord」に対応したと発表している。ユーザー指定対戦時にプレイ動画が録画でき、YouTubeやTwitter、LINE等のサービスとシェアが可能になるという。
メディアF(6067):620円(同+100円)
ストップ高。14年12月期の営業利益が前期比4割近く増加し、3.4億円弱になったようだとの観測報道が伝わっている。会社計画では同1.1%増の2.50億円とされており、増益率は大きく上昇する見込みに。国内で小型テレビを用いた販売促進の新規顧客開拓が進んだことや、インドのコンビニエンスストア向けコンサルタント事業の好調などが要因としている。株価は昨年10月以来の600円台乗せに。
APLIX(3727):2167円(同+235円)
大幅反発。前日にJPモルガン・アセット・マネジメントが同社株式について大量保有報告書を提出しており、思惑買いが広がっているようだ。JPモルガン・アセットは報告義務発生日の1月30日時点で926200株(保有割合7.38%)を保有していると報告。共同保有者合算では946700株(同7.54%)としている。
マクドナルド(2702):2555円(同-48円)
売り先行。1月既存店売上高は前年同月比38.6%減(12月は同21.2%減)になったと発表している。鶏肉問題に続き、異物混入問題の影響の大きさが改めて意識される格好に。なお、前日発表した14年12月期決算は、営業損益が67億円の赤字(前期は115億円の黒字)となった。昨年10月には94億円の赤字との見通しを発表しており、前期の業績悪化については織り込み済みとも。