日新製鋼、太陽誘電、科研製薬など

ヒロろんさん
7731 ニコン 1467 -85

売り気配スタート。前日に発表した決算内容が嫌気されている。第3四半期累計営業利益は267億円で前年同期比32%減益、通期予想は従来予想の530億円から360億円に下方修正している。実績値はコンセンサスを若干程度下回ったに過ぎないものの、通期のコンセンサスは500億円強の水準であったため、想定以上の下方修正の形となっている。露光装置の下振れが背景のようだ。野村では今期以降の業績予想を大幅下方修正するとして、投資判断を「ニュートラル」から「リデュース」に格下げしている。


5413 日新製鋼 1433 +226

急伸。昨日の引け後に発表した決算内容が好感されている。第3四半期累計営業利益は154億円で前年同期比23%増益、通期予想は195億円から220億円に上方修正している。通期予想の市場コンセンサスは200億円レベルであったとみられる。鉄鉱石やニッケル価格の下落がマージンの拡大に寄与したもよう。また、通期の配当金は前期の15円から40円にまで引き上げを発表、利回り妙味なども高まる格好に。

5471 大同特殊鋼 532 +44

買い優勢。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も430円から580円に引き上げている。来期は原料安、原油安というダブル安によって、営業利益は12.3期並みの水準に回帰すると予想、風向きが逆風から追い風に一気に変化した現在は投資好機と判断しているようだ。16.3期営業利益は300億円を予想、260億円強レベルの市場コンセンサスを大きく上回ると考えている。

6996 ニチコン 987 +75

決算発表後は一段高。第3四半期累計営業利益は30.2億円で前年同期比4%増、市場コンセンサスは僅かに下回る水準に。ただ、同時に発表した自己株式の取得実施を好感する展開になっている。発行済み株式数の2.80%に当たる200万株を上限としており、来週から4月27日までを取得期間としている。需給改善への期待が先行へ。また、来期に65周年記念配当を年間2円実施するとも発表している。


4739 伊藤忠テクノ 4760 +380

大幅高、高寄り後も上げ幅を広げる展開になっている。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は154億円で前年同期比62.4%増益、市場コンセンサスを30億円程度上回る格好になっている。収益は1-3月期に集中する傾向であるものの、昨年11月以降は株価の調整色が強まっていたこともあり、ストレートに上振れ決算を評価する動きとなっているもよう。


4521 科研製薬 3175 +396

大幅高。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は78億円で前年同期比75%増、累計営業利益はほぼ通期計画を達成する水準となっている。とりわけ、大和では爪白癬治療剤が想定を大きく上回る立ち上がりでポジティブサプライズと評価している。関連売上高は下半期38億円と予想していたが、10-12月期で30億円程度であった可能性があると指摘。

6976 太陽誘電 1303 -169

大幅安。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は57億円、コンセンサスは若干下回る格好に。通期予想は為替レートを円安方向に修正しているものの、140億円を据え置いている。比較的、電子部品セクターには来年度の収益鈍化懸念が強く、好決算を発表しても利食い売りが優勢になりやすい状況。こしたなか、ポジティブインパクトが乏しい内容にはネガティブな反応も強まりやすいようだ。

7581 サイゼリヤ 2137 +218

強い動きが目立つ。ゴールドマンが投資判断を「中立」から「買い」に格上げしており、買い材料につながる格好になっている。目標株価も1550円から2300円に引き上げへ。国内事業に底打ちの兆しが見られているほか、アジア事業の急成長を業績予想に織り込んだもよう。とりわけ、中国事業の躍進は目覚ましいと指摘しているようだ。なお、ゴールドマン・サックス(GS)では小売セクターの中でABCマートも格上げしている。


2432 DeNA 1414 -123

下げ目立つ。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は52億円と会社計画の56億円を下回ったもよう。通期計画は248億円で前期比53%の大幅減益予想、コンセンサスは270億円程度であったとみられる。コイン消費の底打ちなど明るい兆しが出ているとの見方もあるが、業績数値面での物足りなさは強いようだ。UBSでは、IP 活用ネイティブタイトルでの単発の成功だけでは「同社として」大きな利益成長を実現しにくいと指摘。


3861 王子HD 467 +6

決算発表後は売り先行後に切り返す。第3四半期累計営業利益は320億円で前年同期比30%減益、通期予想は580億円から500億円に下方修正している。実績値はコンセンサスを20-30億円下回っており、通期でも市場予想は560億円レベルであった見られる。ただ、円安進行などに伴うコスト増など、業績懸念は強かったため、目先の売り一巡後は買い戻しも優勢に。
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